音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第69回目のテーマは『8つ打ちベースの世界』。
8つ打ちベースとは、4拍子の8ビートの中にベースが8音鳴っている奏法のこと。
ミッツさんが考えた造語だそうです。
8ビートにおいてベースを演奏する場合は、一番基礎的な奏法。
今回は、そんな「8つ打ちベース」が印象的な楽曲をお届けしました。
まず1曲目は、今井美樹さんで「オレンジの河」。
1986年にリリースされたアルバムの中の1曲。
ミッツさん曰く「8つ打ちベース楽曲の代表」。
この曲の歌詞には、雨が降っている夜の高速道路が描かれており、
ワイパーの動きや、高速道路特有の一定の速度で過ぎていく感覚を表す際に、
この8つ打ちベースがとても効果的なんだとか。
そしてそのまま続けてお送りしたのは、河合その子さんで「雨のメモランダム」。
こちらは1988年にリリースされた、9枚目のシングル。
先ほどのオレンジの河同様、
こちらの曲も「雨」「夜」「失恋」というテーマで描かれています。
ミッツさん的には、「雨」というジメジメした演出も、
8つ打ちベースの単調なベースパターンに合っているんだとか。
3曲目は、本田美奈子さんで「NOVEMBER SNOW」。
こちらも8つ打ちベースの楽曲ですが、
どこか歌謡曲のような、演歌のようにも聴こえてきます。
そして、ベースが細かく刻んでいるのに対して、
メロディーラインは非常に伸びやかなので、
本田美奈子さんの歌声が一際際立って聴こえる効果もあります。
4曲目の8つ打ちベース楽曲は、中山美穂さんで「By-By My Sea Breeze」。
今まで、「夜感」「湿り気」などが感じられる楽曲をセレクトしましたが、
こちらは「甘酸っぱい青春」が感じられる1曲。
「終わりゆく10代」や「終わりゆく夏」というメッセージが含まれている楽曲ですが、
この10代後半特有のセンチメンタルな感情を、
8つ打ちベースがうまく演出してくれています。
ちなみに、この曲の主人公も、車の助手席に座っています。
お別れの曲は、松田聖子さんで「マイアミ午前5時」でした。
ミッツさん曰く「8つ打ちベースの金字塔」。
聖子さんがたまに出す、もったりとした粘り気のある歌い方が、
8つ打ちベースが単調にリズムを刻んでくれているおかげで、
安心してもったりと歌うことができている、と語るミッツさん。
なので聖子さんの楽曲と8つ打ちベースの相性は非常に良いんだとか。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2023年5月14日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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