古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2023.01.23

2023年1月22日放送『デュエットソング』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第56回目のテーマは『デュエットソング』。

ひとりで歌うよりも、ふたりで歌うほうが暖かそう・・

そんな妄想をもとに「デュエットソング」を特集しました。

 

まず1曲目は、来生たかおさんで「シルエット・ロマンスDuet with 大橋純子」。

こちらは1981年に大橋純子さんが歌ってヒットした曲で、

作詞は来生えつこさん、作曲は来生たかおさんです。

翌年には来生たかおさんご自身もカバーされましたが、

おふたりのデュエットが叶ったのは、

来生さんが2000年にリリースした

デビュー25周年のアルバムの中ででした。

聴く側としては、作者と歌手のコラボに胸が躍りますが、

歌う側は、新たなアレンジや息の合わせ方など、

気を遣う面が多々あったと思われます。

そんな夢のコラボの中で、

アレンジを含め、ふたりの声がしっくりとなじんでいたのが、

「シルエット・ロマンス」だったように思います。

 

続いて2曲目は、河合奈保子さん、ピーター・セテラで「Love Assistant -ひとりで泣かないで-」。

河合奈保子さん9枚目のアルバム「DAYDREAM COAST」に収録されています。

海外録音第1弾となったこのアルバムには、

「TOTO」や「エアプレイ」関連の音楽家が多数参加したことで、

当時、大きな話題となりました。

この曲は、しばらく奈保子さんの歌声が続くので、

デュエットと気づくのはサビ以降ですが、

80年代の開放的な西海岸の空気が存分に感じられ、

なんとも心地いい曲に仕上がっています。

 

3曲目は、大林宣彦 & FRIENDSで「草の想い」。

1991年に公開された「ふたり」という映画の主題歌です。

大林監督は自ら作詞をするだけでなく、

大林宣彦 & FRIENDSとして、歌も担当。

ちなみにこのFRIENDSとは音楽監督を務めた久石譲さんのことです。

 

お別れの曲は、西城秀樹さんでLove・Together」。

1984年リリースの15枚目のアルバム『GENTLE・A MAN』に収録されている曲で、

デュエットのお相手は、当時秀樹さんのライブや

レコーディングメンバーだった「チバチャカ」さんという、女性コーラスの方です。

秀樹さんはこのとき29歳。

今から39年前の楽曲ですが、

ふたりで歌い上げるメロウなラブバラードは、

時代をこえて今も多くのファンに愛され続けています。

秀樹さんと女性コーラスとのデュエットは、

ほかのアルバムにも何曲か収録されていますので、

ぜひ機会があれば、お聴きになってみてください。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2023年1月29日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。