あなたは、「甲子園」と聞いて、何を思い浮かべますか?
今年の夏は、いつもの年とは違う夏になりました。この夏の大会で、部活を引退するという学生さんにとっては、いろんな思いがあったのではないでしょうか。高校野球は憧れの甲子園で、1試合だけ交流戦を実施したり、各都道府県で独自の大会を開催したりと、テレビでその試合を見た時には、胸が熱くなりました。真夏の甲子園、正式な名前は「全国高等学校野球選手権大会」。高校野球の全国大会ですね。野球に限らず、〇〇甲子園と呼ばれる全国大会は、結構あります。「俳句の甲子園」とか「かるたの甲子園」。「クイズの甲子園」あれは「高校生クイズ」か。「ディベート甲子園」「まんが甲子園」。僕がパッとイメージするのは「ダンス甲子園」かな。元気が出るテレビで「LLブラザーズ」とか「いまきた加藤」とかも大ブームになりました。それがもう30年前。 今回取り上げるのが、北海道は東川町という町が、毎年高校生による写真の全国大会「写真甲子園」を開催しているのです。そして今年度限定の「ソロ写真甲子園」を行うのですって、今、作品を募集中。なんでもこの東川町、全国でも珍しい「写真の町」を宣言しているのです。「写真の町」どんな町なのでしょうか。
東川町(ひがしかわちょう)は、北海道上川総合振興局にある町。近年、移住者などの人口増加によりカフェや雑貨店などが増え、若い世代が観光で訪れるようになっている。
写真甲子園実行委員会の阪部友洋さんにお話し伺います。
阪部「『写真の町』と宣言したのが1985年ですから、36年も経過していますね。東川町には、大雪山連峰にある北海道一高い山「旭岳」がありまして、田園風景が本当に美しく、そういった古くからある自然景観を守り育てて、笑顔が溢れるような町並みづくりをしましょう、と掲げたのが、「写真の町」という宣言になります。」
旭岳
晴の輔 元祖・映える町。「写真の町」でその「写真甲子園」をやろうってことですね。それはいつから。
阪部「1994年が初回になりますので、今年で27回目です。」
晴の輔 歴史があるのですね。どんな大会なのですか?
阪部「簡単に説明しますと、高校写真部の全国大会。運動部でいうインターハイのようなものです。予選となる初戦応募から、審査を通過した80校に絞られます。さらに全国大会出場の18校が決まる審査会が行われて、その18校が、晴れて東川町周辺を舞台とする『写真甲子園』という舞台に参加できます。」
晴の輔 本戦出場の18校が東川町に行くということですか。
阪部「そうです。約一週間泊まりがけで、撮影写真のセレクト、公開審査会というのを繰り返して全国一を決定します。」
晴の輔 東川町を舞台に、写真を撮って競う。その大会で、今年新たな試みがあるとか。
阪部「『ソロ写真甲子園』を、今まさに応募受付中なのですが、一人でも応募できるということでやっています。」
晴の輔 それも本選で、東川町に行けるのですか?
阪部「金賞・銀賞・銅賞・特別賞という形で決めるのですけど、今回は本体も同じく、皆さんに来ていただいて、ということが難しい状況なので、発表を持って終了という形になります。」
晴の輔 それでは、「自分の住んでいるところ」で作品を撮って、応募できるのですね。
阪部「テーマも、「ホーム」ですので、自粛期間中に撮った、思い出の写真だとか色々あると思います。高校生であれば誰でも応募ができるものになっています。」
阪部「コロナ禍で、休校やクラブ活動の自粛があって、仲間で集まって写真撮影ができないというところを受けて、少しでも活動の機会を持っていただこうと企画をしました。」
晴の輔 何かに参加する、チャレンジするっていうものがあるだけで、全然違うじゃないですか。そういう目標があれば、未来への青写真が描けるという感じです。この大会を通じて高校生に、どういうものを感じ取って欲しいですか?
阪部「『入口は競争でも、出口は感動』が『写真甲子園』のキャッチフレーズというか、ワードの一つとしてありますので、そういったところを味わってほしいという狙いがあります。」
晴の輔 良いキャッチフレーズ!大会ですから競う部分はありますけど、出口は感動で、何かを感じ取って成長して欲しい。
阪部「そうです。」
晴の輔 この状況が収まったら「写真甲子園」では本選出場したら、東川町に行けるわけですね。
阪部「お待ちしています。」
「どっちだ!?晴の輔」。
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。
私がそれを選ぶというコーナーです。
「晴の輔さんが写真甲子園に参加して、本戦で敗退したら・・・・
・『東川町の土を持って帰る』
それとも、
・『東川町での思い出を持って帰る』
どっちだ!?晴の輔」
ふふっふ、甲子園といえばね、グラウンドの土を持って帰るしね。
決めました!
許されるのなら「東川町の土を持って帰る」
青春だね、負けて成長する、未来は明るい。これはね、負けて落ち込んでも写真だから
今日は、「北海道東川町で開催する甲子園は、写真の甲子園?!」というトピックスでお届けしました。「写真甲子園」にも影響が出ているのですね。でもそこから生まれた「ソロ写真甲子園」。テーマは「ホーム」。お家の事?自分の居場所?電車のホーム!それは違うかな。というか今の高校生が感じるホームってどんなものなのか楽しみです。
そんな「東川町のソロ写真甲子園」に
大会の応募締め切りは9月30日までです。
詳しいことはコチラ「ソロ写真甲子園」のホームページをご覧ください。
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
阪部「本選の滞在期間中は、写真を撮るだけでなく、ホームステイや地元の人たちとの交流があり、撮影技術の向上や、様々なことを経験し、人としても成長して欲しいという願いも、『写真甲子園』には込められています。」
晴の輔 運営側も、高校生が期間中に成長する姿を、見ることは嬉しいでしょうね。
阪部「そうですね。様々な方に関わっていただいて、作品を撮るだけでなく『写真甲子園OB・OG』が撮っている姿を記録に収めてくれるのもあり、選手たちが頑張っている姿を、後から楽しむことができます。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 常連校とか強豪校はあります?
阪部「昨年、和歌山県の神島高校は、2017年から大会3連覇しています。1994年の初回から応募していただいている学校もいくつかあります。」
晴の輔 野球でいうところの、大阪桐蔭高校みたいなものですね。
阪部「(笑)」
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