羽田美智子のいってらっしゃい

2025.06.13

2025年6月9日週 テーマ「雨」

“空から降ってくるもの”、『雨』についてです。

 

■今週(6/9~6/13)のテーマ:『雨』

6/9(月) 『雨が降る仕組み』   

 

雨が降る仕組みですが、太陽の熱によって温められた海や川など、

地上の水分が水蒸気になって、空に昇っていきます。

その水蒸気が上空で冷やされて、水や氷の粒になり、どんどん集まってできるのが『雲』です。

 

このように雲は空気に浮かぶ、とても小さな水や氷の粒が集まったものなんですネ。

この雲の中で水や氷の粒がぶつかると、くっついて、だんだんと大きくなっていきます。

 

ところが大きくなり過ぎると、その重さで上昇気流が雲を支えきれなくなり、

大きくなった水や氷の粒が雲から落ちてきます。

この“落ちてきた水や氷の粒のこと”を、『雨』や『雪』と呼んでいるそうなんです。

その後、雨や雪は海や川に降り注いでいきますが、このくり返しを『水の循環』といいます。

 

ところが同じ雲でも、色が“明るく白っぽい”のと“暗く黒っぽい”のがありますよネ。

雲が黒っぽく見えるのは、雲が厚くなって、太陽の光が通らなくなるからだそうです。

それだけ水の粒がたくさんあるわけですから、降ってくるのも間近ということなんですネ。

このように、雲が黒っぽく見えたら、“もうすぐ雨が降りますよ~”というサインでもあります。

 

【感想】

自然界の仕組みって、本当にすごいと思ってしまいます。

海と大地と空と、一見バラバラに見えるものが全部つながっていて、循環しながら生きてるんですよネ。

黒い雲が近づいてくると、何だか不気味に感じますが、これも自然の摂理。

雨の前兆なんですよネ。・・・勉強になりますネ。

 

6/10(火)   『梅雨の豆知識①』

『梅雨』とは“本格的な夏を前に、『曇り』や『雨』の日が多くなる期間”のことです。

“夏の前に梅雨”がある理由ですが、夏が近づくと南から

“暖かく湿った空気”の『太平洋高気圧』が張り出してきます。

それが北にある“冷たい空気”の『オホーツク海高気圧』と、日本付近でぶつかります。

 

この“2つの高気圧がぶつかるところ”にできるのが、『梅雨前線』です。

梅雨前線は雨をたくさん降らせますが、これが“梅雨”です。

 

この2つの高気圧のチカラが、どちらも強くてお互いに譲らないと梅雨前線が発達して、梅雨が長くなります。

その一方で、太平洋高気圧が強くなってくると、梅雨前線は北へ押し上げられていきます。

そうなると梅雨明けし、本格的な夏の始まりになります。

 

よく“北海道には梅雨がない”って聞きますよネ。

その理由ですが、梅雨前線は2つの高気圧の勢力によって、北や南に移動したりしますが、

北海道まで移動することがあまりないからだそうです。

 

それでも年によっては、梅雨前線が北海道付近まで近づくことがあって、

この時は北海道でも梅雨のように、雨が続くことがあるそうなんです。

この“北海道での梅雨”のことを、『蝦夷(えぞ)梅雨』といいます。

 

【感想】

天気予報でよく聞く言葉を、たくさん読み上げました。

これから台風シーズンになっていきますが、

この高気圧がどこにあるかで、雨が降る場所が予測できるんですよネ。

梅雨時にはしっかり雨が降ってほしいけど、降り過ぎは怖いし、

今年は災害がないとイイな・・・って願います。

 

6/11(水)  『梅雨の豆知識②』

梅雨は漢字で“梅の雨”と書きますよネ。

『梅』という漢字が使われている理由ですが、一説には“中国が発祥”といわれています。

 

中国には世界で3番目の長さを誇る、『長江(ちょうこう)』という川がありますが、

その流域は“梅の原産地”とされています。

この流域では、梅の実が熟す頃になると雨がよく降ることから、

その時期の雨を表すのに、『梅』という漢字を使うようになったといわれています。

 

この“梅の雨”と書いて、“つゆ”と読む理由ですが、諸説あります。

一説には“モノがダメになる”という意味の言葉に、

『潰える(ついえる)』というのがありますよネ。

梅雨時は食べものが傷みやすく、ダメになってしまうことから、

『潰える』から『つゆ』になった・・・といわれています。

 

また同じ“梅の雨”と書いて、“ばいう”とも読みますよネ。

その理由ですが、一説には雨の多い時期は湿度が高いので、カビが生えやすいというのです。

 

『カビ(黴)』という漢字は、“ばい”とも読みます。

そこで“黴の雨”と書いて、『黴雨(ばいう)』と読んでいたものが、

“梅の雨”でも同じ読み方をするようになった・・・といわれています。

 

このように梅雨は、日本だけでなく中国、さらに東アジアの地域にかけても見られる現象だそうです。

 

【感想】

“黴の雨”よりも“梅の雨”のほうがずっと素敵ですよネ。これはさすがです。

確かに“梅雨時はモノが傷みやすい”といわれます。

その時に“梅を食べるとイイ”といわれてますので、何かとこの季節、梅が重宝されますよネ。

梅パワーでこの梅雨時を乗り切りましょう。

 

6/12(木)  『雨の雑学①』

太陽が出ているのに、雨が降ることってありますよネ。

これを『天気雨』といいます。

『天気雨』が降る理由ですが、いくつかあります。

 

例えば、『雲が消えてしまったため』です。

これは雨が地上に落ちるまでに、雨を降らせた雲が風に流されて消えてしまったため、

地上に雨が落ちてきた時には、太陽が出ているんだそうです。

 

続いて、『雨が流されてしまったため』です。

離れた場所にある雲でつくられた雨が、強い風によって、

太陽が出ている場所まで流されてきた・・・というものです。

 

他にも、『小さな雲が雨を降らせたため』です。

空の一部に小さな雨雲があって、それが雨を降らせますが、

小さな雲なので、その周りには太陽が出ているんですネ。

 

そんな『天気雨』のことを、『キツネの嫁入り』って言いますよネ。

その由来には諸説あります。

例えば、“太陽が出て晴れているのに雨が降る”という不思議さが

まるで“キツネに化かされているような怪奇現象”として言い伝えられた・・・という説。

 

他にも、“キツネの嫁入りの行列は、人間に見られてはいけない”とキツネの間で言い伝えられていました。

そこで偽りの雨を降らせることで、人間が外に出ないようにさせて、

その間に嫁入りの行列をしていた・・・という説です。

 

【感想】

天気雨。昔、お天気なのに水しぶきが落ちてきたことがあって、“あれ、天気雨?”と思っていたら、

鳥のオシッコだった・・・ということがありました(苦笑)。

『キツネの嫁入り』といわれるように、昔から不可思議な現象だったんですよネ。

 

6/13(金)  『雨の雑学②』

“雨”に関する言い伝えに、『太陽が暈(かさ)をかぶると雨になる』というのがあります。

『暈』とは、太陽や月の周りにできる“淡い光の輪”のことです。

 

この『暈』ですが、主に『巻層雲(けんそううん)』という雲がある時に見られるそうです。

この巻層雲は、雨を降らせる低気圧や前線などが近づいてくる前にできることが多いといわれています。

そのため昔から、『太陽が暈をかぶると雨になる』と言い伝えられてきたと考えられています。

 

でも実際に、太陽が暈をかぶった後、どの位の確率で雨が降るかというと、5割くらいなんだそうです。

それでも太陽が暈をかぶった後、だんだん雲が厚くなってくると、その確率は9割近くになるそうです。

 

続いて、“短い時間にとても激しく雨が降ること”を『ゲリラ豪雨』って言ったりしますよネ。

でもこの言葉は、正式な気象用語ではないので、気象庁では使わないそうなんです。

 

この場合、『局地的大雨』、または『局地的な大雨』といった言葉を使っています。

具体的には、“急に強く降り、数十分の短時間に、狭い範囲に数十ミリ程度の雨量をもたらす雨“のことを

『局地的大雨』、または『局地的な大雨』と呼んでいるそうです。

 

【感想】

ゲリラ豪雨、いつからこの言葉を多く耳にするようになったのか、この頃のお天気は激しくなってきましたよネ。

恵みの雨には感謝だけど、局地的大雨は困ってしまいます。

人間は自然界にはかなわないですよネ。謙虚に暮らしていきたいものです。

 

【今週の感想】

偶然ですが、『雨』がテーマということで、6/8から九州北部を始め、次々と梅雨入りしています。

その一方で、同じ6/8には沖縄地方が梅雨明け。日本って狭いようで広いんだな・・・って思いました。

梅雨時は気分がブルーになりがちですが、それでもこの時期に雨が降ってくれないと、

作物にも影響が出ますし、夏の水不足も心配です。

ゲリラ豪雨のような雨は困りますが、恵みの雨は降ってほしいですよネ。

 

【お知らせ① 次週(6/16~)からのテーマ】

列車で長時間、移動する時の楽しみのひとつ、『駅弁』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/