羽田美智子のいってらっしゃい

2025.12.05

2025年12月1日週 テーマ「マフラー」

“寒さを防ぐために身につけるもの”、『マフラー』についてです。

 

■今週(12/1~12/5)のテーマ:『マフラー』

12/1(月) 『マフラーとストール』   

 

『マフラー』は“首を包む防寒具”のことで、『襟巻き』とも呼ばれています。

そのため首に巻きやすいよう、細長い長方形のような形をしています。

 

このようにマフラーは“寒さを防ぐため”に作られていますので、厚手の生地のものが多いのが特徴です。

素材も『ウール』や『カシミヤ』、『絹』、『毛糸』といった“暖かい素材”なので、

秋・冬といった“寒い季節”に使われています。

さらに基本、色や柄に男女の差がないのも『マフラー』の特徴です。

 

“マフラーと似ているもの”に、『ストール』がありますが、こちらは“女性用の肩掛け”です。

マフラーと同じように首に巻かれることも多いですが、“肩掛け”ですので、マフラーよりも長く、幅も広いです。

 

またストールは、マフラーに比べて生地が薄く、素材の種類が豊富なのも特徴です。

例えば、『綿』や『麻』といった“通気性”があって“涼しい素材のもの”や、

『ウール』、『カシミヤ』など“暖かい素材のもの”があります。

そのため“季節に合わせた素材”を選ぶことで、1年を通して使うことができます。

 

ストールもマフラーも、ファッションアイテムのひとつとしても楽しめますが、

マフラーの場合、“ファッション性”よりも“寒さを防ぐこと”を重視して作られているそうです。

 

【感想】

マフラーやストールは冬の必需品。

いえいえ、夏の冷房対策としても必要で、1年を通して私は常に持ち歩いているアイテムです。

軽くて薄くて、そして暖かいストールが大好きですネ。

またコート代わりにもなりそうな、大判のストールも好きだなぁ。

でも首を温めると、なんだか安心しますよネ。

 

12/2(火)   『マフラーの歴史』

 

マフラーの始まりには諸説ありますが、15世紀頃といわれています。

ヨーロッパで女性たちが、“顔の下の部分を四角い白い布で覆おおうこと”を、

『マフラー』と呼んでいた・・・という説が通説とされています。

 

この『マフラー』という言葉ですが、

ラテン語で“包んで覆う”という意味の『maffle(マフル)』が語源といわれています。

 

その後、18 世紀末のフランス革命の時代になると、黒い布をアゴから首に巻き付ける・・・といった、

“現在のスタイルに近いもの”に変化していったそうです。

またこの頃から、寒さを防ぐために『カシミヤ』のマフラーやショールが貴族の間で広まり、

19世紀になると、庶民の間にも普及していきました。

 

日本では室町時代の1461年に、お坊様の一休宗純(いっきゅうそうじゅん)さん、

“一休さん”が詠んだ歌に、『襟巻』という言葉が登場しているそうです。

そのためこの時代から、『襟巻き』や『首巻き』と呼ばれる防寒具が存在していたとされています。

 

その後、1873年(明治6年)には、毛皮の襟巻き、マフラーが販売されました。

その後、マフラーは“寒さをふせぐこと”を目的に、年齢や性別を問わず使われるようになりました。

 

【感想】

一休さんの時代にも襟巻き、あったんですネ。

やはり“首を温める”というのは、自然発生的な知恵だったんでしょうネ。

お着物の時って、襟を抜いて着付けるので、首筋がスース―するんですけども、

その時、襟巻きをすると本当に温かいですネ。

あと私は個人的に、高校生たちの制服姿にマフラー・・・あのスタイルが可愛くて好きだなぁ~。

 

12/3(水)  『マフラーの豆知識①』

 

寒い時は“手首”、“足首”、“首”の“3つの首”を温めると、体感温度が上がるといわれています。

この中で“首”は、“頭”と“身体”をつなぐ大事な部分で、

太い血管が通っていて、脳にたくさんの血液や酸素を送っています。

 

ところが首の皮膚は薄くて、とてもデリケートです。

そのため気温の影響を受けやすく、冷たい風が首筋に当たることで、体感温度が下がりやすくなります。

 

このように首には、大事な神経や血管が集まっていますので、

温めることで血流が改善され、身体全体が温まりやすくなります。

 

他にも首には、副交感神経も通っています。

副交感神経は、身体と心が“お休みモード”の時に優位に働く神経です。

そのため首を温めると、副交感神経の機能が高まり、全身のチカラが緩んで、リラックスできるんですネ。

 

また首が冷えると、肩や首周りの筋肉が緊張して、凝りやすくなります。

そこで首元を温めることで血流が良くなり、筋肉がほぐれて、肩や首の凝りの改善につながります。

 

このように“首を温める”というのはとても大切ですが、それにピッタリなアイテムがマフラーです。

マフラーをすることで、“体感温度が3℃から4℃上がる”といわれているそうです。

 

【感想】

手首には手袋かアームウォーマー。足首にはレッグウォーマー。首にはマフラーですネ。

体感温度が3℃から4℃上がるって、すごいですよネ。

また首を温めると、眠くなるんですよネ。私も首を温めるの大好き!

冬にはタートルネックのセーターが、定番中の定番です。

 

12/4(木)  『マフラーの豆知識②』

 

マフラーの中で“定番”といわれているのが、『フリンジマフラー』です。

『フリンジ』とは、糸や紐を垂らした飾り、房(ふさ)のことで、

布の端がほどけないようにするために付けられています。

この『フリンジ』が両端に付いているのが『フリンジマフラー』で、見た目もオシャレです。

 

そんなマフラーですが、巻き方に様々なバリエーションがあります。

例えば、首に巻いて両端を結んだ『一周巻き』や、

二重にして首に巻いて、両端を結んだ『二重巻き』、

ねじって首に巻いて、両端を結んだ『ねじり巻き』などです。

 

他にも『ニューヨーク巻き』。

マフラーを首にかけて、同じ長さになるように1周させます。

そして左右に垂らしたマフラーを交差させ、胸の前でひと結びした巻き方です。

その際、首の前の輪と結び目の間に“少し隙間を空ける”というのがポイントだそうです。

 

続いて『ミラノ巻き』。『ピッティ巻き』ともいいます。

首周りにクロスが重なって、両端が前にくる巻き方です。

マフラーを首にかけて、右側を長めにし、少し緩めに巻きます。

次に左側に下がっているほうを、首に巻いた輪の内側から引き出します。

そして引き出してできた輪に、反対側の端を通して完成です。

 

【感想】

ニューヨーク巻き、ミラノ巻き、ねじり巻き・・・。

これはよく見かける巻き方です。

名前だけ聞いていると、なにかお寿司か何かのようですよネ。

一時、フリンジを背中側に垂らした巻き方、流行ってましたネ。

巻き方にもその時代の流行って出ますよネ。

今の若い子たちは、どういう巻き方が好きなんだろうなぁ・・・。

ちょっと観察してみましょうネ。

 

12/5(金)  『マフラーの豆知識③』

 

マフラーと同じように、防寒アイテムのひとつとして人気なのが『ネックウォーマー(neck warmer)』です。

『neck』は“首”、『warmer』は“温めるもの”という意味で、まさに“首を温めるもの”です。

 

ネックウォーマーが広く普及するようになったのは1980年代以降といわれています。

アウトドアやウインタースポーツの人気とともに、“マフラーに代わるアイテム”として、

スキーや登山、ジョギングなどで、ネックウォーマーが使われるようになり、

やがて“日常の防寒アイテム”になったそうです。

 

ネックウォーマーは筒状で、首にフィットする形をしていて、頭からかぶるだけで簡単に装着できます。

また身体を動かしてもズレにくく、安定感があるのも魅力のひとつです。

 

特にお子さんの場合、寒くても活発に動き回りますよネ。

そのためマフラーですと、途中でほどけてしまったり、

そのほどけた状態のマフラーを、自分で踏んでしまったり、

暑くなったので外して、どこかに忘れてしまったり・・・ということが考えられます。

その点、ネックウォーマーですと、そういった心配がいらないので、お子さんにオススメとされています。

 

【感想】

ネックウォーマー、ホント便利ですよネ。

この頃、ニットのセーターとかワンピースでも

襟が取り外しできるタイプのものがあって、その襟がネックウォーマーになっていたりします。

風邪が流行るこの季節、首を冷やさないように楽しみながらマフラーを活用しましょうネ。

 

【今週の感想】

マフラー、ストール、ネックウォーマー・・・。

これから寒さが厳しくなっていく中、心強い味方です。

私が子どもの頃に比べると、デザインもおしゃれで素敵ですよネ。

防寒具だけでなく、ファッションアイテムとしても欠かせないです。

カップルが1本の長いマフラーをする・・・そんな光景も見られました。

マフラーで首を温めて、元気にこの冬を乗り切りましょうネ。

 

【お知らせ① 次週(12/8~)からのテーマ】

『私がよく観ていた昭和のドラマシリーズPART2』です。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/