“秋を代表する果物”の中から『梨』についてです。
■今週(9/8~9/12)のテーマ:『梨』
9/8(月) 『梨とは』
梨は『バラ科』の植物です。
同じ仲間にリンゴやイチゴ、サクランボ、桃、ビワ、プルーン、梅などがあります。
“原産地”は現在の中国といわれていて、はるか昔から存在していたと考えられています。
日本でも梨の栽培が弥生時代から始まっていて、当時の遺跡から梨の種が発見されているそうです。
その後、江戸時代に本格的に栽培が始まりました。
この『梨』という名前ですが、由来には諸説あります。
例えば、“中の果肉が白い”ことから『なかしろ(中白)』と呼ばれ、それが略されて『なし』になったとする説。
また梨は“風があると実らない”といわれていることから『かぜなし(風なし)』で、
略して『なし』になったとする説です。
実は梨には、『ありの実』という“別名”があるそうなんですネ。
これは“なし”という言葉の響きが、“有り・無し”の“無し”に聞こえて、“縁起が悪い”ということで、
逆の意味の“有る”にして『ありの実』とも呼ぶようになった・・・といわれています。
ちなみに同じ梨でも甘いのは“下半分”で、特に“お尻の部分”が甘いそうです。
ここはお花がついていたところで、お花が咲く部分に近いところには、
お花を咲かせるために、たくさんの栄養が集まっているので甘くなる・・・といわれています。
【感想】
梨の季節ですネ。
私の故郷・茨城も梨の産地で、8月の中頃から梨が出回り始めているんですネ。
水分が多くて、みずみずしくて、甘~くて美味しいですよネ。
ちょうど夏が終わり、秋になると(空気が)乾燥しますよネ。
その頃に梨を食べるのが最高なんだそうです。
9/9(火) 『梨の豆知識①』
梨は大きく分けて、『和梨(日本梨)』、『西洋梨』、『中国梨』の3つの種類があります。
一般的に“梨”と言われて思い浮かぶのは『和梨』で、日本で最も多く栽培されています。
2024年の『都道府県別の生産量』の割合を見ますと、
千葉県が12%で最も多く、以下、茨城県が10%、福島県が9%、栃木県が8%、長野県が7%と続いています。
この5つの県で、全国の約半分を占めています。
和梨は形が丸く、皮の色が“黄色がかった茶色”や“緑色”の品種が多いです。
そんな和梨の中で、トップクラスの生産量を誇り、
“日本を代表する梨”といわれている品種が『幸水(こうすい)』です。
果汁がとても多く、ジューシーでシャキシャキとした歯ごたえ。
そして甘みが強く、酸味は控えめで、梨らしいさわやかな香りが楽しめます。
他にも代表的な品種として、『豊水(ほうすい)』。
“果汁が豊かで、みずみずしい梨になってほしい”という願いから、この名前が付けられたそうです。
甘みと酸味のバランスが良く、さわやかな味わいが特徴です。
『幸水』と見た目はよく似ていますが、『幸水』よりもやや大きく、
“甘酸っぱい梨”がお好きな方に、特にオススメだそうです。
【感想】
幸水は、硬めの食感がお好きな方にオススメ。
豊水は、柔らかな食感がお好きな方にオススメです。私は“豊水”派ですかネ。
梨をそのまま食べるのも美味しいですが、
私が今ハマっているのは、豚肉を巻いてちょっと焼くんですネ。塩だけかけて。
すると、周りの塩味と梨の甘みがちょうど良くて、すごく美味しいのでオススメです。
9/10(水) 『梨の豆知識②』
日本で最も多く栽培されている梨の種類『和梨(日本梨)』の中で、
『幸水』や『豊水』の次に生産量の多い品種が『新高(にいたか)』です。
“梨の王様”と呼ばれていて、梨の中でもひと際大きく手のひらに収まらない大きさです。
そして『二十世紀梨(にじっせいきなし)』です。
“にじゅっせいきなし”という読み方だと思っている方、いらっしゃるかもしれませんが、
正式な読み方は“にじっせいきなし“なんですって。
『二十世紀梨』は“千葉県発祥の品種”です。
1888年(明治21年)、現在の千葉県松戸市で発見されたのが始まりといわれています。
当時13歳の松戸覚之助(まつど・かくのすけ)さんが、
親戚の家のゴミ置き場の周りに生えていた苗木をたまたま見つけ、それを実家の梨の農園で育てました。
すると10年後に、とても美味しい梨ができたそうです。
そして“二十世紀を代表する品種になってほしい”という願いを込めて、
1904年に『二十世紀梨(にじっせいきなし)』と名付けられました。
さらにこの年、現在の鳥取県鳥取市で農業を営んでいた方が、
この松戸さんの農園から『二十世紀梨』の苗木を購入し、それを自分の果樹園に植えました。
これが“鳥取県での二十世紀梨の栽培の原点”となったそうです。
【感想】
二十世紀(にじっせいき)、“にじゅっせいき”がなまった感じになったんですかネ。
二十世紀(にじっせいき)というのは、私も初めて知りました。有名な梨ですよネ。
鳥取では今、新しい品種が次々と誕生しているそうですが、
『新甘泉(しんかんせん)』もすごく美味しいんですよネ。
知人にいただいた中で、本当にこれは美味しいなと思って、ビックリしている梨があります。
≪追伸≫
二十世紀梨の読み方ですが、
“もともと「十」は「じゅう」ではなく、「じっ」と読むので、
「じゅう」がなまったものではないですよ”というご指摘をいただきました。
大変失礼いたしました。またご指摘、ありがとうございました。
9/11(木) 『梨の豆知識③』
梨の種類の中で、“ヨーロッパ原産の果実の総称”が『洋梨』です。
『西洋梨』とも呼ばれています。
品種によって違いはありますが、洋梨の多くは“やや縦長のいびつな形”をしています。
丸い形の『和梨・日本梨』と比べると、形の違いがハッキリと分かります。
日本では約20もの品種の洋梨が栽培されていますが、その中のひとつが『ラ・フランス』です。
その名のとおり、“フランス生まれの洋梨”です。
1864年に発見された品種で、その美味しさに感動し、
“フランスを代表する果物にふさわしい!”と絶賛したことから、『ラ・フランス』と名付けられたそうです。
日本では山形県で最も多く生産されていて、全国の生産量の約7割を占めています。
山形県には大正時代の初めに伝わってきましたが、
当時は同じ洋梨でも、『バートレット』というイギリスの品種が“生産の主役”だったそうです。
それに対して『ラ・フランス』は“栽培に手間がかかる”といった理由から、注目されなかったんだそうなんです。
それでも1980年代以降になると、
『ラ・フランス』の美味しさが世の中に知られるようになり、人気を集めるようになったそうです。
【感想】
ラ・フランス。これも独特の甘さで、とっても美味しいですよネ。
形が可愛いんですが、よく体型で『洋梨型』とか分類されるんですよネ。
“ちょっと下半身がぽっちゃりしている人”のことをいうのですが、
私もいつも調べると、どうも『洋梨型』なんですよネ。
体型には『洋梨型』は、あまり嬉しくない表現ですけども、
でも和梨も洋梨もどちらも美味しさの違いがあって、両方好きだなって思いますネ。
9/12(金) 『梨の豆知識④』
梨の大きな特徴のひとつに、“シャリシャリとした食感”があります。
この“食感のもと”になっているのは、『石細胞(せきさいぼう)』と呼ばれる物質によるものです。
細胞の周りを固めて、その形を維持する役割があります。
野菜や果物の皮は、実や中の種を守るために硬くなるんですネ。
梨にはその“固くなる成分”が皮だけでなく、実の中にもあるので、
実が熟す前は果肉が固くなり、種を守っているんだそうなんです。
ところが実が熟すと、石細胞が果実全体に散らばるので、“シャリシャリとした食感”になるそうです。
『和梨・日本梨』は、この石細胞が多いそうなんですネ。
梨は英語で『pear(ペア)』といいますが、
イメージとしては『洋梨』のことなんだそうです。
そこで『和梨』のことは『Japanese pear(ジャパニーズ・ペア)』と
呼んで区別するそうですが、この“シャリシャリとした食感”がまるで“砂”みたい・・・ということで、
『サンドペア(砂の梨)』とも呼ばれているそうです。
最後に私のふるさと・茨城県は、千葉県に次ぐ“梨の名産地”ですが、“県のオリジナルの品種”がありまして・・・。
名前は『恵水(けいすい)』。
2011 年に登録された品種で、大玉で甘みが強く、酸味が少ないため、食べた時に“より深い甘み”が感じられます。
【感想】
シャリシャリと砂を噛むように感じる感想って、おもしろいなぁと思って、
今すごくその表現として、イイ勉強になりました。
またこの『恵水』なんですけど、実は私はまだいただいたことがなくて、
次に帰った時に食べてみようかな・・・と思います。
梨、秋に食べると本当に良いらしいですよネ。皆さんもぜひ梨を食べてください。
【今週の感想】
まだまだ暑いですが、“梨”って聞くと“秋”っていう感じがしますよネ。
あの甘みと食感は、他の果物では味わえないので、無性に食べたくなる時があります。
今回、ご紹介できなかったんですが、梨の品種に『長十郎』もありますよネ。
“私は長十郎派なので、名前が出てこなくて残念です(涙)”という
感想もいただきまして・・・。ゴメンなさい。
『長十郎』もちょっと固めの食感で、ほど良い甘さが美味しいですよネ。
私の故郷の『恵水』も含め、この秋、いろいろな梨の食べ比べをしたいと思います。
【お知らせ① 次週(9/15~)からのテーマ】
“訪れると元気をもらえたり、心が癒されたりする場所”、『パワースポット』について。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
2025.09.12
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