【スタッフMの番組報告】
コロナ禍の長ーいトンネルを潜り抜け、今年の夏休みは、各地で夏祭りやフェス、花火大会などイベントなども例年のように開催されるところが増えましたよね・・・。
いやー、やっと夏休みらしい夏休み!みなさんぜひぜひ充実した思い出たくさんの夏休みにしてくださいね。
今回の「NGO世界一周!」のゲストは、そんな長いコロナ禍をひたむきな企業努力でなんとか乗り越えて、7年ぶりにスタジオにお越し下さった株式会社「リリムジカ」代表取締役 柴田萌さんです。

右:株式会社「リリムジカ」代表取締役 柴田萌さん
88歳になる私の父も、週に2回のデイサービスで、とても楽しみにしているのが、「うた」の時間だと聞きました。リリムジカでは、音楽を使ってお年寄りの方々を元気にすべく、老人ホームやデイサービスなどを訪問して
一緒に歌ったり、ピアノのレッスンをしてくれたり、音楽サービスの提供をしているんです。
昭和歌謡や、唱歌、校歌などって日本人は高齢者の方にかぎらずみなさん大好きですよねー。しかもお歳を召されて少し記憶があいまいになったり、認知機能が衰えてきたな、と思ってる方も、青春時代の思い出の曲を聞いたら、パッとその時代にタイムスリップして、鮮明にいろんなことを思い出して、いい笑顔になれたりするんですよね・・。
私の父はまさにそうでして・・・。(ちなみに、父は王貞治さんの引退試合で流れたフランク・シナトラ「マイウェイ」が流れると、スイッチ入りますねー(笑))
誰でもそうした経験ができる、音楽というものを届けることで、高齢者の方を元気にしてくれる、リリムジカの志って本当に素敵です。
ただ、冒頭にも述べたコロナ禍では、密でみんなで歌を歌うなんて行為は一番NGだったわけで、柴田さんたちは
試行錯誤しながら、まっさきにZOOMを駆使して、オンラインで施設同士をつないで、歌を歌ったり、個人レッスンを行ったり・・・。諦めないでできることを模索しつづけた結果、売り上げ97%減にもめげず、670もの施設をつないだ無料音楽イベントを開催するまでにこぎつけたと言いますから、柴田さん凄すぎます!!!
私の父もそうですが、デジタルになじみのない高齢者の方からすると、ZOOMのようなオンラインで人とやりとりをするのってどうしても難しいんですよね。写真と勘違いして固まってしまったり、呼びかけてもなかなか反応がワンテンポ遅れたり、それでも、プロのファシリテーターさんと、施設の職員さんがサポートしながら、
手を振って、一緒に歌って、「上手ですねー」「もう1回!」みたいなやりとりを繰り返すことで、だんだんオンラインでもコミュニケーションがとれるようになっていったそうです。
コロナだから・・・とすぐ諦めてしまったこと、この3年振り返ると私も含め、みなさんもたくさんあったかと思います。
でも、ほんの少しのアイディアとやってみる行動力と、それをなんとしても形にしようとする熱意があれば、人も社会も変えることができる、リリムジカの挑戦には、たくさんのことを教えられました。
次回も柴田さんに、リリムジカのこれからの取り組みについて伺います!
お楽しみに!