羽田美智子のいってらっしゃい

2025.10.03

2025年9月29日週 テーマ「クリーニング」

“秋の衣替え”に向けて利用される方も多いのでは・・・。

『クリーニング』についてです。

 

■今週(9/29~10/3)のテーマ:『クリーニング』

9/29(月) 『「クリーニングの日」と「クリーニングの歴史」』   

 

9月29日は『クリーニングの日』だそうです。

これは数字の『929』を“クリーニング”と読む語呂合わせからで、“クリーニングの利用を促し、

自らもクリーニングの技術の向上を目指すこと“を目的としています。

 

クリーニング・洗濯の歴史はとても古く、

紀元前の古代エジプトの壁画には、“洗濯をしている人々の姿”が描かれています。

例えば、“衣類を洗濯用の石に叩きつけて、汚れを落としている様子”や

“洗濯物を棒に巻き付けて、ねじって絞って脱水している様子”などです。

 

その後、古代ローマ時代には、“洗濯職人”と呼ばれる“洗濯のプロ”が存在していて、

富裕層の人たちの依頼を受けて、衣類のお手入れをしていたそうです。

 

日本のクリーニングの歴史は、幕末の1859年、青木屋忠七(あおきや・ちゅうしち)さんという方が、

現在の神奈川県横浜市に、日本で初めてのクリーニング店を開いたことから始まったといわれています。

 

その後、1867年には脇澤金次郎(わきさわ・きんじろう)さんという方が

同じく横浜でクリーニング店を開きましたが、これが“日本の近代のクリーニング業の始まり”といわれています。

そして、脇澤さんがお店を出された横浜市中区山手町には、

『クリーニング発祥の地』と記された石碑が建てられています。

 

【感想】

クリーニングの歴史って、想像以上に長いんですネ。

日本のクリーニングの歴史は、横浜から始まったんですネ。さすが!という感じがします。

この頃は“洗える素材”も増えてきましたが、どうしても自宅で洗うと形が崩れてしまうので、

大切な衣類はクリーニング店にお願いしています。

本当にありがたいですよネ。

 

9/30(火)   『クリーニングの豆知識』

衣類は汚れると“通気性”や“吸水性”、“保温性”が低下し、細菌が増えてイヤな臭いが発生します。

そんな衣類のシミや汚れを落として清潔にし、さらに細菌を除去するのが、クリーニングです。

 

さらに“仕上げ”で、その衣類本来の形に整え、最適な状態に戻すというクリーニングは、

まさに“衣類の総合メンテナンス”なんだそうです。

 

そんな“クリーニングのプロ”と呼ばれるのが、『クリーニング師』という国家資格を持った方です。

この『クリーニング師』になるには、“法律や衣類に関する知識”といった『学科試験』と、

“ワイシャツのアイロンがけ”や“布の繊維を見分ける”といった『実技試験』に合格する必要があります。

 

『クリーニング師』さんは、汚れに関する化学の知識が豊富ですので、

生地や汚れの種類によって、それに合った洗濯方法や洗剤で汚れを落としています。

 

クリーニング屋さんには、この『クリーニング師』さんが“1人以上”いることが求められています。

但し、大手のクリーニングのチェーン店の場合、

お店は、洗濯物の『受付』や『引き渡し』の窓口なんだそうです。

そのためお店でクリーニング作業をするのではなく、クリーニング工場に運ばれて行われています。

 

【感想】

クリーニング師さん。国家資格があったとは知りませんでした。

でも、大手クリーニング店の受付の方もなかなか詳しくて、いろいろアドレスしてくださいますよネ。

とても奥が深い世界なんですネ。

だからあんなにも、美しく仕上げてくださるんですネ。

 

10/1(水)  『ドライクリーニング①』

『洗濯』を意味する『クリーニング』ですが、日本では主に『ドライクリーニング』のことを指すそうです。

 

ご家庭で洗濯する時は“水”を使いますが、

水の代わりに『有機溶剤(ゆうきようざい)』と呼ばれる液体を使用します。

『有機溶剤』とは“他の物質を溶かす性質を持つ、有機化合物の総称”で、主に石油や塩素を原料としています。

 

“水洗い”が“汗”など、“水に溶ける汚れ”を落とすのに適しているのに対し、

ドライクリーニングの場合、水の代わりにいくつもの『有機溶剤』で洗うため、

“油汚れ”を落とすのに適しています。

 

『ドライ』には“乾燥する”という意味がありますが、そこから“水分がない”と解釈できるそうです。

そのため“ドライクリーニング=水を使わないクリーニング”とイメージすると分かりやすいそうです。

 

衣類によっては水洗いをしたところ、“型崩れ”や“縮み”が起きたり色がにじんだり、

風合いが変化してしまった・・・ということがありますよネ。

その点、ドライクリーニングは、衣類の生地や繊維への影響を

最小限に抑えることができるのが、最大のメリットです。

 

特にデリケートな素材の場合、“水洗いによるダメージ”というのを避けられるというのが、大きな特徴だそうです。

またウールやシルク、カシミヤといった“デリケートな素材”の場合、

ドライクリーニングでも“素材に合わせた取扱い”が必要だそうです。

 

【感想】

私ね、家で洗ってみれるかな?と思って、シルクカシミアのセーターを手洗いしてみたんですネ。

そしたら見事に縮んでしまって、子供服サイズになっちゃったんですよネ(涙)

・・・トホホホです(>_<)

無理やり着ていますが、やはりお気に入りのお洋服は

ドライクリーニングにしたほうが良いという教訓になりました。

皆さまもぜひお気をつけてください。

 

10/2(木)  『ドライクリーニング②』

“ドライクリーニングの誕生”には諸説ありますが、一説には19世紀前半に始まった・・・といわれています。

フランスのある職人さんが、ランプのオイルを布にこぼしてしまいました。

すると、その“こぼした部分”の汚れが落ちて、キレイになったそうです。

 

それをヒントに、現在のドライクリーニングの技術が生まれたとされています。

この発明により、水洗いができないウールやシルクの衣類もクリーニングできるようになり、

上流階級を中心にドライクリーニング業が普及していきます。

 

日本で初めて、ドライクリーニングの工場を開設したのは『白洋舍(はくようしゃ)』さんです。

『白洋舍』さんは1906年(明治39年)に誕生しましたが、創業者の五十嵐健治(いがらし・けんじ)さんは、

ある日、“海外には水を使わず、蒸して汚れを取るという便利な洗濯方法がある“と知りました。

 

これに強い衝撃を受けた五十嵐さんは

“水を使わなければ、毛皮のコートや羽毛の襟巻などの高級衣類でも、

形を崩さずに丸洗いができるに違いない“と考え、

苦労を重ねながら、独自にドライクリーニングの研究に取り組みました。

 

そして日本で初めて、ドライクリーニングの技術を開発し、

1907年にドライクリーニングの工場を開設しました。

 

【感想】

白洋舎さん、老舗中の老舗ですネ。明治時代にできたんですネ。

羽毛とかラグマットとかスニーカーとか、何でも洗ってくれるので、私もお世話になっています。

クリーニング屋さんは、自宅では手に負えない洗濯物の救世主ですよネ。

 

10/3(金)  『クリーニングの雑学』

クリーニング屋さんには『ドライクリーニング』以外にも、洗濯法があります。

例えば、『ウエットクリーニング』です。

“特殊な技術を使った水洗い”で、本来であれば、ドライクリーニングで洗う必要がある衣類を、

水と専用の洗剤を使って洗うものです。

 

ドライクリーニングには、“油の汚れに強い”という特徴がありますが、

その一方で、“汗”といった“水に溶ける汚れ”を完全に落とすことが難しい・・・とされています。

衣類に汗が付いたまま保管してしまうと、汗の部分が時間が経つにつれて、“黄ばみ”が発生するんですネ。

そのため、特に“夏物の衣類の保管”に、ウエットクリーニングはオススメだそうです。

 

ウエットクリーニングが可能な衣類は、洗濯表示のところに、

“丸”に“アルファベットの『W』“のマークが付いています。

その一方で、ウエットクリーニングはドライクリーニングと比べ、“手間”と“時間”がかかるそうなんです。

そのため、どうしても料金が割高になってしまうそうです。

 

そして、『ランドリークリーニング』です。

ワイシャツやシーツなど、“水に対して耐久性がある衣料品”を、

石鹸や洗剤、洗浄剤、漂白剤などを使って、40℃から70℃の“温水”で洗うものです。

 

【感想】

ドライクリーニングに対してウエットクリーニング、そしてランドリークリーニング。

そんな細かい分類があったとは、ちょっと知りませんでしたネ。

ホテルに泊まった時に“ランドリー”なのか、“ドライ”なのかっていう区別があって、

最初、何だろう?と思ったんですけど、これで意味がよく分かりました。

やっぱりお気に入りは、クリーニング店でキレイに洗ってもらって、長持ちさせて使いたいものですよネ。

 

【今週の感想】

クリーニングってあまりに身近すぎて、逆に知らないことばかりでした。

シルクカシミアのセーターを手洗いしたところ、

見事に縮んでしまって、子供服サイズになったけれど、

無理やり着ています・・・という、トホホなエピソードをお話したところ、

リスナーの方から“私も同じような経験、ありますよ”となぐさめのお言葉をいただきました。

ありがとうございます(涙)

『餅は餅屋』という言葉がありますが、確かにお金はかかりますが、大切な衣類だからこそ、

専門家に任せたほうがイイ・・・と、勉強になりました。

クリーニング屋さん、上手に利用したいですネ。

 

【お知らせ① 次週(10/6~)からのテーマ】

ジャガイモを使ったお料理の中で、お子さんにも大人の方にも人気のもの・・・

『フライドポテト』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/