“世界各地で愛されている食べ物”のひとつ、『チーズ』についてです。
■今週(6/2~6/6)のテーマ:『チーズ』
6/2(月) 『チーズとは』
チーズは牛やヤギ、ヒツジのミルクを乳酸菌や酵素、微生物などの働きによって固めたものです。
種類がとても多く、その数は1000以上といわれています。
そんなチーズですが、大きく『ナチュラルチーズ』と『プロセスチーズ』に分けられます。
『ナチュラルチーズ』には、乳酸菌や酵素の働きによって熟成させる
『熟成タイプ』や、熟成させない『フレッシュタイプ』があります。
『熟成タイプ』の場合、熟成とともに風味が変わるので、いわゆる“食べ頃”があるそうなんですネ。
それに対して『プロセスチーズ』とは、“ナチュラルチーズを溶かして、固め直したもの”です。
加熱することによって、酵素などの働きが止まり、
無菌の状態で包装されるため保存性が良く、品質が安定しています。
『プロセスチーズ』の代表的なものに、雪印メグミルクさんの『6P(ロッピー)チーズ』があります。
この『P』ですが、“一部”とか“部分”という意味の『Portion』で
『6Pチーズ』とは、“6つに分けた丸いチーズ”のことだそうです。
そんな『6Pチーズ』ですが、『プレーン』以外のアルミの包み紙には、
『ダイヤ』や『クローバー』といった“レアマーク”が隠れているそうなんです。
写真を見ますと、確かにあります!
【感想】
私、これ気づいてたかな・・・?6Pチーズは昔からなじみのあるチーズ。
私は“三角チーズ”って呼んでましたネ。
ナチュラルチーズの美味しさに出会ったのは大人になってからで、
子どもの頃はもっぱら“6Pチーズ愛好者”でした。
今度買った時、この四つ葉のクローバーやダイヤのレアマーク、確かめてみようと思います。
6/3(火) 『ナチュラルチーズ』
チーズは作り方によって、大きく『ナチュラルチーズ』と『プロセスチーズ』に分かれます。
その中でも『ナチュラルチーズ』は、“国境を越えればチーズが変わる”といわれるほど種類が多く、
日本でも80ヶ所以上で“国産ナチュラルチーズ”が作られているそうです。
さらに『ナチュラルチーズ』の場合、いくつものタイプに分類されています。
例えば、『フレッシュタイプ』。
ミルクを乳酸菌や酵素、微生物などの働きによって固めたものを軽く水分を切ったもので、
“熟成させないタイプ”です。
水分が多くやわらかく、味や匂いにクセがないので、そのまま食べることが多いのが特徴です。
代表的なチーズに、イタリアの『モッツァレラ』があります。
もともとは水牛のミルクだけで作られていましたが、
現在は牛乳を使ったものが多く、世界中で作られています。
ナポリの名物、『ピッツァ・マルゲリータ』には欠かせないチーズです。
さらに、イタリアのデザートとして有名な、
『ティラミス』の材料としても知られている『マスカルポーネ』。
フランス語で“白いチーズ”という意味の『フロマージュ・ブラン』。
そして“世界で最も古いチーズ”のひとつとされる『カッテージチーズ』も『フレッシュタイプ』に分類されます。
【感想】
モッツァレラ、美味しいですよネ。
私はこの存在を大人になってから知りましたが、今まで食べていたチーズの常識を超えていて、
“これがチーズなの?”って驚きましたネ。
トマトとバジルで食べるカプレーゼ、美味しいですよネ。
6/4(水) 『ナチュラルチーズの種類①』
『ナチュラルチーズ』の分類のひとつに、『ハードタイプ』があります。
水分をしっかり抜いて、じっくり熟成させたチーズで、熟成期間も数ヶ月から長いもので1年以上です。
『ハードタイプ』の代表的なチーズのひとつに、スイスの『エメンタール』があります。
大小、様々な丸い穴がいくつも開いているのが特徴で、
アニメやイラストなどに登場する“穴の開いたチーズ”は、この『エメンタール』を描いたものだそうです。
この穴ですが、“チーズアイ”とも呼ばれていて、熟成する間に炭酸ガスが発生してできるそうです。
また“イタリアチーズの王様”とも呼ばれている
『パルミジャーノ・レッジャーノ』も、『ハードタイプ』を代表するチーズです。
イタリアでは、いくつもの検査をパスしたチーズだけが、
『パルミジャーノ・レッジャーノ』と名乗ることができるんだそうです。
それに対して、“スイスの女王様”と呼ばれているチーズが『グリュイエール』です。
こちらも検査にパスしたチーズだけが、この名前を名乗ることができるそうです。
“チーズを使ったお料理”、『チーズフォンデュ』に使われるチーズは、
この『グリュイエール』と『エメンタール』が基本とされています。
他にも、オランダの『エダム』やイギリスの『チェダー』も、『ハードタイプ』を代表するチーズです。
【感想】
エメンタールチーズは『アルプスの少女ハイジ』が食べているチーズですよネ。
私はパルミジャーノ・レッジャーノ、大好き!
ルッコラと生ハムと、このチーズをかけたサラダが最高に大好きです。
昔、イタリアやフランスに旅に行った時に、“業者さんですか?”と思われるくらい、
お土産にたくさん買って帰ったこともあるくらいです。
ハァ~、もう今すぐ食べたくなりましたネ。
6/5(木) 『ナチュラルチーズの種類②』
まずは『セミハードタイプ』。“やや硬め”のチーズです。
代表的なものに、オランダの『ゴーダ』やデンマークの『マリボー』などがあります。
続いて、『ソフトタイプ』です。
『フレッシュタイプ』と『セミハード』や『ハードタイプ』の間くらいの水分で、やわらかいチーズです。
同じ『ソフトタイプ』でも、さらにいくつかタイプがあります。
例えば、『白カビタイプ』。
表面が白カビでおおわれたチーズで、熟成が進めば進むほど、中はクリーミーになります。
代表的なチーズに、『カマンベール』があります。
フランスのカマンベール村が原産とされるチーズです。
続いて、『青カビタイプ』です。
青カビによって熟成が進んでいくチーズで、『ブルーチーズ』とも呼ばれています。
代表的なチーズが、フランスの『ロックフォール』、イタリアの『ゴルゴンゾーラ』、
イギリスの『スティルトン』で、この3つは“世界三大ブルーチーズ”と呼ばれています。
そして、『ウォッシュタイプ』。
チーズの表面を、お酒や塩水で洗って熟成させていくチーズで、
代表的なものにフランスの『リヴァロ』があります。
【感想】
このあたりになってくると、“チーズの上級者が好む”というイメージがありますよネ。
それにしても、カビによって熟成させていくというのは、発酵食品、
日本でいうと醤油、味噌とかの造り方と似ていますよネ。
“菌によってさらに美味しくさせる”というのは、
人間の知恵として本当にすごいなと思います。
昔、イタリアのチーズ工場を見に行ったことがあったんですけども、
キレイにカビが生えていて、“これが本当に良いチーズなんだ”と言われて、
ちょっとギョッとしたことがあるんですが、確かにそういう良いチーズってあるんですよねぇ。
深い世界ですネ。
6/6(金) 『チーズの雑学』
“チーズ=牛のミルクから作られるもの”というイメージがありますが、ヤギのミルクから作られるものもあります。
それが『シェーブルタイプ』です。
『シェーブル』はフランス語で、『ヤギ』のことです。
実は牛のミルクよりも、ヤギのミルクで作るチーズのほうが歴史は古いそうなんです。
他にも、チーズを作る時に水分が出てきます。
これを『ホエー』、または『乳清(にゅうせい)』といいますが、
ミルクから脂肪分やタンパク質などを除いたものです。
これを加熱して固めて作られるのが、イタリアの『リコッタ』です。
ちなみにこの『リコッタ』ですが、日本では『チーズ』ではなく、
『ミルク、または乳製品を主な原料とする食品』に分類されているそうです。
他にも、『パルメザンチーズ』ってありますよネ。
『パルメザンチーズ』は“粉チーズ”という形で、アメリカから日本に入ってきました。
この『パルメザンチーズ』ですが、“イタリアチーズの王様”、
『パルミジャーノ・レッジャーノ』を参考にして作られたそうです。
名前も似ていますが、あくまで“パルミジャーノ風チーズ”で、
『パルミジャーノ・レッジャーノ』とはまったくの別物なんだそうです。
【感想】
私、てっきり“パルミジャーノ・レッジャーノをすり下ろしたもの”がパルメザンチーズかと思ってました。
日本の食事には、もはやチーズは欠かせないものになっていますよネ。
スーパーのチーズコーナーも以前に比べて充実していますし、
日本には本当にチーズ好きが増えたと思っています。
カルシウムも摂れるという話もあるし、チーズ、お料理にイイですよネ。
【今週の感想】
チーズ、本当に奥が深い世界ですよネ。
今のように、いわゆるナチュラルチーズが広まるようになったのは、私のイメージでは1980年代後半で、
それまでは“チーズ=プロセスチーズ”だったように思います。
一説には“イタ飯ブーム”の影響で、いろんなチーズが日本に入ってきたといわれているそうです。
言われてみれば、そうかもしれませんネ。
チーズ料理、食べたくなりました(笑)
【お知らせ① 次週(6/9~)からのテーマ】
“空から降ってくるもの”、『雨』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
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