4月3日のゲストは、NPO法人日越ともいき支援会代表の吉水慈豊(よしみずじほう)さんでした

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【スタッフMの番組報告】

2023年春、新年度がスタートしましたねー。この春新生活を迎えるみなさん!どうかそれぞれの場所で輝いてくださいね!応援いたしております!

我が家の息子もこの春から大学生になり、家を出て大学の寮に入って、おそらく・・・頑張っているかと・・・
思います(笑)

今年は桜の開花が早かったので、桜満開のスタートとはいかなかった方も多いかもしれないのが残念・・・。

さて、2023年度最初の「阿部亮のNGO世界一周!」は、前回に引き続き、来日したベトナム実習生の駆け込み寺として幅広い支援活動をする、NPO法人「日越ともいき支援会」代表の吉水慈豊(よしみずじほう)さんをゲストにお迎えしました。

 

左:NPO法人「日越ともいき支援会」代表 吉水慈豊さん

前回の放送で、吉水さんから、技能実習生の仕組みや、彼らをサポートするはずの日本の管理団体や雇用する企業の中にも問題が山積みな実情を教えていただきました。

今回の放送では、より具体的な、ベトナム人技能実習生の日本での実態が浮き彫りになり、私は胸が痛みました。

放送をお聴きになった方もおそらく同じ気持ちだったと思います。

ベトナム人技能実習生から吉水さんに寄せられる相談の多くが、パワハラや給料の未払いなどで、ときにそれは
ありえない暴力を伴って行われているということ。また、解雇などをさせると吉水さんたちのような団体からクレームが入ることから、それとなく、失踪するように仕向けて行くという、とんでもない話の数々。

吉水さんがとくに印象に残っているベトナム人技能実習生ヴィエット君のお話をしてくださいました。
彼はハノイの工科大学を卒業して、夢を持って来日しましたが、建設現場での酷い暴力行為や暴言などのせいで
数か月失踪してしまったそうです。

教養もあり、家族のために母国に家を建ててあげるために一生懸命働こうとした彼に、そんなことをする日本人・・・。同じ日本人として、憤りを超える感情が芽生えました。結局この事案は、吉水さんたちが厚生労働省にかけあったおかげでなんとか職に戻れはしましたが、ヴィエット君はもう二度と日本では働きたくない、と話していたそうです。

吉水さんもおっしゃっていましたが、このままでは、日本という国は外国人労働者に選ばれる国ではなくなって
しまう、本当にその現実を痛感しました。

先進国としてこんな国でいいわけがないですよね・・・。

技能実習生に対する支援制度が、日本はまだ不十分なため、こうした事例がちょくちょく起きてしまうのだとすれば、この制度改革は急務です!

共に働き、共に生きる、この当たり前を世界共通の物差しで実行できない国では、日本はこれからの世界で取り残されてしまう危機感を、吉水さんのお話から感じました。

わたしたちも、街で見かける多くの外国人労働者の方々へ、思いやりと共存する優しさを心に持って接して
いかねば、国が変わるにはわたしたちひとりひとりの意識改革からですね・・・。

吉水さん、たくさんの学び、ありがとうございました。


NPO法人「日越ともいき支援会」について、詳しくは公式HPをご覧ください。

https://nv-tomoiki.or.jp/

次回の放送もお楽しみに!