10月10日のゲストはNPO法人「21世紀のカンボジアを支援する会」理事長の根岸恒次さんでした。

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【スタッフMの番組報告】

先週の放送でもありました通り、おかげさまで「阿部亮のNGO世界一周!」は放送開始からこの10月で13年目に突入いたしました!

12年、干支が一周しています(笑)
生まれた赤ちゃんは小学校を卒業する歳になっています。
つまりこれだけ長いこと何かが続くということは、本当にすごいことですし、変わらずマイクの前で語り続ける
阿部亮さんの努力、熱量にもスタッフとして改めて感謝いたしております。

多様化する時代の中で、さまざまなニーズに応えるべく活動している方々にスポットをあてる番組として、これからもみなさんのお耳にかかれるよう、頑張ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

右:NPO法人「21世紀のカンボジアを支援する会」理事長 根岸恒次さん

さて、今回のゲストは、カンボジアの子どもたちのために「教育里親基金」という制度を作り、子どもたちの学資支援を行っているNPO法人「21世紀のカンボジアを支援する会」の理事長 根岸恒次(つねじ)さんでした。

9月にお越しいただいた高山さんはカンボジアの地雷撤去活動を通じて安全安心な地域を作り、先週の青木さんは
貧困に苦しむ女性たちに職業訓練からライフスキルを身につけさせて経済発展の一助となるべく活動されて、そして今回の根岸さんは、子どもたちの教育支援をされているんです。

三者三様の活動ですが、みなさん、カンボジアの発展に大きく関わっている方々なんですねー。

根岸さんは「クメール教育里親基金」というのを設立し、カンボジアの300人の子どもをHPで紹介し、日本で「この子の里親になってもいい」という教育里親を募集し、マンツーマンの支援をしているそうです。
教育里親がかかる費用は3万円で、子どもたちにかかる学用品などを援助するお金としてこの3万円は使われていきます。

根岸さんもおっしゃていましたが、カンボジアは教育にお金をかけない国なんだとか…。

カンボジアで今すぐ必要な学校の数は2500校と言われ、現存する学校も老朽化が激しく、日本では当たり前に学校にある、ブランコやサッカーゴールみたいな遊具も全然ないので、根岸さんたちはそういう遊具の寄贈も行っているんです。

実は阿部さんもカンボジアに学校建設をしているんです!阿部さんと根岸さん2人の尽力で、カンボジアの子どもたちに学びの場が広がっているなんて素晴らしいですよね。

2009年から2020年までは親がいなかったり、親の病気や出稼ぎなどにより親戚の家で暮らす子どもを受け入れる「夢ホーム」も運営されていた根岸さん。
夢ホームを巣立ったお子さんが20代半ばになり、彼氏と婚約したと報告があったというお話をされる根岸さんのお顔は、本当に温かい優しいお父さんのお顔でした。

根岸さんにとって「夢ホーム」を巣立ったお子さんは我が子そのものなんだというのがよく伝わりました。

冒頭で、12年何かが続くってすごいです…と書きましたが、20年以上もカンボジアの子どもたちのために活動されてきている根岸さんもまた、超人です!

コロナによって近年なかなか行けなかったカンボジアにも今年の5月にはようやく訪問できたそうです。もはや
根岸さんにとっては久しぶりの里帰りそのものだったでしょうね。

長年のカンボジアへの支援活動が評価され、カンボジア政府から友好勲章も授与された根岸さんですが、これからも元気なうちはがんばりたい!と、力強い言葉を口にされていたのも印象的でした。

経済成長著しいカンボジアではありますが、根岸さんの活動のようなカンボジアの未来を支える子どもたちの教育
環境の支援ということも大切なことです。

今回の放送を聴いて、教育里親に興味があるという方、NPO法人「21世紀のカンボジアを支援する会」の活動について詳しくお知りになりたいという方は、

https://www.aac21.net/

来週は、番組はお休みです。また次回の放送をお楽しみに!