あなたは最近、どんなアート・芸術をご覧になりましたか?
最近話題なのが、東京・港区の防潮扉で見つかった覆面芸術家「バンクシー」の作品に似たネズミの絵。ゴールデンウィークに都庁内で展示していましたね。果たして、本物か偽物か?本人に問い合わせしても連絡はないみたいですが、難しいのが、仮に本物であれば「アート」、本物でなければ「落書き」ってことになるのでしょうか。
今回ご紹介するのは、田んぼをキャンバスに見立て、様々な色の異なる稲を使って巨大な絵を作り出す、青森県田舎館村の「田んぼアート」。
1993年に始めた田舎館村が元祖。毎年、どんな絵が田んぼに描かれるのか話題になっていますよね。気になる27回目となる今年、令和元年に何が描かれるかと思います?これがなんと昭和の名作、NHK連続テレビ小説「おしん」なんですって!何故に今、昭和?
田舎館村 企画観光課の鈴木文人さんにお話しを伺います。
晴の輔 田舎館村の「田んぼアート」、例年どれくらいのお客さんが来るのですか?
鈴木「昨年ですと、約26万人、一昨年ですと約27万人いらっしゃいました。」
晴の輔 えっ?田舎館村の人口は何人なのですか?
鈴木「8,000人弱です。」
鈴木「第一会場では、2016年にNHKさんの大河ドラマ『真田丸』を題材にしたもの
また『道の駅』近くの第二会場では『シン・ゴジラ』を制作しました
©2016 TOHO CO., LTD.
ハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」の最新作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が5月31日(金)世界同時公開!
その時が約34万8千人、田んぼアート史上最高の観覧者数となりました。」
晴の輔 へええええええ!今年は令和元年ですけど、描かれるのは?「おしん」なのですよね?
鈴木「第一会場での『田んぼアート』は『おしん』、第二会場では、今年で60周年を迎える、幼児向け番組「おかあさんといっしょ」の人形劇『ガラピコぷ~』を制作します。」
晴の輔 今年だったら正直「令和」という元号とか、広瀬すずちゃんとかを描くのかな?と思ったのですけど。何故に「おしん」なのでしょうか?
鈴木「そこは疑問に思われるかもしれません。視聴者の心に深く刻まれている昭和の名作『おしん』を題材にすることで、新鮮さを提供できると考えています。」
鈴木「令和になったからこそですね。『おしん』は海外でも放送されて高視聴率で、知名度が非常に高い作品です。インバウンドの呼び込みとしても期待しています。」
晴の輔 外国人観光客が見に来るってことですか?
鈴木「そうです。題材を決定する団体の会長は、田舎館村の村長なのですけど、彼がタイなどに海外出張した際に、現地で放送された『おしん』の反響をとても驚いていました。」
晴の輔 村長が海外でも人気が浸透しているのを、感じてきたのですね。
鈴木「特にアジア圏での高い人気を『肌で感じた』とおっしゃっていました。」
晴の輔 「おしん」のどんな場面を田んぼアートにするのですか?
鈴木「7歳のおしんが、『奉公のため両親の元を離れて川を下って行く場面』です。」
晴の輔 それを「田んぼアート」で表現する!
井上「3人の悲しみに満ちた表情を忠実に表現します。」
晴の輔 (笑)田んぼアートのおススメの時期はいつ頃ですか?
井上「第一会場の方が、5月27日から10月6日まで、第二会場が6月15日から10月6日までが観覧期間となっています。見ごろは7月中旬から8月中旬ぐらいが、色鮮やかになる時期となっています。」
晴の輔 それは見てみたいですね。ちなみに田舎館村に行ったら田んぼアート以外のおススメはあります?
井上「第一会場は村役場の近くなのですが、観光いちご園がありまして、こちらは温泉熱を利用して育てているので、年中イチゴ狩りができます。」
晴の輔 一年中!田んぼアート見て、イチゴ狩りもできる!
「どっちだ!?晴の輔」
毎週スタッフから二者択一のお題が出ます。私がそれを選ぶというコーナーでございます。
今、お題が来ました!「晴の輔さんを『田んぼアート』で描いてもらうなら?・・・
『落語家としての姿』 それとも 『ラジオパーソナリティーとしての姿』 どっちだ!?晴の輔」
えーっ、田んぼアートで
どっちがいいかなあ。
…決めました。
『ラジオパーソナリティーとしての姿』
何でかというと、僕は落語家としては芸歴が今年で22年になります。結構やっているのです…。ラジオパーソナリティーとしては、この番組がスタートして1年ですからね。田んぼアートでしょ?
今日は、「青森県田舎館村の『田んぼアート』、令和元年なのに『おしん』!?」というトピックスでお届けしました。海外からのお客さんにも喜んでもらうのが狙いだったのですね。様々な色の稲で描かれる「おしん」楽しみですね。
そんな「田舎館村の田んぼアート」に
それでは次回もお会いしまよう、立川晴の輔でした。
全国市町村数1,724のうち、今週紹介で…
-WEB版こぼれ話し1-
晴の輔 「おしん」は、窮乏して食べられないという物語。大根飯で食いつなぐ…田んぼアートのお米を食べさせたいですね。
井上「そうですね(笑)田舎館村でも押している『あさゆき』という品種があります。固くなりにくく美味しいものです。それも食べていただきたいですね。(笑)」
晴の輔 田んぼアートで育った稲のお米は、食べたりするのですか?
井上「田んぼアートの、田植えと稲刈りを行う『体験ツアー』があるのですけど、使われているのが『あさゆき』。そこでおにぎりを配布しております。」
晴の輔 「田んぼアート米おにぎり」なのですね?そう思うと一味違います。
井上「田んぼアートに使われているお米を食べている。と感じていただければ美味しくいただけます。」
晴の輔 「おしん」の心を想いながら食べると、また味が違うでしょうね。
-WEB版こぼれ話し2-
井上「田んぼアートの稲は10品種7色使用する予定です。色に限りがあるので、難しいところではありますが、表情とかを細かく出していきたいと思います。」
晴の輔 稲はどのような色があるのですか?
井上「食用は『黄緑』、あとは『黄色』『白』『赤』『オレンジ』『紫』あと『濃い緑』」
晴の輔 『濃い緑』とかは想像できるのですけど、『赤』に『紫』ですか!
井上「『濃い紫』は、黒の代わりで、髪部分によく使われています。」
晴の輔 そういう色の品種を開発したのですか?
井上「『青森県産業技術センター』で研究しておりまして、試験的に使わせていただく品種もあります。2008年に『白い稲』が開発されたことで、表現の幅が一段と広がったことも、レベルが高くなった要因ですね。」
晴の輔 白い稲を開発したことが、電球でいうと「LED」を開発したようなものなのですかね?
井上「(笑)見た目にも鮮やかになりますので。」
晴の輔 この先もっと違う色も開発される可能性もあるのですか?
井上「様々な色を使いたいと考えていますので、開発されたら嬉しいですね。」
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