スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2024.11.01

2024年10月28日週 テーマ「紅茶」

以前、『コーヒー』についてお話させていただいた時、

“私は紅茶派なので、いつか『紅茶』をテーマにやってください”とリクエストをいただきましたので、

『紅茶』についてです。

 

■今週(10/28~11/1)のテーマ:『紅茶』

10/28(月) 『紅茶とは』   

 

紅茶の原料は『チャ』という、ツバキ科の植物です。

この『チャ』の生の葉を乾燥や発酵させてお茶を作りますが、その際、“完全に発酵”させたものが『紅茶』になります。

 

ちなみに、同じ『チャ』の生の葉を“発酵させない”ものが『緑茶』、“半分発酵”させたものが『ウーロン茶』になるんだそうですネ。

つまり“発酵の度合いの差”はあるものの、紅茶も緑茶もウーロン茶も“同じ仲間”ということになるんです。

 

この『チャ』ですが、大きく『中国種』と『アッサム種』の2つの種類があります。

このうち、主に紅茶に使われるのが『アッサム種』です。

 

古くから“お茶を飲む文化”はありましたが、それは主に『緑茶』でそれに比べると、紅茶の歴史は浅いそうなんですネ。

17世紀、オランダの商人が中国からお茶を輸入するようになり、ヨーロッパに広まっていきました。

但しこの時は、『緑茶』が主流だったそうです。

 

その後、イギリスでは『チャ』の葉を完全に発酵させた『紅茶』が好まれるようになったことから、

イギリスは“紅茶の国”と呼ばれるようになったそうです。

世界には、たくさんの種類のお茶がありますが、その中でも最も飲まれているのは、この『紅茶』だそうです。

 

【感想】

紅茶も香りが良くて、スッキリとした味わいが美味しいですよネ。

緑茶もウーロン茶も紅茶も、同じ葉っぱなんですネ。

発酵の度合いの差で、色も味もあんなに違ってくるんですネ。

イギリスには“ハイティー文化”もありますし、“朝食にマフィンと紅茶”というイメージがあります。

私は紅茶はベルガモットの香りが好きなので、アールグレイティーが大好きかな。

 

≪参考:『ハイティー』≫

☆夕食を兼ねた夜のティータイム。紅茶とともに、家庭で夕食を楽しむこと。

アフタヌーンティーよりも遅い時間、18時頃から始まります。

アフタヌーンティーが“おやつ・軽食”に対して、ハイティーは“食事”。

別名『ミートティー』と呼ばれるように、肉料理なども登場します。

 

10/29(火)   『紅茶の産地①』

紅茶の産地は、そのまま紅茶の銘柄になっていることが多いそうです。

例えば、『ダージリン』。こちらはインドの北東部にあります。

ダージリン地方で採れる紅茶のことです。

香りがとても優れているのが特徴で、ストレートでいただくのがオススメだそうです。

 

同じ紅茶でも“収穫する時期”によって、名前が変わってくるそうなんですネ。

3月から4月に収穫されるのは『ファーストフラッシュ』、

5月から6月に収穫されるのは『セカンドフラッシュ』、

そして10月から11月に収穫されるのは、『オータムナル』といいます。

 

それぞれ味やコク、香りに特徴がありますが、同じ『ダージリン』でも

『セカンドフラッシュ』は、最高級品とされているそうです。

 

続いて、『アッサム』。こちらもインドの北東部にあります、アッサム地方で採れる紅茶のことです。

インドは紅茶の産地の中で、生産量が世界一ですが、その中でも最大の産地が、このアッサム地方だそうです。

濃厚な味わいと甘い香りが特徴で、特にミルクティーに向いているそうです。

 

続いて、『ニルギリ』。

こちらは南インドのニルギリ地方で採れる紅茶のことです。

やわらかく、スッキリとした味わいが特徴で、特にアイスティーに向いているそうです。

 

【感想】

ダージリンもアッサムも有名な銘柄ですネ。

セカンドフラッシュ、最高級の紅茶、飲んでみたいですネ。

きっと香りがイイんでしょうネ。

高校生の頃にミルクティーにハマって、お鍋で牛乳を沸かしたところに紅茶を入れて、

白い牛乳に色がついてくるのを見てるのが好きでした。

アッサムだったのか何だったのか、家にあった適当な紅茶でしたが、なんか美味しかったな。

 

10/30(水)  『紅茶の産地②』

 

インドの南東に浮かぶスリランカも、世界有数の紅茶の産地です。

そんなスリランカの紅茶ですが、昔の国の名前から『セイロンティー』の名で世界的にも知られています。

 

同じスリランカの紅茶でも、標高1300m以上のところにある工場で生産された紅茶は、

『ハイグロウンティー』と呼ばれています。

代表的な品種に、“独特の爽快な香り”と“刺激的な渋み”が特徴の『ウバ』や『ヌワラエリヤ』、

『ディンブラ』などがあります。

この中で『ウバ』は“紅茶の1大ブランド”『リプトン』の創始者、

トーマス・リプトンさんが初めて手がけた紅茶でもあるそうです。

 

アフリカ・ケニアも、世界を代表する紅茶の産地です。

スッキリとした渋みと、フレッシュでマイルドな香りと味わいが特徴です。

 

そして“お茶発祥の地”とされる中国にも、紅茶がありまして、      代表的な銘柄に『キーモン(祁門)』があります。

『キーマン』や『キームン』と呼ばれることもあります。

中国東部にある安徽省(あんきしょう)が産地で、中国が誇る伝統技術で作られています。

スモーキーな奥深い香りと、まろやかな味わいが特徴です。

 

この『キーモン』とスリランカの『ウバ』、そしてインドの『ダージリン』は、

その品質の素晴らしさから“世界三大紅茶”、“世界三大銘茶”と呼ばれているそうです。

 

【感想】

“世界三大紅茶”、ウバ、ダージリンは知ってましたが、キーモンは存じませんでした。

この頃、日本の各地でも和紅茶が作られていますが、日本の紅茶も美味しいんですよネ。

世界で本当に愛されているのが、紅茶ですネ。

 

10/31(木)  『紅茶の豆知識』

『オレンジ・ペコー』という言葉、耳にされたこと、あるかと思います。

“オレンジの香りや味がする紅茶”とか、“紅茶の名前”をイメージされる方もいらっしゃるそうですが、

実は“お茶の葉・茶葉の大きさや形を表す言葉”なんだそうですネ。

 

具体的には、“葉の長さが1cm前後で、細かい針金のような状態”で『ティップ』と呼ばれる、

“お茶の新芽の部分”が含まれることが多いそうです。

 

このように『オレンジ・ペコー』とは本来、“茶葉の大きさや形を表す言葉”なんですネ。

それでもこの名前が浸透している理由ですが、一説にはイギリスの紅茶の老舗『トワイニング』さんが、

古くから『セイロンティー』のブランドの名前の1つとして、

『オレンジ・ペコー』を使ってきたことが大きいのでは・・・といわれているそうです。

 

ちなみに『ペコー』とは、中国語で“白い産毛のついたティップ”を意味する『パイハウ(白毫)』が語源だそうです。

 

そうなると気になるのが『オレンジ』ですが、

一説には“紅茶の水の色がオレンジ色に見えるから”ですとか、

“紅茶の水の色を白い産毛の葉が吸収して、オレンジ色に見えるから”などいわれているそうですが、

ハッキリとしたことは分からないそうです。

 

この『オレンジ・ペコー』以外にも、『ペコー』、『ブロークン・ペコー』、

『ブロークン・オレンジ・ペコー』などの等級があります

 

【感想】

そうなんですか。私もてっきり“オレンジの香りがする紅茶”とばかり思っていましたネ。

なんだかとても美味しそうに感じるネーミングなんですよネ。

紅茶って、何色のイメージありますか?

“紅い茶”って書くじゃないですか。

でも私は、どちらかというと茶色かなぁって思ってましたが、確かにオレンジ色にも見えますよネ。

 

11/1(金)  『11月1日は「紅茶の日」』

 

『紅茶の日』は『日本紅茶協会』さんが、1983年(昭和58年)に定めたものです。

その由来ですが、江戸時代の1791年、伊勢の国・現在の三重県の船頭さん、大黒屋光太夫(だいこくや・こうだゆう)さんが、

“日本人として初めて外国での正式のお茶会で、紅茶を飲んだ日”に由来しているそうです。

 

光太夫さんは船に荷物を積んで、江戸に向かう途中、嵐のため遭難し、

7ヶ月もの間、漂流を続け、最終的にロシアにたどり着きました。

ところが当時の日本は鎖国状態でしたので、なかなか日本に帰る許可が下りなかったんだそうです。

 

それでも“日本に帰りたい”という思いから、苦労に苦労を重ねた結果、

当時のロシアの女性の皇帝・エカテリーナ2世に会うことができ、帰国の許可をもらうことができたんだそうです。

 

そしてロシアを離れる際、光太夫さんはエカテリーナ2世からお茶会に招かれ、紅茶をいただいたそうです。

そのお茶会の日が11月1日だったことに由来して、11月1日が『紅茶の日』になったのだそうです。

ちなみに大黒屋光太夫さんが遭難してから、再び日本の地を踏むまでに、実に10年もの年月が流れていたそうです。

 

【感想】

時代が時代だと、こんなことが起きてしまうんですネ。

江戸に向かったのに、ロシアに着いてしまうのもすごいし、

10年もの間、帰国できないなんて、本当に数奇な運命ですネ。

そのおかげで、11月1日が『紅茶の日』になったわけですネ。

ぜひ今日は、紅茶を飲んでみてはいかがでしょうか。

 

【今週の感想】

お食事の後、“コーヒー、紅茶、どちらにされますか?”と聞かれた時、紅茶を選択される方、多いと思います。

私の場合、コーヒーも紅茶も好きなので、いつも即答できず、悩んでいます(汗)

コーヒーと同じように、紅茶の世界も奥深いですネ。とても勉強になりました。

今回はリスナーの方からのリクエストで、『紅茶』をテーマにさせていただきました。

リクエスト、ありがとうございました。

このように、テーマのリクエストもお待ちしています。

引き続きよろしくお願いいたします。

 

【お知らせ① 次週(11/4~)からのテーマ】

日々の生活の中で、時に“不思議だなぁ”って思うようなことに遭遇することって、ありませんか?

そんな『不思議な現象』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/