音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第118回目のテーマは『90年代初頭邦楽ハウスミュージックの夜明け』。
日本のヒットチャートに出現し始めた時代の「ハウスミュージック」をご紹介していきました。
まず1曲目は、小泉今日子さんで「Fade Out」。
1989年リリースのシングル。35年前のちょうど今ぐらいの季節でした。
突如、日本のオリコン総合チャートに初登場2位で飛び込んできた楽曲に、
当時のティーンはおののき、すでにディスコやクラブで体を揺らしていた若者たちは
狂喜乱舞したといいいます。
日本のチャートミュージック(いわゆる流行歌・歌謡曲)の歴史上、
本格的なハウスミュージックがべストテン入りしたのは、
おそらくこの曲が初めだったのではないでしょうか。
2曲目は、中森明菜さんで「Everlasting Love」。
1993年5月。レコード会社をMCAビクターに移籍して最初の作品だったこちらは、
作曲・プロデュースが坂本龍一さんであり、
当時の最先端のニューヨークハウスサウンドを日本の歌謡曲的解釈に落とし込んだ、
かなり挑戦的な作品でした。
明菜さんにとっても2年ぶりのシングルということで、かなり話題になりましたが、
残念ながら、それまでの「明菜像」からは一気に洗練され過ぎた感が否めず、
大ヒットとはなりませんでした。間違いなく「時代が早かった」の典型例のような曲です。
3曲目は、Charaさんで「恋をした」。
1993年Charaさんの8枚目のシングル。
作曲・編曲は、90年代初頭Betty BooのHouse Remixなどで、
ロンドンのクラブシーンを牽引していたPeter Lorimer。
Charaさんの「NO-TOY」のリミックスも手掛けています。
4曲目は、NOKKOさんで「Vivace」。
レベッカ解散後3枚目のソロシングルでした。1993年リリース。
資生堂のCMソングとしても大量に流れたこの楽曲を手掛けたのは、
教授、テイ・トウワと並び、ニューヨークのダンスミュージックシーンでその名を馳せた
日本人DJのひとり「サトシ・トミイエ」です。
「国際的で洗練されていると捉えられていたUKやニューヨークのダンスシーンのサウンドが、
日本のチャートミュージックと融合すると、妙ないなたさを醸す感じが、
当時からダサ格好良くて好きでした」と語るミッツさんでした。
お別れの曲は、中山美穂さんで「Rosa」でした。
作曲・プロデュースは、井上ヨシマサさん。
この曲には「まさにバブルが弾ける瞬間の日本」が詰め込まれています。
こんなにも無防備で潔い、ハイテクでどん臭い歌謡曲は、後にも先にもありません。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2024年6月2日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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