4月25日のゲストは前回に引き続き、NPO法人「光希屋(家)」代表のロザリン・ヨンさんでした。

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【スタッフMの番組報告】

1週間放送をお休みしている間に、4月もあっという間に1か月が過ぎ、気づけばもうゴールデンウィーク・・・。
早い・・・早すぎますね。我が家には高校3年生の息子がいるのですが、朝5時起きのお弁当作り生活もあと1年
かと思うと、寂しいような、いや、嬉しいような、時の流れに置いて行かれないよう成長せねばと思う今日この頃です・・・。
みなさんはどんな春をお過ごしでしょうか・・・。

左:NPO法人「光希屋(家)」代表ロザリン・ヨンさん

25日のNGO世界一周!は、11日の放送でゲストに来ていただいたNPO法人「光希屋(家)」の代表ロザリン・ヨンさんとの対談後編でした。
              

前回の放送では、マレーシア人のロザリンさんが日本のひきこもりにいかに関心を持ち、東京大学で研究を重ね、
NPO法人「光希屋(家)」を立ち上げるまでの苦労や興味深い発見についてお伺いしました。

今回の放送では、「光希屋(家)」の活動の軸となっている、ひきこもりの人達のために提供している居場所
「ふらっと」についてをくわしくお話いただきました。

「ふらっと」・・・名前がまず、すごく親しみやすいですよね!
なにかつらくなったり、話を聞いてほしくなったら、ふらっと立ち寄って、ふらっと帰る、そんな場所が身近にあることが、ひきこもりの人達にとってはなによりありがたい存在なんだと思います。

最初は毎週土曜日を「カフェの日」としていたそうですが、そうやって決めてしまうと、行くことが義務感になってしまうので、今はそれもやめて、≪気まぐれカフェ≫にしているというのも、機転の利く明るいロザリンさん
ならではの発想だな―と感じました。

ひきこもりがちの人達が、ランチやコーヒーを目当てに気軽に立ち寄れ、相談もできるカフェ「ふらっと」には
10代から80代までの幅広い世代の方々が訪れるそうです。
カフェのスタッフにもひきこもり経験者の人が多いということで、ロザリンさんは「ふらっと」を体験と自立と就職を応援できる場にしたいと考えてらっしゃるのですね。

明るいロザリンさんの口から、「ふらっとでみなさんが愚痴をこぼしたりするのは、スナックの
ママさんに弱音を吐けるのと同じだと思う」という表現が出てきたときは、阿部さんも含めスタジオにいたみんながなるほどーと微笑みながらうなずいちゃいました。

きっとロザリンさんはじめ、ふらっとのスタッフさんは悩みを聞いてくれそうな優しい、頼もしい、そして明るいオーラが出てるんでしょうね!
その昔、「人生に迷ったらスナックのママに聞け!」と言っていた上司がいたなーなんて思い出しました(笑)

そんな居心地のいい「ふらっと」で背中を押してもらえた人達は、ひきこもった経験を生かして、医療福祉やNPO法人の相談員になって活躍している方も多いそうです!素晴らしいですよね!

人生いろんなことが起こりますが、自分にとっての成功も失敗もすべて「経験」として次に活かしていけることが、本当に大切なんだと痛感しました。

ロザリンさんは日本について、「いったんひきこもった人が再出発するのにハードルが高い国」と評されて
いました。
阿部さんも「いったんレールを外れてしまったあとの自分を語る言葉を持てていない日本人て、もったいない!」と言っていましたが、本当にそうですよね!

バックパッカー経験がある阿部さんだからこそ、その経験をただの空白の1年みたいにとらえ、学歴や職歴ばかりにこだわる日本社会に思うところがあったのだと思います。ロザリンさんもバックパッカー経験者なので、
二人の話の熱量から今の日本の抱える問題が透けて見えた気がしました。

ロザリンさんが最後におっしゃていた、「疲れたときはちょっと休んで、そうすれば光と希望が見えてくる。
ひきこもりの時も必要!」という言葉には温かさがこもっていました。

今の状況に先が見えないと悩んでいる方も、今はそうじゃない方も、少し立ち止まりたいときに、こういう優しい
NPO法人「光希屋(家)」という存在があることを覚えておいていただければ・・・。

今回ご紹介したNPO法人「光希屋(家)」の提供する≪ふらっと≫について詳しくお知りになりたい方は https://h4j-hikikomori.blogspot.com/