5月8日のゲストは前回に引き続き、NPO法人「Social Change Agency」代表理事の横山北斗さんでした

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【スタッフMの番組報告】
ゴールデンウィークも終わり、働きたくない・・・、学校行きたくない・・・そんな嘆きが聞こえてきそうな(笑)。五月病に襲われる前に、元気に乗り切っていきましょう!!!(自分にいい聞かせて・・・)

さて、今回の「阿部亮のNGO世界一周!」は前回に引き続き、NPO法人「Social Change Agency」代表理事の横山北斗さんでした。

左:NPO法人「Social Change Agency」代表理事の横山北斗さん

この写真で、阿部さんと横山さんが手にしているのが、今回ご紹介した、横山さんの話題の著書「15歳からの社会保障」です!


可愛い表紙の帯に書いてある言葉が、「苦境から抜け出すのに、使える制度はこんなにあった。」

この言葉の重みが、横山さんのお話を聴いているとよくわかりました。

役所は、制度をつくっても、それをこういう時、こんな風に使えばいいなどのアナウンスは一切してくれないのが現実。でも人生のピンチなんて、予想できる人なんているわけないですよね!急に陥った苦境に、制度が助けにならず、生活にいきづまって自殺を選んでしまったり、行方不明になってしまったり、そんな悲しい結末を誰も選ばないで済む世の中になるために、横山さんたちは活動しているんです。

1年ほど前に番組のゲストでいらした、ケアマネージャーの宮崎さんもおっしゃっていましたが、介護の世界も社会保障の世界もとにかく、紙の書類が多すぎるんですよね・・・。このペーパーレスな時代に、役所ではまだまだ紙の書類を膨大に提出することが当たり前。苦境に陥って時間もない人には、頭も心も追いつかないはずです。

自治体が社会保障制度の情報を届けやすくする、手続きをしやすくする社会の実現を「ポスト申請主義」と呼んで横山さんはその必要性を訴えています。

お隣の国、韓国では、ある一家の餓死事件をきっかけに、福祉が届かない人を早期に見つけ、支援する取り組みがこの10年でだいぶ進んだそうです。「危機世帯情報」として、支援が必要な人を見逃さない法整備とテクノロジーを駆使していると言いますから、日本も本気でこういうことに目を向けて取り組まねばですよね・・・。

昨年11月に出版された「15歳からの社会保障」には、いろいろな人生の岐路を迎えた登場人物のストーリーが描かれています。
「もしも自分がこの立場だったら・・・」と考えながら読み進めると、いつもはあまり意識しない社会保障制度の盲点、活用の仕方について、自分事として考えさせられました。

ニッポン評論社から好評発売中です!ぜひ手に取ってみてください。

横山さんはおっしゃっていました。

「社会保障制度は、弱い人が利用するものでは決してなく、誰でも使えるものでなければ、真のセイフティネットではない」

この声が多くの自治体に届いて、暮らしやすい国となっていってほしいです・・・。

横山さんが代表理事を務めるNPO法人「Social Change Agency」の活動について詳しくは公式HPをご覧ください!

https://social-change-agency.com/


次回の放送も、お楽しみに!