10月23日のゲストは、前回に引き続き学生服のリユースショップ「さくらや」を運営する株式会社サンクラッド代表取締役 馬場加奈子さんでした

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【スタッフMの番組報告】

私が幼少の頃は(だいぶ昔話からですみません(笑))、小学校はだいたいどこも3学期制でしたが、最近は欧米のスタイルにあわせたり、先生の通知表などの負担軽減などの理由で、2学期制を採用している小学校も増えているのだとか・・・。
でも、夏休み、冬休みはそのままある中での2学期制だと、夏休みは7,8月にあって、そのあとの9月は前期の残り的に通い、10月に始業式をして12月には冬休み、という3学期制と同じ流れなようで、通わせているママ友に聞くと、なんの意味もない?(笑)形式上の2学期制という感じなようです。

子どもって目に見えた評価で「がんばった」「もうちょっと」と明示されるとすごくやりがいを感じたり、力がでるものだと、私も保護者の端くれとしてすごく感じて子育てをしてきましたので、その頑張る指針の一つにもなる
通知表がただ減るだけのための2学期制ならば、子どもファーストとは言い難いですよねー。

そうやって見渡してみると、既存の学校教育の中にもたくさんの矛盾や無駄など、問題はいろいろあるな、と感じます。前回に引き続き、今回登場の株式会社サンクラッドが取り組む「制服」というものについても、SDGsへの
関心が高まる今、見直しが必要なことも多々あるな、と感じた収録でした。

左:株式会社サンクラッド代表取締役 馬場加奈子さん   「さくらや」のシンボル、ピンクのエプロンがこちらです!

北は北海道から南は沖縄まで、およそ80店舗以上あるリユースショップ「さくらや」。
前回の放送で、馬場さんが波乱万丈の人生の中で感じた、「制服が高い!」という思いから制服のリユース事業を
立ち上げたお話を伺いました。

この「さくらや」は、一緒に働くママたちが働きやすいように10時~15時の時短営業なんです。ルールとしては、ブルセラ目的のお客さんには販売しない、どくろやヒョウ柄のような店内の装飾にはしない、ということを決めているとか。

なるほど、たしかに、今は、ネット時代。昔からブルセラに関しては社会問題となってきましたが、より一層厳しいルールの中で販売、運営していかないとせっかくの馬場さんたちの、保護者に対する温かなおもいやり事業が
台無しになってしまいます。
こうした時代の流れを読み取りながら、地域のお母さん、お父さんの気持ちにも寄り添うきめ細やかさが、さくらやが全国に広がっている要因だな、と実感しました。

馬場さんは2020年のコロナ禍に、東京にも進出。

さぞかし大変であったかと伺うと、香川県高松市で活動していると、コロナ禍ではなかなかメディアも取材に来れないものが、東京にいるならば、とかえって取材が増えたり、極めつけのいいことは(笑)、なんと、馬場さんその明るさとバイタリティが高く評価されて、吉本興業の文化人所属なんだそうです!
面白い出会いですよねー。ご自身もビックリしたと(笑)。でも、育児をしていて、直面するさまざまな矛盾や課題に、SNSなどでつぶやいたり、文句だけいうのは簡単ですが、馬場さんのように、それを自分で解決すべく行動に移していける「実行力」。これは本当にすごいことですし、多くの起業を目指す人の指標になります。

SDGsの取り組みに力をいれる企業には制服の回収ボックスを設置してもらい事業はさらに拡大中。

10年前にはなかった学生服のリユース市場が、主婦たちの手で2020年には年間3億円以上の市場まにで育ったわけですから、本当にすごい!
捨てられるはずの学生服198トンの削減に貢献しているんです。

馬場さんも、ジェンダーレスの時代に対応して、学生服がデザイン変更していくのはいい取り組みである、とした上で、「デザインが変更になったのでもう今までのは不要、新しいのを買ってください」というだけのアナウンスしかしない今の学校側のやり方では、SDGsの観点からも、子どもたちの想い、親の経済的事情からも配慮がまだまだ行き届いていない、と問題提起されていました。

インクルーシブな世の中を本気で目指していくならば、制服を着る主役の子どもたちに決定権が与えられ、選択していけるんでもいいのでは…と、馬場さんのお話を聴いて、思ってしまいました。

リユースショップ「さくらや」、株式会社サンクラッドについて詳しく知りたい方は、公式HPをご覧ください!

次回の放送もお楽しみに!

https://www.seifuku-sakuraya.com/