あなたは、「古墳」と聞いて、何県を思い浮かべますか?

「古墳」といえばその昔の有力者、身分の高い人のお墓と言われていますよね?3世紀後半から7世紀にかけて多く作られました。この古墳の周りに並べられていたのが「埴輪」。お墓に眠る死者の魂を守ったり、鎮めたりする役割と考えられているそうです。「埴輪」と言われるとあなたは、どんな形をイメージします?世代によっては「おーいはに丸」の「はに丸」と「ひんべえ」をすぐに思い出す方もいるでしょうね。大体は、土色で人の形や動物の形をした焼き物のイメージでしょう。歴史を紐解くと、初めは筒のような円筒形が作られていて、時代が進んで、武器などの道具をかたどったものが出てきて、馬や鳥など動物の形になり、人間の形のものが増えていったそうです
表情の無い「のぺっとした顔!」あれが何とも可愛らしい。このほど群馬県が、スマホ用のアプリで、埴輪を育成する「群馬HANI-アプリ」というものをリリースしました。

群馬県といえば、草津や伊香保などの温泉、あとは「空っ風」「雷」「かかあ天下」なんて言われています。群馬で埴輪のアプリ一体どういうものなのか。
群馬県文化振興課の酒井玲美さんにお話しを伺います。
晴の輔 「埴輪育成アプリ」を作ったということなのですが、そもそも群馬は古墳が多いのですか?
酒井「全国で20万基ぐらいあります。その数はコンビニ店の3倍。群馬県では、約1万3000基見つかっています。」
晴の輔 古墳がコンビニより多いのですね。正直古墳って言うと、奈良県とか大阪のイメージだったのですけど「埴輪」が有名なのですか?
酒井「量も質も高いことで有名でして、国宝と重要文化財の約半数が、群馬県から出土したものとなっています。」

酒井「力を持った豪族が、多くの埴輪を並べたため、埴輪の熟練技術者が育ち、質の高い埴輪が数多く出土しているということに、繋がっているようです。」
晴の輔 群馬県の方は、ご先祖様を敬っているということですね。「群馬県の方は義理人情に厚い」といいます。
酒井「 (笑) 」
晴の輔 「埴輪育成アプリ」はどのようなものなのでしょう。
酒井「埴輪のキャラクターのお世話をして、様々な形の埴輪に育てるものです。5段階で成長して、最後は群馬県で出土した本物の埴輪となり、自分のオリジナル古墳に、王様気分で並べられます。」

最初の画面

最終段階
晴の輔 (笑) 自分のオリジナルの古墳も作れるのですか。どうやって育てるのですか?
酒井「発掘して得られた『勾玉のご飯』をあげたり、埴輪に関するクイズで遊んであげたりといったお世話をしていただきます。」

レーダー探査画面
晴の輔 (笑) お世話をすることが大事。

サボテンはにわ
酒井「お世話するほど早く育ちます。放っておくと割れたりとか、家出したりします。『お世話になりました』と『置き手紙』して出て行っちゃうのです。」
晴の輔 まるで子育て。

酒井「『たまごっち』のイメージで育てていただきます。

晴の輔 なるほど、イメージしやすい。アプリを作ったきっかけは、何だったのですか?
酒井「群馬県は埴輪大国です。それを全国の皆さんに知っていただきたいということで作成いたしました。」
晴の輔 今までに何か活動とかされたりしています?
酒井「イベントの他に『群馬HANI-1グランプリ』という埴輪の人気投票を行ったり…」

酒井「『群馬HANI-1グランプリ』は6万票ぐらいの投票があったイベントでして、群馬の一押しの埴輪100体を選んで、全国から投票していただくものです。
晴の輔 「埴輪」の格好で漫才するわけではない!(笑) それで選ばれた埴輪は?
酒井「『笑う埴輪』という癒し系の埴輪が一番になりました。埴輪はご存知のように、無表情のものが多いのですが、笑っている珍しい埴輪が選ばれました。
晴の輔 それは見てみたいですね!でも最終的には、「群馬ファン」を増やすことですか?
酒井「そうなるといいですね。まずは『埴輪ファン』が増えていただければ。」
晴の輔 僕は群馬ファンですよ!
酒井「ありがとうございます。」
晴の輔 それは、BOØWYが大好きだから。氷室京介さんとか布袋寅泰さんの出身地ですからね。
酒井「群馬の誇りです。」
晴の輔 BOØWYから埴輪に入ります。
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
「晴の輔さんが『群馬HANI-アプリ』で埴輪を育てるなら・・・
『優しく褒めながら育てる』 それとも
『立川談志師匠のように、厳しく怒鳴り散らして育てる』
どっちだ!?晴の輔」
今の時代は怒鳴り散らすのはダメでしょう。色々言われちゃいますからね。
決めました!
「優しく褒めながら育てる」
でもね、僕の前座修行はやさしくなかったよ…。まだ家元の立川談志が存命中でバリバリだったから。怒鳴られましたよ。

今日は、「群馬県が、スマホ用の『埴輪育成アプリ』を開発!群馬って古墳王国?」というトピックスでお届けしました。群馬県はね「古墳王国」であり「埴輪王国」だったのですね。アプリで PR するのも納得。だって国宝級の「埴輪」の約半数が群馬県内でしょう?「馬が群れる」で群馬ですか。埴輪も群れていますね。
そんな「群馬HANI-アプリ」に

ぜひこのアプリで遊んでみてください!
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。

-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 特徴のある埴輪はありますか。
酒井「古墳の一番外側に置かれた、怖い顔の『盾持人』埴輪があります。それは古墳に近づく者を寄せ付けない役割を持っています。」
晴の輔 護っている。
酒井「『笑う埴輪』も、単に友好的であるだけではありません。笑いながら近寄って来る人は薄気味悪いですよね。」
晴の輔 (笑) そうですね。
酒井「笑いで邪悪なものをはねつけている、という説もあります。」
晴の輔 様々な防御方法がある。埴輪の表情は平板な一種類のものをイメージしがちだけど、よく見ると違うのでしょうね。
酒井「あの手この手で古墳を護ろうと職人が考えたので、色々な表情のものがあります。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 今後はどのようなPRを行う予定ですか。
酒井「県庁にスタジオができたので、埴輪の魅力を動画で発信してまいります。あと『HANI-本』ハニぼんを出しました。おまけに付けた『ペーパークラフト』が大人気でした。埴輪グッズを増やしていければいいなと思います。」

HANI-本表紙

ペーパークラフト
晴の輔 群馬だと「だるま弁当」をイメージします。「埴輪弁当」とかできそうですよね。
酒井「(笑) キャラクターっぽいですからね。『古代のゆるキャラ』ですね。」
晴の輔 いいキャッチフレーズ!

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