【スタッフMの番組報告】
突然ですが、我が家はいわゆる「マイホーム」というものを手にしてから、今年で12年経つんですが・・・
(ほぼこの番組と同い年ですね・・・)
家は10年経つと、さまざまなところにガタがきますよね。外壁、壁紙など、高額な費用がかかる故、見て見ぬふりをして過ごしてきましたが、ちょっと、取り掛からねばなー、と思っていた矢先に、コロナ禍に入り、建築資材の高騰だけではなく、資材そのものが不足していて、工事期間が先のばしになったきりでいます・・・。
そんな建築資材の値段が急騰している状況の中、使われないまま大量に処分されている建築資材が大量にあることを、皆さんご存知でしょうか。
今回の「阿部亮のNGO世界一周!」は、建築資材ロス問題の解決に取り組んでいる今大注目の企業・HUB&STOCK株式会社代表取締役社長の豊田訓平さんをゲストにお迎えしました。

左:HUB&STOCK株式会社 代表取締役社長 豊田訓平さん
HUB&STOCK株式会社は、使われないまま捨てられる建築資材を回収し、驚きの価格で販売しているんです。
まず、放送で私が一番声が出るほど驚いたのは、捨てられる資材が228万トン、そのうち実際に使える資材は40万トンで、この40万トンがどのくらいの建築資材かと言うと、6畳の部屋をリフォームする時に使う建築資材で換算した場合、なんと!400万室分くらいの資材が捨てられているという計算になるのだそうです。。。
ビックリですよね・・・。阿部さんも放送で言ってましたが、400万室なんてつくってさえいない規模の廃棄がなされているなんて・・・。
しかも日本の空き家は、350万軒とも言われているこの時代に・・・。
そこで、ゼネコンに勤め、現場でこうした現状を見てきた豊田さんは、建築業界をもっとサスティナブルにしていきたいと考えて、建築資材のロス問題に取り組む会社「HUB&STOCK」株式会社をコロナ禍の2021年に立ち上げたそうです。
おそらく、多くの建築現場で働く方が目にしていながら、放置されてきたこの問題に、まさにメスを入れて立ち上がった革命児のような存在が豊田訓平社長なんです。
でも、どうしてこんなもったいないことが起きているのか、それは、日本の建築業界に古くから根付く、「スクラップ&ビルト」の精神ゆえなのだと、豊田さんはおっしゃていました。古くなったら、壊して、また新しいのものをつくって・・・そんな繰り返しの中では、SDGsの意識なんて芽生えてこないのかもしれないですよね・・・。
HUB&STOCKでは、そうやって回収した建築資材を板橋区の高島平にある直営店や茨城、埼玉、羽田など5カ所のホームセンターの専用アウトレットコーナーで販売しているそうです。
ちょっと意外だったのが、お客さんの半分は自宅のリフォームやDIYの用途で訪れる女性なんだとか。
安く壁紙や床材がゲットできるのは、このご時世大変ありがたいですよね!お金の管理にしっかりした主婦の強い味方でもある「HUB&STOCK」さすがです!!!
また、プロの方々にとっても、サスティナブルな取り組みをPRしながら、価格以上のいい品質のものを提供できるということで、ある種の駆け込み寺のようになっているというのも、面白い特徴だなーと思いました。
最近では、都内の学童保育所のリノベーションも請け負っていて、私も写真を拝見しましたが、とてもとても素敵な内装で、床材などは子どもたちの安全面にも配慮してあり、豊田さんのきめ細やかな優しさと思いやりが詰まった素敵な空間でした。
豊田さんはおっしゃていました。
「なんちゃってSDGsが、私は嫌いなので・・・」
この言葉は、本当の社会貢献とは何なのかを考え、利用者の気持ちに寄り添い、それを形にする、というSDGsの真髄をきちんと捉えている人だからこその、言葉だなと思いました。
2人でこれだけのことに取り組み、活動する「HUB&STOCK」株式会社。
2030年までに廃棄される建築資材0を目指すという目標を語る豊田さんの目は、もっともっと先の未来も見据えた輝きを感じました。
今後の「HUB&STOCK」」株式会社の活躍から目が離せません!
リフォームをお考えの方、この取り組み、いろんな観点から「HUB&STOCK」に興味を持ったという方は、
是非、公式HPをご覧ください。
次回の放送もお楽しみに!