古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2023.01.30

2023年1月29日放送『”止まらない”が止まらない曲特集』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第57回目のテーマは『”止まらない”が止まらない曲特集』。

「止まらない」とは、「もはや自分では制御不能」という意味であり、

これは英語でも同じように「Can’t Stop」といった表現で、

歌詞にもよく用いられます。

というわけで、今週は

「止まらない」という表現に特化した楽曲を特集しました。

 

まず1曲目は、西田ひかるさんで「涙 止まらない」。

ミッツさん曰く、「止めたいけど止められないものNO.1」といえば「涙」なんだそう。

「泣かないで」「泣かせて」「涙くんさようなら」など、

止まらない涙を歌った楽曲はたくさんありますが、

永遠のテーマに真正面からぶつかっていくようなタイトルです。

 

続いて2曲目は、C-C-Bで「Romanticが止まらない」。

そしてそのままお送りしたのは、Winkで「愛が止まらない -Turn It Into Love-」。

「止まらない」と言ったら、日本人の25%が選ぶであろう2曲です。

いずれの曲もリリースそしてヒットしたのが

1980年代中盤から後半にかけて。まさに日本の経済成長、

いわゆる「バブル景気」が天井知らずで「止まらない状態」だった時代。

イケイケどんどん!止まるに止まれなかった

当時の日本が詰まった2曲を、

ノンストップメドレーでお聴き頂きました。

 

続いては、矢沢永吉さんで「止まらない Ha〜Ha」。

これもまた「止まらないof 止まらないアンセム」と呼べるものです。

こちらも同じくバブル絶頂の時代に、

男としての絶頂期を迎えていた矢沢永吉さん。

永ちゃんの言うところの「止まらない」は、

「ビート」であり「プレイ」であり、

何と言っても「矢沢」そのもののようです。

 

お別れの曲は、杏里さんで「悲しみがとまらない」でした。

「涙がとまらない」わけでも「死にたいほど悲しい」でもなく、

「悲しみがとまらない」。

やや意味難解なタイトルですが、

「悲しい時間がずっと継続している」ということではなく、

おそらく「ショック」「悔しさ」「怒り」「憎しみ」「寂しさ」「後悔」

といったあらゆる負の感情が渦巻き過ぎてどうしようもない状態を、

「悲しみ」と表現したのかもしれません。

そして、なぜかこれを聞いたり歌ったりしていても、

いっさい悲しい気持ちにならないのも、この楽曲の不思議な魅力です。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2023年2月5日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。