5月1日のゲストはNPO法人「Social Change Agency」代表理事の横山北斗さんでした

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【スタッフMの番組報告】

我が家の大学1年生の息子はこの春から、寮生活を始めましたが、とにかく世の中の仕組みを知らぬまま世に放ってしまって・・・(苦笑)はい、すべて私の育て方がいけないんです・・・(反省)

初めて持つ自分の銀行口座、保険証、免許証・・・。大人が当たり前に使いこなすものが、人生初の彼にとっては
いろいろ大変そうな4月を過ごしていました。(自己責任ということで、私はアドバイスはしましたが、見て見ぬふり・・・)

ま、これはダメな18歳の例ですが、みなさんの中にも、親元から離れたり新社会人になったタイミングで、
社会のさまざまな仕組みに翻弄された経験がある方も多いと思います。

今はまだ、ネットでなんでも検索できますから、昔よりはだいぶ便利な世の中ではありますが、10代でいきなり突然の病気やケガに見舞われたり、就職した先での手続きが複雑だったりなど、社会保障の仕組みをしっかり知らないと大きく損をしてしまう事態も多いものです。

右:NPO法人「Social Change Agency」代表理事の横山北斗さん

今回の「阿部亮のNGO世界一周!」のゲストはNPO法人「Social Change Agency」代表理事の横山北斗さんをお迎えしたのですが、この方はそうした社会保障の困りごとの相談に乗ってくれるソーシャルワーカーさんなんです。

ソーシャルワーカー、みなさん聞いたことはあっても具体的にどんなお仕事かご存知ですか?
病気で働けなくなったり、シングルマザーで育児をしている中での困りごとができたり、そうした事態に見舞われた人たちの相談支援を行う専門職の総称なんだそうです。

介護福祉施設や病院、学校などに常駐していて、病院では入退院の手続きから退院後の生活相談、学校ではいじめ問題などの生徒の心理的なケアを行っていると言いますから、今の時代大切なお仕事ですよね。

こんな尊いお仕事が、まだ世間での認知度が高くないことがもったいないと強く感じました。

横山さんは中学生の時に小児がんを患い、その時に出会ったソーシャルワーカーさんの支えがあって辛い闘病生活も乗り越え、いまにいたっているとおっしゃていました。

ご自身の闘病から這い上がるだけでなく、そのときの想い、同じような経験をしている若者の役に立ちたいと行動を起こせる横山さんは本当に芯の強い方です!

「Social Change Agency」では、そうしたピンチに陥っている人を支える専門家であるソーシャルワーカーの人材育成、サポートをしているんです。

冒頭で、世間知らずの愚息の話をかきましたが、日本では義務教育の年齢や高校生になっても、社会保障制度についてきちんと教えてくれることはないのが現状です。
制度をもっときちんと知って、うまく活用していれば、いま、日本で増えている「ヤングケアラー」の問題解決にもつながっていくのに・・・と、横山さんのお話を聴いて痛感しました。

私がこの放送で心に響いた横山さんの言葉
「15歳で終わっていたかもしれない人生を延長させてくれたのは、骨髄バンクのドナーからの骨髄提供があったから。返しきれない恩を社会に返していきたい、その思いが原動力」

返しきれない恩をただ感謝して生きるだけでなく、社会に還元して生きていく、そんな生き方ができる横山さんは
本当に素晴らしいです。

次回はそんな横山さんが出された本、「15歳からの社会保障」についてお話を伺いいます!
お楽しみに!