
観音温泉にやって来た上柳アナウンサー
伊豆・奥下田「観音温泉」の魅力をお伝えする「観音温泉るんるんタイム」。
観音温泉・鈴木和江会長に、上柳昌彦アナウンサーがたっぷりとお話を伺っています。
―今、お話を伺っているのは「正運館」という建物ですが、この2階は武道場なんですね?
33m×44mのワンフロア、すべて武道場です。
武道家の父でしたので、関節を痛めないように、バネを埋め込んだ構造としています。
空手道、合気道は勿論、剣道、柔道など、世界各国から武道をやっている方が見えています。
このほか、ボクシング、ウェイトリフティングなどの合宿ができる施設が、
観音温泉の敷地内(山の上のほう)にはあります。

観音温泉・鈴木会長と上柳アナウンサー
―どうして、このような建物を建てたんですか?
観音温泉は、合宿所から始まったんです。
最初に建てたのも、この武道場です。
父の名前は、運正(読みはかずまさ)といいました。
事業を始める前から、柔道や合気道をやっていて、精神力を養っていました。
既に亡くなっているので、その名前を活かそうと「正運館」としたんです。

観音温泉・正運館の武道場
―どんな事業をやっていらっしゃったんですか?
滝野川自動車というタクシー会社をやっていました。
関東一円に営業所がありました。
しかし(高度経済成長真っ只中、車がブームとなった頃)、「次は癒しの時代だ」といって、
タクシー会社を譲渡して、この下田に土地を買って、温泉の掘削を始めたわけです。
父は「お前、二代目は苦労する時代だから。ここは三代目で花開く」とよく言っていましたね。

観音温泉・鈴木和江会長
―お父様は、常に先を見据えていらっしゃった訳ですね?
事業家は、100年、200年先を目指すのが、ロマンではないでしょうか。
このロマンを実現するためには、精神力が必要です。
その精神力を養ってくれたのが、武道だった訳ですね。
あと、(父に付いていった家族は大変ではと思われるかもしれないが)昔の人は筋を通して、
甲斐性がありましたから、母も支えられたんではないかと思います。

観音温泉・ひょうたん風呂
―鈴木会長は、昭和50年代、どんなタイミングで下田にいらっしゃったんですか?
結婚生活で痛みが来て、下の子には、まだ母乳をあげていた時、6か月ぐらいのときでした。
少し静養しようとトラックで来て「私は何をできるかな」と自問自答、模索していました。
ある時、(1号源泉を使った)ひょうたん風呂(現・産土亭)に身を委ねていたら、
スーッと自然に「この温泉で何か人の役に立つことをしたい!」と思えるようになったんです。
私自身、人生の岐路で、この観音温泉のお湯に助けられたように感じます。
(観音温泉・鈴木和江会長インタビュー、つづく)
伊豆・奥下田の地に湧き出す超軟水・ph9.5の天然温泉「観音温泉」。
次回も、鈴木会長に観音温泉の様々なエピソードを伺ってまいります。
どうぞお楽しみに!

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