5月2日のゲストは認定NPO法人「REALs」理事長の瀬谷ルミ子さんでした

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【スタッフMの番組報告】

コロナ禍でのゴールデンウィークが続いたこの数年ですが、今年は少しずつ旅行などの予定が入った最大10連休
という方もいらっしゃるのでしょうか・・・。私が住む神奈川県横浜市も、観光スポットがたくさんありますので
この週末は多くの人でにぎわっていて、少しずつコロナ前の「日常」が戻りつつあるのかな…と実感いたしました。

そんなコロナのニュースにかわって、連日私たちの目に飛び込んでくるのが、ロシアによるウクライナ侵攻のニュースです。ウクライナの人達にとっての「日常」はなかなか戻りそうにない大変な状況が続いています。

悲惨なニュースに胸を痛めるだけでなく、私たちにできることは何なのか。今日のNGO世界一周!では、紛争や社会的な暴力を防いで共存できる社会の実現に向けて活動をしている、認定NPO法人「REALs」理事長の瀬谷ルミ子さんをゲストにお迎えして、そういったお話をたっぷり伺いました。 

 右:認定NPO法人 REALs理事長 瀬谷ルミ子さん
(ニューヨークタイムズの「世界に影響を与えた10人の女性」の1人にも選ばれた方なんです!)

瀬谷さんはこれまで国連PKO、外交官、NGO職員として、紛争地域での武装解除などに尽力され、2013年には
争いやテロを未然に防ぎ、人と人が共存できる社会作りを目指す認定NPO法人「REALs」の理事長に就任した、文字通りのスーパーウーマンなんです!

平和な国と言われるこの日本で生まれ育って、なぜそうした紛争やテロなどに真っ向から取り組む覚悟が芽生えたのか、平和ボケしている私には興味深々でした。

もともと裕福ではない家庭に育った瀬谷さんは、自分の境遇に不満を感じがちだった高校3年生の時に、ルワンダ内戦の写真を見て、自分は努力さえすれば生きる選択肢をつくることができるのに、紛争地ではそれすらできない人がいる、と気づかされたんだそうです。

高校3年生でそんなグローバルな視点が持てるなんて、凄すぎます…。しかもそこから学生時代に紛争地に出向いて、学術雑誌に現状をどんどん投稿していき、国連PKOやNGO職員として現地でたくさんの経験を積んでいく
という行動力、決断力、本当に素晴らしいです!

認定NPO法人「REALs」は、日本ではなかなか表にでてこないような争いやテロを未然に防ぐ活動をしていますが、具体的なお話として、ある紛争地域でYouTubeで過激なテロリストの動画を見ている若者の言動を注視していたとありました。

争いは起きる前に必ず何らかの予兆があるので、それを絶対見逃さないように、大きな火種になる前に「予防」していくという瀬谷さんの、そして「REALs」の強いポリシーが伝わりました。

また「REALs」のすごいのは、すでに専門家がいるところではなく、課題やニーズが山積みにも関わらず、解決の担い手が足りていない分野や、地域を活動のフィールドとして選んでいるところです。

例えばスーダンでは、避難民キャンプで指導者と次世代リーダーとなる若者に向けて、彼ら自身で争いやトラブルを解決できる知識と技術の普及に取り組んだそうです。「自分たちの手で社会は変えられる」という意識と行動が
広がることが大切!というメッセージがとても響きました。

私たち日本人は世界でさまざまなことが起こっていても、どうしても≪対岸の火事≫的発想がぬぐえないで、日々過ごしてしまいがちですよね。

瀬谷さんもおっしゃっていましたが、それもそのはず、日本は80年近く戦争から時を経て、「祈る」という
思想の平和は定着したけれど、世界で起きている危機や戦争についてはよく知らないという日本人がほとんどです。

お金を送る、自衛隊を送る、戦争反対のデモを起こす、これら以外にも紛争地から学び、サポートする術がたくさんあるんだということを、「REALs」の活動から知りました。

阿部さんが言っていた、平和を維持する「実務」、その大切さがこの放送で多くの方に伝わっていれば幸いです。

来週の放送では、昨年8月にタリバン政権が樹立したアフガニスタンに向けての「REALs」の緊急支援についても詳しく伺います。どうぞお楽しみに。