“足に履くもの”、『靴下』についてです。
■今週(1/27~1/31)のテーマ:『靴下』
1/27(月) 『靴下の名前の由来』
靴下には、“皮膚の保護や保温“といった働きがあります。
そんな靴下ですが、靴を履いた時、“靴の下”ではなく、“靴の中”とか“靴の内側”にありますよネ。
そうなると『靴下』ではなく、『靴中(くつなか)』とか
『靴内(くつうち)』という名前のほうが正しいんじゃないの?って、思ってしまいますよネ。
でも『靴下』と呼ぶには、ちゃんと理由があるそうなんです。
実は『靴下』の“下”とは、“上・下”の“下”ではなく、“内側”のことを指しているそうです。
さらに『下』には“表面には現れないところ”という意味があるそうなんですネ。
例えば“肌に直接身につけて、表からは見えないもの”のことを『下着』っていいますよネ。
“中に着る”からって、『中着(なかぎ)』とはいいませんよネ。
このように『靴下』の“下”も、『下着』の“下”と同じように、
“内側”という意味で、『靴下』は“靴の内側にはくもの”という解釈になるそうです。
そして靴下は、英語で『ソックス(socks)』ですが、正確には靴下でも、”短い靴下”を指すそうなんですネ。
”ヒザ下まで長い靴下”のことを『ハイソックス』と呼んでいますが、
実は和製英語で、英語では『ホーズ(hose)』です。
【感想】
今まで考えたこともなかったです。
確かに“なぜ靴下と呼ぶのか?”、そういう理由なんですネ。
短いソックスから長い靴下、五本指のソックス、カバーのようなものからタイツとか幅広いですよネ。
素足も気持ちイイけど、靴下で足をホールドすると、なんだかとっても安心感が生まれますよネ。
1/28(火) 『靴下の歴史』
靴下の歴史はとっても古く、冬になると足に布や革、毛皮、
ワラをまとって、寒さから足を守るための工夫がされていたそうです。
その後、エジプトで4世紀から5世紀頃のものとされる靴下が発見されました。
この靴下は完全な編物で作られた“指付きの子ども用”で、
この頃には既に“靴下”という文化があったと考えられています。
日本では5世紀頃、『襪(しとうず)』と呼ばれる、
絹などを縫い合わせて作った、布製の履物が中国から伝わりました。
この『襪』は“足袋の原型”ともいえるそうです。
その後、江戸時代に水戸光圀公が履いていたとされる『めりやす足袋』が発見されています。
この『めりやす足袋』とは、現在の靴下のことです。
現在のように、機械で靴下を作るようになったのは、16世紀の終わり頃、
イギリスのウィリアム・リーさんという方が手動の機械式の編み機を発明したのが始まりです。
それまでは編み棒を使って、手で編んで作っていたので、この編み機の誕生は、とても画期的でした。
日本での本格的な靴下の歴史は、明治の初め、
実業家の西村勝三(にしむら・かつぞう)さんが、靴下の編み機を輸入して作ったのが始まりです。
その後、“靴を履く文化”が広まるとともに、靴下の需要も増えていきました。
【感想】
そっか~。昔、日本は着物文化だったから、足袋が最初ですよネ。
水戸黄門さまが、現在の形の靴下をはいていた・・・。
流行に敏感ですネ。さすがですネ。
でも足袋が靴下に変わった時、“なんて便利であったかいんだろう”って思ったことでしょうネ。
1/29(水) 『靴下の歴史』
私たちの身体は、皮膚が寒さを感じると、体温の調節のために縮んだりする特別な血管があります。
この血管ですが、『動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう)』、
通称『AVA(エーヴィエー)』と呼ばれています。
足の裏にはこの『AVA』があって、“足が温まる時”というのは、
この血管が広がることで、血行が促されて、つま先まで、温かい血液がめぐるそうなんですネ。
そして靴下は、つま先を温めるのにピッタリなアイテムなんですネ。
そのため寝る時にも靴下を履くと、足が温まって眠りにつきやすくなる・・・というメリットがあります。
その一方で、足が温まりすぎると蒸れたり、不快に感じて、睡眠の質が下がる・・・
というデメリットもあるそうなんです。
それでも、足先が冷えて眠れない時に履くための、
“おやすみ時のソックス”というのが欲しくて、私、ずっと探していたんですネ。
そして見つけたのが、『まるでこたつ おやすみスイッチ』という靴下で
大阪に本社があります『岡本株式会社』さんの製品です。
この靴下ですが、ふくらはぎや足首はしっかりガードされるのに、“締め付け感”というのがないんですネ。
逆につま先が開いているので、開放感があるんです。
いつも冷えやすく、ダルくなりがちなふくらはぎから足首が
朝まで暖かく、起きた時のスッキリ感が違うんですネ。
“足が温かいとよく眠れる”というのを実感しています。
実際、これを“履いて寝た日”と“履かないで寝た日”では、
全然違っていたんですネ。もう今はもう手放せません。
【感想】
ずっと履いていたいと思えるソックスに出会えて、
今の時代に生まれてきて良かったなぁ・・・と思います。
1/30(木) 『靴下の豆知識②』
“靴下の三大産地”といわれているのが、東京・奈良・兵庫です。
その中で奈良県の広陵町(こうりょうちょう)は、“靴下のまち”と呼ばれています。
1910年(明治43年)、この町に生まれた吉井泰二朗(よしい・たいじろう)さんという方が、
アメリカから靴下の編み機を購入し、靴下の工場を設立しました。
そして靴下の製造を始めたところ、その後、“農家の副業”として靴下作りが広がっていきました。
そんな奈良県には、2017年にスタートした『靴下ソムリエ』という制度があるそうなんです。
『靴下ソムリエ』とは“靴下を語れる伝道師”で、
靴下の『歴史』や『生産・技術』、『製品』などについて豊富な知識を持っていて、
消費者の方に靴下の魅力や価値を正しく伝えることを目的としています。
そして現在、『靴下ソムリエ』は、靴下専門店のスタッフや、靴下の企画、
デザイン、さらに靴下の生産の現場など、幅広いフィールドで活躍されているそうです。
そういった方の説明をお店で受けたら、“自分に合った靴下”が見つかるかもしれませんネ。
昨年9月、第7回『靴下ソムリエ資格認定試験』が行われましたが、97人の方が合格されています。
これで『靴下ソムリエ』の方の数は、1000人を超えたそうです。
【感想】
“自分に合った靴下”なんて、考えたこともなかったです。
私は靴の中でモコモコしないけど、確実にあったかい靴下があったら、欲しいなぁと思います。
肌にやさしくて、足下から幸せを感じたいんですよネ。
1/31(金) 『くつしたの日』
『くつしたの日』は11月11日で、これは『日本靴下協会』さんが1993年に定めたものです。
由来ですが、靴下って“左右がペア”となることで、その役割を担いますよネ。
そのため、“靴下を2足並べた時の形”が、数字の『1111』に見えることから、
11月11日を『くつしたの日』としたそうです。
また11月11日は、1年でたった1回、ペアとペアが重なる『ペアーズデイ』で、
“この日には大切な人に靴下を贈ってみてはいかがでしょうか・・・“という想いも込められているそうです。
そして毎年『くつしたの日』には、様々なイベントや企画が行われています。
例えば2023年度は、『くつしたあるある大喜利』。
この時、お題に対して5000通を超える応募があったそうです。
どんなお題だったかといいますと、例えば『「靴下が片方だけなくなる」、この現象に名前をつけてください』。
このお題に対して大賞に選ばれた答えは、『かたっぽさんぽ』でした。
・・・可愛いネーミング、イイですネ。
続いて、『十分履いた靴下を捨てる前にもうひと仕事。何に使う?』という
お題に対して、大賞に選ばれた答えは『子どもの砂遊びに靴カバー』でした。
・・・なるほど。靴を保護してくれますもんネ。
【感想】
皆さんのアイデア、すごいですネ。
それだけ靴下は、身近な馴染み深いものなんですよネ。
【今週の感想】
靴下って、あまりに身近なものなので、正直、真剣に考えたことがなかったんですが、とっても奥深いんですネ。
勉強になりました。まだまだ寒い日が続きます。
靴下を上手に活用して、この冬を元気に乗り切りましょうネ。
【お知らせ① 次週(2/3~)からのテーマ】
“春を告げるお花”のひとつ、『ツバキ』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
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