羽田美智子のいってらっしゃい

2025.10.31

2025年10月27日週 テーマ「間違いやすい言葉」

私たちが日頃、使っている言葉の中には、言ったり書いたりする時、

実は間違っているものが結構あるそうなんです。

そこで『間違いやすい言葉』についてです。

 

■今週(10/27~10/31)のテーマ:『間違いやすい言葉』

10/27(月) 『間違いやすいカタカナ言葉』   

 

私は以前、この番組の中で“注目”という意味のことを言う際に、“フューチャーする”と言ったそうなんですネ。

そしたら番組スタッフやリスナーの方から“羽田さん、『フューチャー』じゃなくて、『フィーチャー』ですよ。

『フューチャー』だと『未来』という意味になってしまいますよ“と指摘されたんです(汗)

 

私のように“勘違い”というか、“間違った認識”で使いがちな言葉というのが、

意外とたくさんあるよネということで、このテーマになりました。

 

『フィーチャー』といえば、曲のタイトルのアーティスト名のところに、

『feat.』という文字を見かけること、あるかと思います。

これは“〇〇というアーティストがゲスト参加”という意味ですが、

『featuring(フィーチャリング)』の略です。

これを先程の『フィーチャー』と同じように、『フューチャリング』だと思っている方がいらっしゃるそうで、

これも間違いで、正しくは『フィーチャリング』です。

 

他にも、“あることを想定して行う実験・模擬実験”のことを『シミュレーション』といいます。

これを『シュミレーション』と勘違いされている方、いらっしゃるそうですが、

正しくは『シミュレーション(simulation)』です。

 

【感想】

・・・もうホントにお恥ずかしい(汗)

フューチャーする・・・もう無意識の世界で話していました。

口癖というか、何の疑いもなく言ってたんですよネ。

こういう間違いって結構、日常に潜んでいる気がするんですよネ。

今週はキッチリと、間違いを正していきたいと思います。

皆さま、また何かあったらぜひ教えてくださいネ。

 

10/28(火)   『間違いやすいカタカナ言葉』

 

“意思の疎通”や“通信”、“伝達”という意味で使われる言葉に

『コミュニケーション(communication)』があります。

ところがこの言葉をクチで言ったり、文字で書いたりする時、

『コミニュケーション』と勘違いされている方、多いそうなんですネ。

 

ちなみに“正しいのはどっち?”って分からなくなった時は、

『コミュニケーション』から派生した俗語の『コミュ力(りょく)』を思い出すと良いそうです。

 

続いて、“心身ともにリラックスした状態になること”という意味の言葉で

そこから『エステ』や『アロマ』などの“総称”として使われている言葉に、『リラクセーション』があります。

“『リラクゼーション』じゃないの?”と思われた方、いらっしゃるかと思いますが、

『リラクゼーション』は和製英語で、英語本来の表現は、『リラクセーション(relaxation)』だそうです。

 

続いて、“娯楽”という意味でよく使われる言葉に『エンターテインメント』があります。

これも日常の会話の中では『エンターテイメント』と言ってしまうことがあるかと思いますが、

正しい表記は『エンターテインメント(entertainment)』です。

 

そして、“公開演技”や“模範試合”といった意味で使われる言葉に『エキシビション』がありますよネ。

こちらも『エキシビジョン』と言いがちですが、

英語のスペル(exhibition)から、『エキシビション』が正しい表現です。

 

【感想】

・・・まったくもって、リラクゼーションだと思ってましたし、エキシビジョンだと思ってました(汗)

どちらも濁らないのが正解なんですネ。

エンターテインメントは私が所属する事務所が

『レプロエンターテインメント』という社名なので知っていましたが、

その社名になるまでは、エンターテイメントだと思ってました。

・・・イヤイヤイヤ、難しいですネ(汗)

 

10/29(水)  『間違いやすいカタカナ言葉③』

 

“泡が出るお風呂”と聞いて、『ジャグジー』という言葉が思い浮かぶかと思います。

日本では『ジャグジー』で浸透していますが、正確には『ジャクージ』なんです。

さらに『ジャクージ』とは、アメリカの会社の名前で、『ジャクージ』も商標登録されているため、

“一般的な名称”は『ジェットバス』だそうです。

 

続いて、“爪のお化粧”と聞いて思い浮かぶ言葉といえば、『マニキュア』ですよネ。

ところが、つい『マニュキア』と言ったり書いたりする方がいらっしゃるそうなんです。

 

ちなみに『マニキュア』は和製英語で、英語では『nail polish(ネイルポリッシュ)』です。

『マニキュア(manicure)』という英語もあるんですが、

“マニキュアを塗ってもらう”という“行為”のことを表しているそうなんです。

日本では、『マニキュア』は“爪に塗るネイルカラー”、

“爪の化粧品”のことを指しますので、意味が微妙に違うんですネ。

 

そして、主にビジネスの際に使われていて、片手で持ち運びする

トランクケースのことを『アタッシュケース』といいますよネ。

実は正しくは『アタッシェケース』で、フランス語で『アタッシェ』、

“大使館で働く人”が使う“カバン”(『ケース』)ということで、

そう呼ばれるようになったそうです。(『attaché case』)

 

【感想】

アタッシュじゃないの?アタッシェケースなの?

アタッシェ、発音が難しいですネ(汗)

それから、ジャグジーですよ~。ジャク―ジなんて聞いたことなかったです。

きっとスペルを確認しないで、耳で聞いた言葉で

日本語読みをするから、そういう風に変化しちゃったんでしょうよネ。

でも正しい言葉を覚えると、おもしろいですよネ。

これから私も『ジャク―ジ』と言うようにします。

 

10/30(木)  『間違いやすい日本語①』

 

“時間をもて余して、どうしたらイイか分からない”ですとか、

“会話が途切れがちで、上手くつなぐことができない”という意味の言葉と聞いて、

『間が持たない』と思った方、多いのではないでしょうか。

実はこれは間違いで、正しくは『間が持てない』なんだそうです。

“間を持つことができない”と考えると、『持たない』ではなく、『持てない』になるそうなんですネ。

 

その一方で、2010年度の文化庁の『国語に関する世論調査』では、

『間が持たない』と答えた方が全体の約61%だったのに対し、『間が持てない』と答えた方は約29%でした。

この調査から15年が経っていますが、

『間が持たない』と思っている方の数は、若者を中心に増えているそうです。

 

続いて、“相手のすきにつけ入り、相手を失敗や負けに導くこと”という

意味の言葉に、『〇〇をすくわれる』というのがあります。

この〇〇ですが、『足元』と答えた方、いらっしゃるかと思いますが、正しくは『足』なんです。

 

その理由として、“足”はすくうことができますが、“足元”はすくうことができませんよネ。

“足元”と勘違いしやすい理由として、

“相手の弱みにつけこむ”という意味の言葉に『足元を見る』があって、

それと混ざってしまうというのが多いんだそうです。

 

【感想】

『間が持たない』とばかり思ってましたし、『足元がすくわれる』と思ってました。

間違って使っている人から広まって、それが段々と、

日常の言葉になっていくことも多いのかもしれませんよネ。

正しく使って、正しく広めていかないとなぁ・・・と思います。

今日から私も、『間が持てない』、『足をすくわれる』と言おうと思います。

 

10/31(金)  『間違いやすい日本語②』

 

“先頭に立って、あれこれと指図をする。指揮する”という意味の言葉に、『采配を〇〇』というのがあります。

この“〇〇”にあてはまる言葉、『振るう』と思われた方、いらっしゃるかもしれませんが、

実は間違いで、正しくは『采配を振る』です。

 

もともと『采配』とは、武将が戦場で使っていた道具のことです。

短冊状に切り裂いた布や紙を棒の先に付け、遠くから見えるようになっています。

これを振ることによって、兵隊や部隊の動きなどを指図します。

 

2017年度の文化庁の『国語に関する世論調査』では、

“チームや部署に指図を与え、指揮すること”を『采配を振る』と正しく答えた方が、

全体の約32%だったのに対し、『采配を振るう』と間違って答えた方は約57%でした。

 

最後に“実力があり、堂々として立派な様子”という意味の言葉を

『押しも押されぬ』だと思っている方、いらっしゃるでしょうか。

これは間違いで、正しくは『押しも押されもせぬ』です。

 

ですので、“押しも押されぬ大スター”といった使い方も間違いなんですが、

『押しも押されぬ』を使っている方のほうが多いそうです。

 

【感想】

『押しも押されもせぬ』・・・なんですネ。

私、今週、全問不正解に近い、間違った言葉づかいをしていましたネ。

言葉のアクセントも時代とともに変わりますが、なるべく正しいまま、後世に残していきたいものですよネ。

私も気をつけようと思います。

 

【今週の感想】

スマホやパソコンで文字を打とうとした時、“あれ、出てこない?”ですとか、

打っても“言葉の下に青線が出る”という経験、あるのではないでしょうか。

その時、初めて“これって違うんだ”と気づいたこともあるかと思います。

他にも、本来の意味とは違った意味のほうが浸透してしまって、今は認知されている言葉もあります。

日本語って本当に難しいですよネ。

できる限り、本来の正しい言葉を使いたいと思った1週間でした。

 

【お知らせ① 次週(11/3~)からのテーマ】

古くから“健康や美容に良い”といわれている食事、『薬膳』について・・・。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/