10月9日のゲストは、学生服リユースショップ・さくらやを運営している、株式会社「サンクラッド」代表取締役 馬場加奈子さんでした

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【スタッフMの番組報告】

今回の番組冒頭で、阿部さんからもありましたが、この10月で「阿部亮のNGO世界一周!」番組スタートから14年目に突入いたしました!これもひとえに、番組を応援して下さっているリスナーのみなさまと、毎回スタジオで実りあるお話をしてくださるゲストのみなさま、そして14年変わらずそうした方々のために走り続けてくださった、パーソナリティ阿部亮さんのおかげです!
番組スタッフとして、厚く熱く、御礼申し上げます!!!

今後も、社会に貢献する素晴らしい方々をご紹介していきますので、月曜日の夜のお耳にかけていただけましたら
幸いです。

左:株式会社「サンクラッド」代表取締役 馬場加奈子さん

今回のゲストの方も、本当にエネルギーに満ちた素敵な方でした!
学生服のリユースショップ・さくらやを運営しています、株式会社「サンクラッド」代表取締役の馬場加奈子さんを2週に渡ってゲストにお迎えしました。

SDGsなどの意識が浸透してきた今、簡単にものを捨てたり、ということになんらかの抵抗を感じる方も増えてきているかもしれません。

そんな流れの中、みなさんはお子さんなどが卒業したり、成長して着られなくなった学生服をどうされていますか?
プライベートで買った服ならば、今のご時世いくらでもリユースショップに売ったり、思いつきますが、学生服は
そういうところでも取り扱いしないですし、また、学校の名前が入っていたりして、捨てられずにそのま保管している・・・なんて声を、私の周りでもよく聞きます。

でも、保管していても結局はいつかゴミになってしまうくらいならば、誰かの役に立ったらいいですよね。

馬場さんたち「サンクラッド」は、そうした使わなくなった学生服や体操着などの学用品を回収し、必要とするご家庭に安く販売する、そんな事業にいち早く取り組み、多くの保護者の支えになってきたんです!

この「サンクラッド」。実は馬場さんの地元、香川県高松市で2011年に開業し(実は私も香川出身で勝手な親近感)、現在は北海道から沖縄までおよそ80店舗にまで広がっている、急成長の企業なんです!

こうした事業を馬場さんが思いついたきっかけは、とにかく、いまの学生服って高いんです。
関東近郊では制服は中学からかもしれませんが、馬場さんの地元香川県のように、幼稚園、小学校、中学校、高校と制服が必須な地域もあり、そうすると15年も制服生活になるわけです。ましてや大人と違い、一番成長する子どもの時期に、買い替えを何回しなくてはいけないのだ・・・と、親の頭を悩ます大きな問題です。

そんな価格高騰の学生服が、真心こめてリユース販売されたら、親の立場の私でも嬉しくて飛びついてしまいます。まさに救世主ですね!

スタジオでも馬場さんは、お店で着用しているピンク色のエプロンをびしっとつけて、収録にのぞまれました(写真のエプロンです!)その瞬間スタジオがパっと明るくなりました。きっと全国のお店もこうした明るい雰囲気の
店員さんがいらっしゃるんでしょうねー。

2週に渡って、馬場さんのさくらや起業やこれからの夢などをお伺いしましたが、今回は、さくらや起業までのストーリーをたっぷりとお聞きしました。シングルマザーで3人のお子さんを抱えながら、ときにピザ屋のチラシを配ったり、懸命に働いていたときに、「新品の学生服が高い」と痛感したそうです。どこ探しても学生服のリユースショップがない、ないなら、自分でやるか!、その発想と行動力が本当にすごいです!

馬場さん曰く、学生服は学校によって細かい規定がいろいろ違い、最近ではジェンダーレス化によるデザイン変更をする学校も多くてその対応をまめにやることと安価に売ることの事業の両立がなかなか難しいことから、学生服のリユースショップが増えていかない背景にあるようです。

また、学生服のリユース、と聞いて昔からある「ブルセラショップ」のような怪しい商売だと思われて、はじめはなかなか理解してもらえなかったとも。
「どうしたら買いやすいか」「いくらなら手が出しやすいか」を100人のお母さんたちにヒアリングして回ったなんて聞いたら、ビックリを超えて、そのパワーはどこからくるのか・・・本当に関心しっぱなしでした。

わたしも一応、母のはしくれなのでわかるんです。家事や育児をしていると、「もっとこうであればいいのに」とか「もっとこうなったらなー」と感じる場面は世の中、山のようにあります。でも、自分の育児に精一杯で、その想いや考えを、形にしていこうなんてそんな余裕全くなかったです。だから馬場加奈子さんという人は本当にすごい!

そんなお母さんに優しいさくらやは、営業時間も週4日の10時~15時。日数も時間も短いのは、すべて働くお母さんが自分の子どもたちとの時間をきちんと確保できるように。

こどもたちの応援とお客さんの「ありがとう」をチカラにばく進し続ける馬場さんのこれからに、ますます注目です!(ちなみにトークも面白い馬場さんは、スカウトされて現在は吉本興業の文化人所属なんですよ!)

来週もその素敵なトークをお楽しみに!