あなたは「武田信玄」と聞いて、どんなイメージを持っていますか?

戦国時代を代表する武将の一人、武田信玄。
今年は寅年ですが、まさに「甲斐の虎」と呼ばれた人物。武田信玄と言えば、戦の時の旗、軍旗に記された「風林火山」。戦は『風のように素早く動き、林のように静かに進み、火が燃えるように一気に侵掠し、山のようにどっしり構えて動かず』という戦国最強と言われた騎馬隊を率いて多くの戦に勝利しました。
戦にまつわるエピソードが多い武田信玄ですが、戦以外で有名なのが、およそ20年の歳月をかけて完成させた「信玄堤」。堤防です。甲府盆地は、古来より洪水が多い土地で、今でこそ治水工事は当たり前ですが、あの時代に早々と治水工事に取り組んで水害から人々を守ったのですからね。しかも、完成後、一度も決壊した記録が残っていないくらい優れた技術だったのです。戦だけではなくて、政治家としても手腕を発揮していたのですね。
そんな武田信玄ですが、去年2021年に生誕500年を迎えて、山梨県が県を挙げて様々な記念事業を行っているのです。今、甲府市が、現代に武田信玄のあるレガシーを復活させようというプロジェクトが進んでいるのです。一体、どんなプロジェクトなのか?

甲府市(こうふし)は、山梨県の国中地方に位置する市。山梨県の県庁所在地で、中核市に指定されている。
市域は山梨県の中央を南北に三日月形に縦断しており、市街中心部は甲府盆地の中央北寄りに位置する。山梨県は首都圏整備法上の首都圏に属する県であり、 その位置関係から中部地方の名古屋よりも、関東地方の東京への志向性が強い。wikiより引用
「そのプロジェクト」について、甲府市観光課の清水夏樹さんにお話し伺います。
晴の輔 武田信玄のレガシーを復活させるプロジェクトですが、何を復活させようとしているのですか?

清水「ズバリ『のろし台』です。」
晴の輔 武田信玄の「のろし台」は歴史的に有名なのですか?
清水「信玄公は『のろし』による情報伝達を重視していたとされています。人や馬が手紙を運ぶよりも、速く遠くまで情報伝達できるので、信玄公も有効な手段として活用していたそうです」

清水「かつてはそんな役割をしていたと、僕も思っています。」
晴の輔 甲府市に「のろし台の跡」が残っていたりするのですか?
清水「かつて甲府市の湯村山にあった湯村山城に存在したとされています。湯村山城は信玄公の父・信虎公が西からの侵入を阻む防御の要として築城、甲府盆地を見渡せる立地を生かし、監視や情報収集の役割を担っていたそうです。緊急時にも対応できる、のろし台も設置されていました。」
晴の輔 「武田信玄ののろし台」を復活させることになった、きっかけは何だったのでしょうか?
清水「昨年の11月3日に郷土の英雄である信玄公の生誕500年という節目を迎え、信玄公ゆかりの地である湯村山やそのふもとにある『湯村温泉』が注目されています。また、この湯村温泉は昨年、信玄公生誕500年に合わせて名称を『信玄の湯 湯村温泉』に改めました。これを契機に新たな観光資源として『のろし台』を復活させ、湯村山や信玄の湯 湯村温泉への誘客に取り組みたいというのがきっかけとなりました。」

信玄の湯 湯村温泉

常磐ホテル 温泉
晴の輔 なるほど!そこに行けば信玄も使ったであろうお湯に浸かることが出来る!さらに「のろし台」も見れば、歴史を感じられます。
清水「史実でも傷を癒していたとの記録がありますので、信玄公を存分に感じていただけます。」
晴の輔 今、歴史でいうと「刀」が大人気で、愛好家の方が多そうなイメージです。のろしの愛好家の方はいたりします?
清水「実は、のろしは、長野から山梨をつなぐ『のろしリレー』のイベントが行われるほど注目度が高いもので、歴史愛好家団体が企画していて、昨年10月も長野の根羽村から山梨の武田神社までの300km近い道のりを見事にのろしでつなぐことができました。」

清水「僕も武田神社に行って見させて頂きました。」

武田神社
晴の輔 「のろし」を見つけた時どうでしたか?
清水「嬉しかったです。地域の子どもたちと一緒に見ていたのですけれど、凄く盛り上がりました。」
晴の輔 煙を見て嬉しいってなかなか無い経験です。のろし台も見たくなりますね。
清水「『のろし台』が出来て、そのようなイベントが開催されたら感動すると思います。」
晴の輔 武田信玄は甲府の皆さんとって、どのような存在でしょう?
清水「郷土の英雄で、私の周りでは『信玄、信玄』ではなく敬意を払い「信玄公」と呼ぶ方が多いです。

おそらく山梨県民の方はほとんどそうだと思いますが、冒頭で晴の輔さんがおっしゃられていたように風林火山を軍旗に戦がとても強かった!というエピソードが目立ちますが、『人は石垣、人は城』という言葉にあるように、人をとても大切にするリーダーだと僕は感じています。」


晴の輔 今の時代に欲しいリーダーです。
清水「そうですね(笑)。」
晴の輔 武田信玄という存在は500年経った今も

清水「まさにその通りです。」
晴の輔 生誕500年の、のろしを上げました!
清水「(笑)」
【どっちだ!?晴の輔】
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
「晴の輔さんが、のろしを上げるなら・・・
『落語界の宣伝の、のろしを上げる』
それとも
『週刊なるほど!ニッポンの、のろしを上げる』 どっちだ!?晴の輔」
んふふっ、ラジオはねこの放送自体が「のろし」みたいなもんでしょ?情報伝達ですからね…これは、決めました!
『落語界の宣伝の、のろしを上げる』
落語会に来て下さい!独演会に来てください!という「のろし」を上げたいです。本当に来て欲しいから。

今日は「武田信玄生誕500年!山梨県甲府市が復活させる、武田信玄のレガシーとは?』というトピックスでお届けしました。武田信玄も活用していた「のろし台」を今の時代に蘇らせる。そこから「のろし」をあげたら武田信玄が見ていた景色と同じ景色が見られるって事ですよね。まさに戦国時代にタイムスリップ!
そんな「武田信玄ののろし台」に

それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 復活させた、のろし台を使ったイベントの予定は?
清水「昨年行われたようなリレーイベントへの参加や、県内最大のイベントである『信玄公祭り』に合わせてのろしを上げたり、地元の学生などに校外学習で地域の歴史に触れてもらったりと、様々なイベントや活動をしていく予定です。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 どのような方法で復活させようとしているのですか?
清水「ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングによって復活させようとしています。ご協力をお待ちしております。のろし台の完成は今年の秋ごろを目指しており募集期間は2月1日(火)まで。」
晴の輔 寄付をされた方への特典は?
清水「1万円以上のご寄付で、のろし台への名入れが可能です。さらに、金額によって特典が加わっていきます。
50万円以上のご寄付で狼煙リレーへのご招待
100万円以上のご寄付で武田家17代当主直筆のお礼状
300万円以上のご寄付で完成披露式典へご招待といったお礼もご用意しております。
また、3万円以上のご寄付をいただいた方にお礼の品として、甲府市を代表する観光スポットである『昇仙峡』エリアの加盟店で使える電子感謝券をご用意しています。寄付金額の10%をポイント付与します。ただし、甲府市にお住まいの方には進呈することができませんのでご了承ください。」

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