【スタッフMの番組報告】
7月に入り、本格的な夏がやってきますねー。私は本当に昔から暑さと辛さが苦手なので、この季節、もう考えた
だけでくらくらしてきて・・・。
みなさまも、体調管理には十分にお気をつけくださいね。
さて、今回の「阿部亮のNGO世界一周!」のゲストは、一般社団法人「えんがお」代表理事の濱野将行でした。
「えんがお」は、栃木県大田原市で活動する団体で、高齢者と若者の交流から始まり、子どもや障害を抱えた人などさまざまな人が≪ごちゃまぜ≫に関わり合う地域づくりを行っています。
「誰も孤立しない地域コミュニティ」を目指して、2017年から活動している「えんがお」。
代表理事の濱野さんは、明るく優しい方で、本当に楽しい収録でした!

左:一般社団法人「えんがお」代表理事の濱野将行さん
この季節には多くの働く方の心に響く言葉も飛び出しました。
『今日のビールを美味しくすることをしよう!』これをモットーに、誰かのためにも、もちろんあるけれど、そこに関わる濱野さんたちスタッフみんなが楽しみながら関わっていくコミュニティを目指していることがよくわかりました。何事も、楽しみながら仕事をしていくことが、その仕事の成果をより素晴らしいものにしていく。当たり前なようで、なかなか難しい働くことの意義みたいな話ですよね・・・。
「えんがお」では、7つの空き家を改装した施設を運営していて、地域の人が集う地域サロンと学生の勉強部屋が2階建てで一緒になる「みんなの家」が一番最初にできたそうですが、素晴らしいアイディア!
最近はコミュニケーションがちょっと苦手な若者が多いですが、コミュニケーションの天才でもある高齢者の方と
否が応でも顔を合わすこの施設では、想像以上の交流が生まれますよね!
超高齢化社会で、介護保険はどんどん値上がりしていく時代。長生きしてほしいと切に願う家族の想いとは裏腹に、高齢のご両親のお世話には家計の負担を大きく圧迫する切実な問題も潜んでいるのも事実。
濱野さんがおっしゃていたことで、印象的だったのが
「同居家族がいる方が孤立しているケースも結構日本にはある。でも、日本の制度は独居高齢者にばかり手厚い」
という現実。
たしかに、一緒に住んでいても、口もきかない、交流はないんじゃ、高齢者の方との心の溝は深まる一方ですよね。
そうした高齢者の方から、「寒いから布団を押し入れからだしてほしい」のような、依頼が、濱野さんに直接来ることもあるそうです。同居家族に頼めないと・・・。悲しい話ですが、そういうことは稀なことではないようです
・・・。
このときに、濱野さんが心掛けているのが、支援する側とされる側にならないように、困りごとの解決にはきちんと1回500円とかお金をいただく、無料でやってあげてしまうと、かえって「また来週来てね!」と高齢者が言い出しにくくなるからということ。なるほど。そこまで、高齢者の気持ちに寄り添っての「お仕事」なのです。
アイディアたくさん、優しさ、楽しさ満載の濱野さんが大切にしているのは、
「丁寧に生きること」
こんなに高齢者や若者のために働く濱野さん自身が、すべて、自分が楽しいと思えることを丁寧に生きている結果が「えんがお」の活動なんだということが、よく伝わってきた20分でした!
次回の放送も、「えんがお」の目指すこれからについてたっぷり伺います!
お楽しみにー!
私も今日のビール美味しい!と思える丁寧な1日を過ごしていかねば!!!