寒い時期は空気が澄んでいるので、特に夜景がキレイですよネ。
『夜景』についてです。
■今週(2/17~2/21)のテーマ:『夜景』
2/17(月) 『日本三大夜景』
『日本三大夜景』という言葉、耳や目にされたことあるかと思います。
具体的には、北海道函館市の函館山(はこだてやま)、
兵庫県神戸市の摩耶山(まやさん)、
そして、長崎県長崎市の稲佐山(いなさやま)の3ヶ所です。
この『日本三大夜景』ですが、この言葉がいつ頃、生まれたのか?
そして誰がいつ頃、どのような基準で選んだのか?など詳しいことは分からないそうなんですネ。
それでもこの3ヶ所には、『港町がある都市』、
『ロープウェイが整備されていて、アクセスが良い』といった共通点があるそうです。
1つずつご紹介しますと、函館山は標高334m。
そこから見える夜景は、海にはさまれた市街地がきらめいて見えるのが特徴です。
摩耶山は、標高が約700m。
そこには『掬星台(きくせいだい)』という展望台がありますが、
この名前は“手で星を掬(すく)う”というのが由来だそうです。
この展望台からは神戸の街並みの他に、大阪湾などの夜景も楽しむことができます。
そして稲佐山は、標高333m。
そこから見える夜景は、まるで光が床に散りばめられたような空間で、2012年には香港やモナコと並んで、
さらに2021年には、中国・上海やモナコと並んで、『世界新三大夜景』に認定されています。
【感想】
夜景って、心躍る風景ですよネ。
函館山もキレイだったし、去年の年末には稲佐山の夜景も堪能してきました。
いずれも、そこまで高くないお山なので、ドライブに行けるのも魅力ですよネ。
2/18(火) 『日本新三大夜景①』
『日本新三大夜景』は、正式名称を『日本新三大夜景都市』といいます。
今から10年前、2015年、夜景の観光では国内唯一の事業団体
『夜景観光コンベンション・ビューロー』さんが、
国内外の夜景の観光の活性化を目指して創設した“夜景ブランド”が『日本新三大夜景』だそうです。
『夜景観光士』の検定に合格した6600人以上もの“夜景のプロ”の皆さんの投票によって、
それぞれの都市をポイント別に集計し、ランキング化します。
その結果による、上位3つの都市を、『日本新三大夜景』として認定しています。
2015年に第1回選定が行われて、第1位は長崎県長崎市、2位は北海道札幌市、3位は兵庫県神戸市。
2018年、第2回では第1位が長崎市、2位は札幌市、3位は福岡県北九州市。
2022年、第3回では第1位が北九州市、第2位は札幌市、第3位は長崎市でした。
そして昨年2024年、第4回では第1位が北九州市、第2位は神奈川県横浜市、第3位は長崎市でした。
【感想】
“夜景観光士の検定”なるものがあるんですよネ。
プロが選んだ夜景に、上位には長崎市、札幌市、神戸市、北九州市が例年顔を並べてきます。
どこも夜景を楽しめる、美しい街ですものネ。
2/19(水) 『日本新三大夜景②』
『日本新三大夜景』は、全国6000人以上もの“夜景のプロ”、
『夜景観光士』の皆さんの投票によって選ばれた、上位3つの都市のことです。
昨年2024年、第4回では第1位に福岡県北九州市、第2位に神奈川県横浜市、
そして第3位に長崎県長崎市が選ばれています。
北九州市は2022年、第3回に次ぐ1位です。
北九州市には、市街が一望できる『皿倉山(さらくらやま)』を始め、
『高塔山公園(たかとうやまこうえん)』や『若戸大橋(わかとおおはし)』、
『小倉城(こくらじょう)』、『工場夜景クルーズ』といった、全部で11もの『日本夜景遺産』があります。
横浜市には、『みなとみらいの高層ビル群』を始め、
『臨港パーク』や『横浜赤レンガ倉庫』、『赤レンガパーク』、
『よこはまコスモワールド』、『横浜マリンタワー』、
『横浜ベイブリッジ』といった、“夜景観光資源”があります。
そして長崎市には、『日本三大夜景』のひとつ、
『稲佐山(いなさやま)』を始め、『鍋冠山公園(なべかんむりやまこうえん)』
『グラバー園』といった、いくつもの夜景スポットがあります。
ちなみに、この3つの都市に続く順位ですが、第4位が東京都、5位が兵庫県神戸市、6位が北海道札幌市、
7位が同じく北海道の函館市、8位が大阪府大阪市、9位が宮城県仙台市、そして10位が栃木県足利市でした。
【感想】
私、一昨年行ったんですけど、北九州市の小倉や門司港のあたりも美しかったなぁ・・・。
横浜は文句なしに、夜、美しいですねぇ。
また栃木県の足利は、フラワーパークのイルミネーションが、ビックリするくらいキレイですよネ。
夜の灯りってホッとするし、温かなぬくもりも感じて、なんかロマンティックですよネ。
2/20(木) 『工場夜景』
全国には、たくさんの工場地帯があります。
そこには様々な工場や燃料タンク、コンビナートなどが存在しています。
こういった施設は、夜間に照明があたることで、“昼間とはまったく違った姿”を見せてくれます。
それが『工場夜景』です。
2011年、神奈川県川崎市で『第1回 全国工場夜景サミット』が開催されました。
その後、観光としての『工場夜景』の魅力と可能性を探り、さらに発展させていくために、
4つの都市が『工場夜景都市』として参加しました。
その4つの都市とは、北海道室蘭市、神奈川県川崎市、三重県四日市市、福岡県北九州市です。
室蘭市は、北海道でも有数の工業都市です。
川崎市は、“工場夜景の発祥の地”とされています。
四日市市は、『陸・海・空』と様々な角度から立体的に工場夜景が楽しめることから、『3D夜景』と称されています。
そして北九州市は、東西約20キロの海岸線に様々な工場施設が立ち並んで、
夕暮れとともに、幻想的できらびやかな灯りを放ちます
その後、年々、『工場夜景都市』に参加する都市が増えていって、
2023年4月現在では、その数は『13』になっています。
【感想】
工場夜景、初めて知りましたが、『工場夜景サミット』があるんですネ。
工場地帯って、昼間はしっかりお仕事をしてくれて、夜には人の目を楽しませてくれる工場地帯になる・・・。
なんて素敵な考え方なんでしょう。
他にも9つの都市は皆、それぞれ工場都市としても有名なところばかりです。
≪参考資料:その他9つの都市≫
☆千葉県市原市 ☆千葉県千葉市 ☆静岡県富士市 ☆愛知県東海市 ☆愛知県飛島村(とびしまむら)
☆大阪府堺市 ☆大阪府高石市 ☆兵庫県尼崎市 ☆山口県周南市
2/21(金) 『夜景の豆知識』
『100万ドルの夜景』という言葉、耳や目にされたことあるかと思います。
アメリカでは古くから、夜景の美しさを表すのに
『100万ドル分の宝石を散りばめたような・・・』という言葉を使っていたとされています。
そして日本でも、この言葉が使われるようになった由来ですが、諸説あります。
そのひとつに1953年(昭和28年)、『関西電力』さんの副社長、中村鼎(かなえ)さんが、
『100万ドルの夜景』という言葉を初めて使った・・・という説があります。
中村さんは、兵庫県の六甲山から見える夜景に感動し、
夜景の対象地域である神戸市、芦屋市、尼崎市、そして大阪府の大阪市の4つ市の、
ひと月の電気代を計算したそうなんですネ。
そして出た金額を、当時の為替レートでドルに換算したところ、“100万ドル強”だったそうなんです。
中村さんはこの結果を受けて、会社の広報誌に
『偶然ですが、夜景の呼び方の100万ドルに一致しています』と書き残したそうです。
そんな神戸の夜景ですが、その後、価値が上がって、
現在では『1000万ドルの夜景』と称されているそうです。
【感想】
偶然とはいえ、100万ドルの夜景は本当に100万ドルだったんですネ。
よく計算しましたよネ。
確かに電気代はかかりますが、多くの人の生活が便利になり、
そして多くの人の目にふれて、ワクワクさせてくれる価値はプライスレスのような気もしますよネ。
【今週の感想】
夜景、本当にキレイですよネ。
私が子どもの頃にも夜景はありましたが、今ほどきらびやかでも華やかでもありませんでした。
それに比べたら、今の夜景は本当にキレイで、寒くてもいつまでも見ていられる気がします。
灯りがある風景、本当に素敵ですネ。
【お知らせ① 次週(2/24~)からのテーマ】
昨年お送りした時、“第二弾を!”というリクエストをいただきましたので・・・。
私がよく見ていた『昭和のアニメPART2』です。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
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