8月21日のゲストは、認定NPO法人「難民を助ける会 AAR Japan」ヤンゴン事務所駐在員の清水由賀(ゆか)さんでした

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【スタッフMの番組報告】

このブログでも何回か書いておりますが、19歳になる愚息は、6歳からずっと競泳をやっていて、大学生になった今も体育会の水泳部に所属して続けています。もともと、野球やサッカーに比べて競技人口が多いスポーツでは
ありませんが、息子が幼かったころは、子どもの習い事として、球技のような道具代がかからない手軽さもあり、人気が高かった記憶がありますが、あれから15年以上たった最近は、その事情も少し変わっているんだとか。。。

といいますのも、水泳と言えば、学校では「夏」に屋外プールでやる授業。しかし、近年の40℃にも近い気温の中、屋外でのプール授業に対して、熱中症への警戒などから授業を屋内のものに差し替える学校も増えたり、夏休みにはラジオ体操と並んで恒例だった「夏休み水泳教室」も実施しない学校も増えているそうです。

たしかに今年の夏も暑い!本当に暑い・・・。どんなに水分補給など気をつけても少し外にいただけで、クラクラしてしまいますよね。こんな夏の炎天下、外で運動をすること自体が、水泳に限らず考え直さざるをえないのかもしれません・・・。地球沸騰化なんて言わていますものね・・・。

親御さんにとっては毎日大変な夏休み中ではありますが、夏休みだからこそできる体験や経験もたくさんあるはずなので、暑さによってそういうことが奪われないでほしいなーと、老婆心ながら思ってしまったこの頃です。

さて、今回も前回に引き続き、認定NPO法人「難民を助ける会 AAR Japan」ヤンゴン事務所駐在員の清水由賀さんをゲストにお迎えしました。

清水さんが駐在するミャンマーのヤンゴンでは、障がいのある人が社会で自立できるように職業訓練校を運営しているんです。2000年から20年以上に渡って、ミャンマー全土から集まってきた障害のある方たちが3か月半に渡る寮生活で寝食を共にしながら、洋裁、理美容、コンピューターと3つのコースに分かれて技術を学ぶ職業訓練校を運営しています。

中でも、社会性を養うワークショップが、私はとても気になりました。
「モーニングトーク」と呼んで、週に3回、朝に開催しているそうです。安全や健康、人間関係、開業や店舗経営など、社会の中で生活をするのに役立つ各種のテーマについて講師の方を招いて講義を行っていると聞いて、正直びっくりしました。

こうした講義を受けていない社会人も世界中にはたくさんいて、仕事のクオリティを下げてしまっている悲しい事例もたくさん聞きますから、こうした取り組みを職業訓練校で実施していることは本当に素晴らしいですよね。

阿部さんも言ってましたが、障がいを抱えて生きてきたことで、それまでの人生はどちらかといえば、誰かの手を借りて生きてきた生徒さんも、この職業訓練校では、能動的に自分から生活の基盤から労働まで行うという、「姿勢」を身に付けて生きていくことができるようになるというのは、本当の意味での「生きる」ということの意義を学べるのだな、と、清水さんのお話を聞いて実感しました。

政変が起きて、ミャンマー国内でのNGOの活動は非常に厳しくなっていると言います。
また、資金面でもまだまだ課題が山積みだと清水さんはおっしゃていました。

さまざまな障がいのある方が、ごちゃまぜになって生活し、自分も自信を持って相手も理解できるという素晴らし取り組みをしているこの職業訓練校を、もっと長く持続させていってほしいと切に願います。
もしも放送を聴いて、この活動を応援したいという方は、以下のホームページへアクセスしてみてください!
https://aarjapan.gr.jp/

ミャンマー以外の国でもたくさん活動されている「難民を助ける会 AAR Japan」の活動をこれからも応援していきたいですね!

次回は番組はお休みで、9月4日の放送を楽しみにお待ちください!
暑い日が続きますのでみなさん、体調に気をつけてお過ごしくださいねー!!!