あなたは「お茶」と聞いて、何色を思い浮かべますか?
琵琶湖といえば皆さんご存知日本最大の湖。その周囲およそ235kmこれは、東京駅から福島県福島市までを一直線に結んだ距離と同じくらい。琵琶湖は大きいですね。そして1,700種以上の水棲の動植物が生息していて、中には琵琶湖だけにしかいない生物もたくさんいるそうです。まさに生き物の宝庫!さらにアクティビティも盛んで、「ヨット」「カヌー」「水浴場」や「マリーナ」と年間およそ70万人もの方が訪れ、近頃では「サイクリング」や「ウォーキング」で琵琶湖を一周する「ビワイチ」も人気なのだとか。そんなたくさんの方が訪れる琵琶湖ですが、最近「BIWAKO DAUGHTERS(ビワコドーターズ)」というお店で発売された「びわ湖のお茶」。これがね、今は新名物として密かに注目されているのですって。何でも青い色をした新感覚のお茶だとか…一体どんなお茶なのか?
このお茶を開発した「フローティングライフ」の代表、中川善一さんにお話しを伺います。
晴の輔 びわ湖のお茶ということで何でも青色だという噂なのですけど、どんな味がするのですか?
中川「味は、普通の『煎茶やほうじ茶のブレンド』のような感じです。」
晴の輔 それでそんな青色出るわけですか?
中川「実はその中に、マメ科の『バタフライピー』という植物の花を入れてあります。ハーブティーとして海外で使われているもので、それが色を青くします。」
晴の輔 やっぱり人間見た目で味を想像するじゃないですか。
中川「実はコンセプトがあって、この水の色の琵琶湖に戻ったらいいなという、思いがあります。」
中川「僕の奥さんのご実家が、琵琶湖で漁師をされていて。」
晴の輔 義理のお義父さん。
中川「そのお義父さんと一緒に漁師を始めました。お義父さんによると、『琵琶湖ってもっと豊か』だったらしいのです。僕が小さい頃に見た琵琶湖も、深い緑色、透明で澄んでいて、すごく綺麗だなと思っていました。でもお義父さんの小さい時は、もっと紺色、ブルーの本当に透明だったらしいです。」
晴の輔 琵琶湖の色も変化している。
中川「環境汚染のせいなのか?様々な原因はあると思いますが変化しています。僕たちも琵琶湖の変化を見てきて、自分たちで『何ができるんやろなぁ』と思い、奥さんの『家業を継ぎたい』という思いも含めて若い子たち・後世に伝えられるようなお店、佃煮屋さんを作ろうということになりました。お義母さんから伝承された味を表現しつつも、今までになかった琵琶湖の幸を使ったサンドイッチとかお菓子とかいろんなものをお店で提供するようになりました。そんな中、来店してくれたお客さんが、『イートインスペースがあるのに飲み物ないの?』とよく言われました。お茶好きである僕の奥さんの意見も取り入れ、お茶をベースにしてお義父さんに聞いた琵琶湖の色を再現しようという話しになりました。」
晴の輔 お茶は琵琶湖の再現!地元のものを使ってお茶を作るのではなくて、琵琶湖の色を再現するのは面白いですね。
中川 「熱湯を注いでから時間によって、味と色が変化します。実は仕掛けがたくさんあって、例えば基本的には熱湯で、1分15秒から1分半ぐらいの目安で飲むのですね。そうすると、ほうじ茶の方が強くて優しい味なのです。色もディープグリーン。それが1分半を越えて1分40秒ぐらいになると、『渋みが効いて、いいお茶、しっかりとしたお茶』という味になります。そして時間とともに色がもっとブルーが勝ってくる。」
晴の輔 ディープグリーンからブルーになる。琵琶湖の時代が流れるみたいな感じのお茶なのですね。
中川「そうなのです。」
晴の輔 他にも仕掛けがあったりするのですか?
中川「もう一つあります。始めの1分15秒から20秒ぐらいの時に、小さじの半分ぐらいのグラニュー糖を入れると、紅茶みたいになります。」
晴の輔 そんな七変化みたいのお茶が出来上がったのですね!
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーです。
「晴の輔さんが大好きだという、滋賀県の『サラダパン』を食べる時、一緒に飲みたいのは・・・
『ブレンドコーヒー』 それとも 『びわ湖のお茶』 どっちだ!?晴の輔」
ンふっふっふっ、そうなのよ…僕ね、たくあんの入っている滋賀のサラダパン好きなんです!こないだスタッフに話をしたからね。
決めました!
一緒に飲みたいのは「びわ湖のお茶」
そりゃそうですよ今すぐ見たいもん!と言うかね、僕はパンには紅茶かな?だから琵琶湖のお茶にグラニュー糖を入れて紅茶のような味で飲みたい!
今日は、「琵琶湖に新感覚のお茶が誕生!お茶なのに・・・青色??」というトピックスでお届けしました。昔の琵琶湖の良さを今の人たちに伝えたい!中川さんはそれを色で表現したのですね!青いお茶で。お茶を入れて時間が経つと味も色も変わるんでしょ?時代の流れまで表現しているじゃないですか!
そんな「びわ湖のお茶」に
それでは、次回もお会いしましょう!立川晴の輔でした。
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 飲み始めと、飲み終わりでは味が違う。色も違う。グラニュー糖を混ぜると紅茶にも。とんでもないもの開発されました。開発期間はどれくらい?
中川「発想するのは早かったのです。滋賀県は信楽の『朝宮茶』など、お茶の名産地ですので、相談すれば、お茶に関しては心配することはありません。そして相談したところが、臨機応変に聞き入れてくれる、お茶屋さんでして、『是非やりましょう』と言ってくれました。そこからブレンドの度合い、どうやって青を出すのか…それでも8ヶ月ぐらい。頭の中で『こうしたお茶が出来たらいいな』というのは1年以上ありました。」
晴の輔 喉が渇いたお客さんの「飲み物はないの?」の一言から始まったのですよね。
中川「(笑)そうです。」
-WEB版こぼれ話し2-
晴の輔 お客さんの反応はどうでした?
中川「『コレ飲めるの?』」
晴の輔 (笑)
中川「『本当に飲んでも大丈夫?』」
晴の輔 (笑)でも、いざ口にされたら。
中川「結構、好評でした。特に女性。」
晴の輔 味の変化なども分かっていただけた。
中川「『試飲会』をやってグラニュー糖入れたりすると『これ、めっちゃいいやん!』と絶賛でした。まだ大量に作れるわけではないので、昨年11月に販売を始めて、今は2ndロットぐらいです。次に3rdロットが入ってくるのですけど、実店舗での販売がメインとなっているので、これから思いを共有できるお店さんとかあれば、『びわ湖のお茶』置かせてもらいたいですね。」
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