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2025.10.27

#395 「佐賀県大町町でしか食べられないソウルフード!『大町たろめん』とは?」

あなたの地元に「ソウルフード」はありますか?

「ソウルフード」とは『その地域で愛され続けている食べ物。その地域に根ざした郷土料理』というイメージですかね?例えば、大阪のたこ焼き、沖縄のゴーヤチャンプルー、名古屋のみそカツあたりでしょうかね?

母親の手料理がソウルフードって方もいるかもしれません。これが、アメリカで「ソウルフード」というと「アメリカ南部のアフリカ系アメリカ人の伝統料理」のことを指すそうです。

クロウフィッシュボイルとジャンバラヤ

スティービー・ワンダーやレイ・チャールズに代表される「ソウルミュージック」。その「ソウル」という言葉は「アフリカ系アメリカ人の文化・スピリット」というニュアンスが含まれているそうで、それと同じ意味で「ソウルフード」と言うのです。

日本ではなぜ「地元の料理、地域の料理」という意味になったかと言うと「ソウル」という部分が「魂」を意味する「soul」としてとらえられていて「魂の料理」、つまり「地元の魂が刻み込まれた料理」という意味で使われるようになったのだとか。

今回はそんな「ソウルフード」にまつわる話題!舞台は、佐賀県大町町

大町町(おおまちちょう)は、佐賀県のほぼ中心に位置する町。杵島郡に属し、現存する佐賀県の市町村で最も面積が小さい。
気候は北部の丘陵の影響により温暖で、降水量も比較的多い。wikiより引用

この町に「大町たろめん」という、ここでしか食べられないソウルフードがあって、11月30日までキャンペーンを実施しているということで話題になっているのです。「たろめん」とは一体どんな「ソウルフード」なのでしょうか?

大町町の地域おこし協力隊で「大町たろめん伝承者」の三村優也さんにお話しを伺います。

 

晴の輔 大町町に行かないと食べられない「大町たろめん」というソウルフード、これはどのような食べ物なのでしょうか?

 

三村「大町町は元々炭鉱町でして、その全盛期に多くの炭鉱夫に愛されていた、大町町のご当地グルメである麺料理です」

三村「そうなのです。お酒を飲みながら食べる方もいらっしゃったようで、仕事終わりに塩分補給のために食べられていたそうです」

 

晴の輔 なるほど。大町町は炭鉱の町だったのですね

三村「炭鉱が盛んで、炭鉱関係の方も多くいらっしゃって、とても賑わっていたようです」

晴の輔 その「たろめん」とは、どのような味なのでしょう?

 

三村「牛骨と鶏ガラを使った生姜の効いたスープに、たっぷりの野菜を入れた麺料理です。食べた瞬間に生姜の香りがふわっと広がって『ちゃんぽん』とはまったく違う驚きがあります。よく“ちゃんぽんですか?”と間違われるのですけどね」

晴の輔 牛骨と鶏ガラ、生姜の風味が効いているのですね。

 

三村「そうなのです。一番の特徴はその生姜で、口に入れた瞬間にガツンとくる濃厚な味わいです」

三村「『ちゃんぽん』だなあと思っていて食べました。最初はパンチのある味なのですが、後からすごく優しい味に変わって、気づいたら完食してしまう――そんな不思議な衝撃がありました」

さんゆうし

晴の輔 そうでしたか。歴史は古いのですか

 

三村「昭和29年頃に誕生して、昭和39年までお店があったそうです。その後、山本夫妻が“たろめん食堂”として再び提供を始めたのですが、平成12年に閉店してしまいました。そのときに“たろめん”も一度姿を消してしまったのです」

 

晴の輔 なるほど…。でも今は復活しているのですよね?

 

三村「はい。地元の商工会が中心となって“幻の味を復活させたい”と動き出し、山本夫妻に『秘伝の味』の伝授を頼み込み、地元有志の飲食店の協力で復活しました」

三村「そうなんです。現在はレシピを守るため“大町たろめん運営協議会”が組織されていて、今は3店舗で提供しています」

 

晴の輔 キャンペーンなどもあるのですか?

 

三村「はい。今年で15周年を迎えたので、スタンプラリーを実施中です。

『家族庵』『さんゆうし』『ふるさとダイニング』の3店舗で、たろめんを食べてスタンプラリーを完成させるとオリジナル箸がもらえます。

またスタンプラリーを完成させた応募者の中から抽選で15周年オリジナルグッズが当たります。1等が特製どんぶり、2等が特製Tシャツです。

店舗でたろめんを食べてインスタグラムに「#大町たろめん15周年」を付けて投稿していただいた方に15周年オリジナルステッカーをプレゼントします。」

晴の輔 楽しそうですね。若い人にも広めたい!

 

三村「はい。次の世代に食べてもらって、どんどん受け継いでいって欲しいという想いがあります」

家族庵

晴の輔 まさに“味と伝統の継承”

 

三村「そうですね。若い子たちが大人になったときに“昔食べたたろめん、美味しかったなぁ”と思ってもらえるような活動を目指しています」

 

晴の輔 いいですね。

三村「そうなんです。“たろめん”を通して“大町の味”を覚えてもらい、たろめんを知ることで大町という街自体にも興味を持ってもらえたらうれしいです」

 

【どっちだ!?晴の輔】

毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。

晴の輔さんが、大町町へ行って、大町たろめんを食べるなら・・・

・炭鉱で働いていた方と食べたい

それとも

・大学の友人と食べたい

どっちだ!?晴の輔

 

ンふふっ、佐賀出身の友だちはいるけど…炭鉱でしょ?うンこれは…、決めました!

 

 

「炭鉱で働いていた方と食べたい」

 

今日は「佐賀県大町町でしか食べられないソウルフード!『大町たろめん』とは?」というトピックスでお届けしました。「たろめん」は炭鉱で働いていた方が愛した麺料理だったのですね。牛骨と鶏ガラに生姜が効いた味。一度は食べられなくなった味を復活させて15年。今、キャンペーン中なのでたくさんの方に食べていただきたいです。地元の味って宝ですよ!大切です。

そんな「大町たろめん」に

それでは、次回もお会いしましょう。立川晴の輔でした。

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    パーソナリティ
    • 立川晴の輔
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      立川晴の輔

      立川晴の輔

      落語立川流 立川志の輔一門
      1972年11月21日兵庫県神戸市生まれ
      東京農業大学農学部卒業

      ◆経歴
      平成 9年(1997) 立川志の輔に入門。志の吉を拝名
      平成15年(2003) 二ツ目に昇進
      平成20年(2008) 東西若手落語家コンペティション グランドチャンピオン
      平成25年(2013) 真打に昇進。志の吉から晴の輔へ改名

      東京八重洲、町田、千葉、川越の独演会をベースに全国各地での落語会、子ども落語会、企業落語講演、結婚式の司会等で活動中。