9月4日のゲストは認定NPO法人「Being ALIVE Japan」理事長の北野華子さんでした

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【スタッフMの番組報告】

暑い暑いいや、暑すぎる夏もようやく終わりを迎えようとしているのでしょうか・・・
(ちなみにこのブログを書いている今は32℃ありますが(笑))
長い夏休みが終わると、世のお母さんはホッとしますよね。給食のありがたみに感謝しながら、子どもを元気に
送り出して、さあ、秋からもがんばってまいりましょう!!!

でも、夏休みに部活に明け暮れたり、友達と大好きなアーティストのライブに行ったり、花火大会や夏祭りに出かけたり、そんな子どもたちにとってはいわゆる「青春」な出来事が、病気やケガなどの長期療養生活によって叶わない子どもたちが、全国にはおよそ25万人もいるという現実を今回のゲストの方から学びました。

今回のNGO世界一周!のゲストは、そうした長期療養中の子どもたちに、スポーツを通して「青春体験」を味わってもらおうと活動を続ける団体、認定NPO法人「Being ALIVE Japan」理事長の北野華子さんでした。

阿部亮さんと北野華子さん

以前、番組で、病院で治療を頑張る子どもたちの癒し的な役割を果たす「ファシリティドッグ」をご紹介したことがありますが、今回の「Being ALIVE Japan」では、長期にわたって入院生活をしているお子さんたちが可能な範囲でスポーツをやったり(やわらかいボールでバレーボールなど)一時退院した際には、サッカーや野球の試合に参加させてもらったり、そういった活動をしているんです。

入院生活が長いと、学校もお休みが多くなり、友達と思いっきり遊んだり、ましてや外でスポーツを楽しむなんてことは無理だと、諦めてきたお子さんもご家族も多いかもしれません。
でも、今回のゲストの北野さんは、ご自身が幼少期から難病に苦しんできた経験をどうにかプラスに変えていこうと、留学をして、病気と共生しながらスポーツをすることに、新しい価値観を見いだしたと言いますから、ものすごいバイタリティです!

そして、こうした活動を日本でもやりたい!という思いから団体を設立したそうです。

大谷翔平選手の活躍で大注目のメージャーリーグのオールスター戦が先日生中継されていましたが、そのときにも
セレモニーで難病の少年がダイヤモンドを1周して、憧れの選手とハイタッチするシーンが印象的でした。

日本だとまだまだ、こうした障がいを抱える方達への配慮の方に気がいってしまい、障がいと向き合い、闘う方たちの精神をきちんと受け止める土壌が足りていないなー、とこのシーンを見ても感じましたが、北野さんのお話を伺ってもその辺の差は歴然としていると痛感しました。

今までにこの「Being ALIVE Japan」の活動に参加した子どもの数は、のべ、1323人。
とくに、プロスポーツチームに疑似入団のような形で参加するプログラム「入団プログラム」という企画はすごいんです!
契約書のサインから、ユニフォームの贈呈式までやってくれるそうですよ!そういうきめ細かいところは、子どももうれしいですよねー。。。

私が北野さんのお話で印象的だったのは、病気と長く向き合っている子どもたちは苦い薬が飲めたり、痛い注射を我慢したり、手術に耐えたり、そういった治療を乗り越えたときに周囲からかけられる「がんばったねー」の声しか聞いたことがない。こうした、スポーツチームで未知の体験をしてみて、それをがんばったねーとかけらる声が本当に嬉しいんです、という言葉でした。

そうか、治療以外のことに対する「がんばったねー」が、彼らにはとってもとっても嬉しい一言だったんですね。

医学の進歩で病気の治癒はかなり期待が持てる今の時代。
大切なことは、病気になったからできない、やれない、とあきらめることが増える世の中ではなく、あれもできるよ、これもできるよ、と周囲の私たちが広く案内できるような優しい世の中をみんなでつくることだな、と感じました。

「Being ALIVE Japan」の活動を体験した子どもたちが10年後、20年後、この体験を青春として語ってくれる
北野さんはそれが楽しみで仕方ないと、はじける笑顔で話していました。

「Being ALIVE Japan」の活動に興味を持たれた方はぜひ、公式HPをご覧ください!

https://www.beingalivejapan.org/index.html

コロナ禍が過ぎ去り、密な青春を世界中の多くの子どもたちが平等に体験できますように・・・。
そんな願いを込めて・・・。

次回の放送もお楽しみに!