9月18日のゲストは、一般社団法人「mogmogengine(モグモグエンジン)」共同代表の加藤さくらさんと永峰玲子さんでした

  • LINEで送る

【スタッフMの番組報告】

9月18日は、敬老の日。おじいちゃんやおばあちゃんにはいつまでも、人生を楽しく元気に謳歌してほしい、
自分が歳を重ねると、つくづくそんな思いにかられます(笑)

歳を重ねていく中で衰えを感じていくこと、変化を感じていくことの一つに、「食生活」というものがあると思います。細かく刻んだり、おかゆ状じゃないとなかなか誤嚥を起こしかねないと、ケアをされているご家族も多いのでなはいでしょうか。実は、こうした食べ物を刻んだり、飲み込んだりすることがうまくできない人は、高齢のかただけではなく、お子さんたちの中にもいるという現実を、今回のゲストの方に教えていただきました。

今回のNGO世界一周!のゲストは、一般社団法人「mogmog engine(モグモグエンジン)」共同代表の加藤さくらさんと永峰玲子さんでした。

左:一般社団法人「mogmog engine」共同代表の加藤さくらさん 右:永峰玲子さん

一般社団法人「mogomog enngine(モグモグエンジン)」は、食べ物を噛んだり、飲み込んだりすることがうまくできない「摂食嚥下障がい」のあるお子さんを持つお父さん、お母さんの情報交換の場となり、食を通してインクルーシブな世の中を作ろうと活動をしている団体です。

加藤さん、永峰さんのお子さんも摂食嚥下障がいのあるお子さんを育てるお母さん。

お2人がスタジオに入ってきたときの、パッと明るくなるエネルギッシュな瞬間、とても印象的でした。

摂食嚥下障がいのあるお子さんは、家族と同じ食事をとることは難しいので、お母さんやお父さんが食材をミキサーでペーストにしたり、細かく刻んだり、そうやって毎日大変な思いをしながら、子どもの「美味しい!」のためにご苦労されているんです。

そうした同じ悩みを抱えたお母さんお父さんの憩いの場として、「スナックとろ美」というサイトも開いているという、ユニークの天才です!!!

加藤さんも永峰さんも当事者家族であるからこそ、多くの「気づき」があり、それをビジネスとして成り立たせてきたということがよくわかりました。

加藤さんの言葉で、「みなさんは外食は楽できるかもしれないげれど、摂食嚥下のある子どもと外食に行こうと思うと、ミキサー、茶こしなど器具をたくさん持ち込まないといけなくて荷物の用意だけで疲れてしまう、楽ではない」とありました。
外食がそんなに大変な方々がいらっしゃるなんて、のんきに、安易に外食を選択してきた自分が少し恥ずかしいというか、なんともいえない気持ちになりました。

赤ちゃん用の離乳食や、高齢者向けの柔らか食は最近ドラッグストアでもたくさん見かけるようになりましたよね。でも、それだと、食べ盛りな世代の摂食嚥下障がいのお子さんたちには物足りないんだそうです。

もっともっと美味しくて、子どもが大好きなワクワクする食を提供したい!それが、永峰さん、加藤さんの共通の想いで、それを実現するために子どもたちの夢のご飯と言えば、お子様ランチ!ということで、摂食嚥下のあるお子さんも楽しめる「モグモグボックス」というお子様ランチを開発し、ネットで販売も始めたそうです。

収録で、摂食嚥下を抱えるお子さんの悩み、苦労、親の大変さ、そうした問題を阿部さんに吐露していた加藤さん、永峰さん。そのとき、アイディアマン阿部さんが、「飲食店を検索するアプリとかの、マークのところに、嚥下障がい対応ありとか、書いてあればいいのに・・・」と言っていました。
これには、加藤さん、永峰さんも「なるほどー」と、ぜひ実現を!と声高に訴えていましたが、私も、これはぜひ
実現してほしいな、と思いました。
バリアフリー、アレルギーの表記が当たり前になった、飲食店のサイトも、インクルーシブな世の中の実現のために、もう一歩新たな取り組みをしていただけたらいいですよね。

私たちの生活の中で欠かすことのできない「食」。
ここに、多くの困難を抱えている方が、食の形態は違えど、みんなで同じ食卓を囲み、「おいしいね」を共有する
こと、それが、「mogmog engine(モグモグエンジン)」の目指す、食を通じたインクルーシブな社会を創るということなのだ、ということがよく伝わった収録でした。

一般社団法人「mogmog engine」について詳しく知りたいという方、「スナックとろ美」の常連客になりたい方は

https://snack-toromi.com/snack/

次回の放送もお楽しみに!