4月4日のゲストはNPO法人バディチームの代表 岡田妙子さんでした。

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2022年4月、長いコロナ禍というトンネルから少しづつ出口に近づきつつあるこの春、新たなスタートを
切った方も多いと思います。実は、今回からこのブログを書かせていただいている私も、4月からこの番組の新スタッフとなりました!毎週月曜日の放送後、阿部さんとゲストの方々がどんなお話を繰り広げていたのか、こぼれ話も含めて、【新スタッフMの番組報告】として、色々ご報告させていただければと思います!どうぞよろしくお願いいたします。

4月4日はNPO法人バディチームの 代表 岡田妙子さんにご出演いただきました。
               右:NPO法人バディチーム代表 岡田妙子さん

この優しい笑顔の岡田さんが代表を務めるNPO法人バディチームは、経済的理由で生活に困ったり、親の心身の
不調や病気の子供を抱えていたりなどの理由で、子育てをするのが厳しいご家庭を対象に、子育て支援・虐待防止を目的とした家庭訪問型の支援活動を行っている団体なんです。

番組ではそのさまざまな取り組みについてお話いただきました。

今は共働き世帯も多く、昔のようにおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に住んだり、ご近所付き合いが盛んな時代ではないので、どうしても子育てをする家族は孤立しがちですよね…。
ましてやこのコロナ禍で閉塞感漂う環境では、一人親のご家庭、病気の子どもを抱えたご家庭、みなさん生きづらさを感じていると思います。バディチームはその名の通り、バディ=仲間、として研修を受けた「子育てパートナー」と呼ばれる方々が、困っているご家庭を訪問し、子供の遊び相手や、部屋の掃除、料理などそれぞれのご家庭で本当に必要な支援をしています。

どんなに頑張っても、もう無理…というところまで追い込まれてしまう前に、こういう団体のサポートを受けられたら、最近よく耳にする悲しい児童虐待のニュースも少なくなるかもしれない、全国のお父さん、お母さんに知ってほしい団体だなと痛感しました。

私も18年前出産したとき、初めは自分でできる、誰にも頼らないと意地を張ってしまいましたが、家事や育児って、本当に自分の思い通りになんていかないですし、気力と体力だけがすり減っていったのを思い出します。
誰かに助けて、と安心して言えるそんな素敵な社会作りのために、バディチームが日夜活動しているのがよく
わかりました。

「訪問したご家庭に、こういう風にしなさいと指導するスタイルではなくて、親と子供両方の話をよく聞いてどちらにも寄り添うことで、保護者の負担を減らし、前向きに進めるご家庭を増やしていく」
これがバディチームの願いだという、岡田さんの言葉がとても印象的でした。
誰かを責めても虐待はなくならないですものね。

放送では、若いご夫婦のところに80歳近い子育てパートナーを派遣したエピソードも紹介されていましたが、
おばあちゃんから教わる料理や家事の極意はどんな育児書よりも手助けになりますよね。

18歳思春期真っ只中の息子を持つ私としましては、岡田さんのお話の中で、都内特有の親子問題として、
「教育過多」という表現をされていたのも身につまされました。
親は子供のためを思って色々子供に習い事をやらやらせるが、果たしてそれが本当に子供のためになっているのか
子供を追い込んでいるだけではないのか…
今一度(もう遅いですかね!?)考えさせられました。

ほかにもバディチームでは里親家庭の支援も行っていて、実の親が育てることができない子を社会が育てることを
「社会的養護」と言いますが、その里親さん自身も孤立しがちで、里親さんを精神的にサポートするなどにも取り組んでいます。
詳しくお知りになりたい方は、バディチームのHP https://buddy-team.com をぜひご覧ください。

現代の家族が抱える様々な問題を、児童相談所や地域行政と連携しながら解決していこうとする岡田さんの
熱い思いが、この放送を通じて広くみなさんに伝われば・・・。
【みんなで子育てする社会へ】というバディチームの理念が深く心に残った放送でした。
来週のNGO世界一周!もお楽しみに!