4月26日、5月3日は 石巻市をクリエイティブな街へ活性化する「巻組」をご紹介します!!

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4月26日、5月3日は 東北の団体をご紹介します。東北の団体はしばらくぶり!

全国で課題になっている空き家問題。
2018 年の日本全国の空き家の割合はすべての住宅数の 13.6%。
そしてその数、年々増え続けているそうです。
最近は空き家を活用した事業で、ワーケーションスタイルの宿泊施設や多拠点移住の一軒家なども
出てきましたが、一時的な利用ではなく、実際その地に住んでもらうことが
長い意味での地域活性につながりますよね。

そこで、4月26日、5月3日の放送では 宮城県石巻市を拠点に市内に点在する空き家を活用した事業を展開する合同会社「巻組」の代表の渡邊享子さんにお話をリモートで伺います。
「巻組」は 空き家をリノベーションし、クリエイティブな人達に移り住んでもらい、
多様な人々の交流を生むことで、地域活性につなげています。

石巻と有楽町ニッポン放送をつないで収録しました

宮城県石巻市といえば、海産物でも有名な街ですが、
2011年におこった東日本大震災で大きな被害を受け、多くの尊い命が犠牲になりました。
全壊家屋が2万2000戸だったそうです。
当時都市計画を学んでいる大学院生の渡邊さんは、ボランティアとして石巻に入ります。
そこで言葉では言い表せないほどの被害を受けていながらも、前を向いて頑張っている石巻市の住人の様子に心を打たれて、ここにとどまる決意をしたそうです。
震災後一年間で石巻市を訪れたボランティアは28万人で、そのまま石巻に残り、復興支援をしたいと
言う人も大勢いましたが、住む場所がなかったこともあって、渡邊さんは地元の人でも
使わない空き家を改修して住めないかと考えるようになったそうです。

そうはいっても 全壊家屋2万2000戸ともなると、地元の人でさえ住む場所に困っているということもあり、物件探しは難航したそうです。そして、2012年の暮れにようやく古い木造の8畳2間の物件に出会い、月4万のシェアハウスがスタートしました。その後も条件の悪い空き家を買い上げ、今では
30軒以上の空き家を回収し、11軒を運営。100名以上の方に物件を提供しています。

また 巻組がユニークなのは、その物件に住むクリエイティブな人々。
人が人を巻き込んでいく、そういったうねりが地域を元気にするのかもしれません。
空き家のリノベーション事業というだけではない、そこに魅力的な人がいることが大切…
渡邊さんの石巻のまちづくりへの思いをぜひお聞きください。