4月24日のゲストは前回に引き続き、NPO法人日本森林保健学会理事長の上原巌さんでした

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【スタッフMの番組報告】

新年度のスタートから早1か月がたちますね・・・。
やっと慣れてきたという方、逆に緊張の糸が張りっぱなしで今疲れが出てきたという方、さまざまかと思います。
でもいずれにしても、コロナ禍で閉塞感いっぱいだった近年の春とは違って、多くの人とコミュニケーションをとって、楽しく過ごせる日常が戻ってきた感じは日々しますよね。

不安やストレスは思いっきり吐き出して、明るく元気に過ごしていきたいものです!
先日とある方に教えいただいたのが、「吐く」という字は「ー」が吹き飛ぶほど吐き出せば、「叶う」という字になる、と。たしかに・・・。忙しい現代の日本人、思っていることを思いっきり吐き出して、やりたいこと、なりたい自分になれるよう叶えていきましょう!

さて、今回の阿部亮のNGO世界一周!のゲストは前回に引き続き、NPO法人日本森林保健学会理事長の上原巌さんでした。上原先生からも、このデジタル社会で疲れている我々日本人の癒しとしての「森林」の存在の大きさが何度も語られました。

左:NPO法人日本森林保健学会理事長 上原巌さん

日本では、まだ、森林の持つパワーについて、スピリチュアル的な解釈の方が浸透していて、上原先生たちのように研究データを数値化して、健康な木や森が人間に及ぼす影響みたいなものを真剣に議論する場が少ないですが、
上原先生曰く、海外では欧米を中心にどんどん進んでいるそうです。

例えば、緑が多い町は犯罪が少ないということや、病院の庭に森を作って患者さんの回復スピードがあがっていることなど、さまざまあるそうです。こうした森林療法に保険が適用される国もあるというのは驚きでした。

このように森林療法という観点からはだいぶ遅れをとっている日本で、上原先生率いる日本森林保健学会では、地域の森を活用して、健康づくりを推進する「森林保健活動」を行っているんだとか。
高齢化が進んだ過疎の町で、高血圧などに悩んでいる方を森に連れて行ったら血圧が下がって、医療費を年間200万円も削減できたりしたそうです。すごい実証結果です!

昨今は、都会から少し離れた「田舎暮らし」なるものが流行りとなってますが、おそらく移住されているみなさんの目的は「都会にはない自然と触れていたい」という思いから、という方が多いと思います。
幼少期から木や森や自然の生き物に触れて育つということは、上原先生もおっしゃっていましたが、子どもの五感を養っていく上でとても貴重な体験ですよね。

忙しい現代人は、みんなそれぞれに、リラックス法やストレス解消法があると思いますが、上原先生もおっしゃっていましたが、森に入るという行為はあまりお金がかからない趣味です。大きな森でなくて近所の少し木々があるところや緑が多いエリアを散歩したりするだけでも、気分は大きく変わりますよね。

上原先生はそうやって、日本でも気軽に入れる森が増えて、「今日は森林療法の日ですねー」という会話があちらこちらから聞こえるようなそんな時代が来るように、これからも森林の研究に努めていく、と優しく力強いお言葉がありました。

新年度のストレス、発散をしに!?、今年のGWは森へ行ってみるのもいいかもしれませんね!!!

上原先生の監修された本「回復の森」は川辺書林より発売中です!

さすが森林のスペシャリスト!たくさんの書籍を出版されています!
(ジョン・レノンが愛した森 夏目漱石が癒された森・・・気になります(笑))

NPO法人日本森林保健学会の活動内容について、詳しくは公式HPをご覧ください。

https://forest-and-human-health.jp/

次回の放送もお楽しみに!