羽田美智子のいってらっしゃい

2024.10.25

2024年10月21日週 テーマ「カラオケ」

“国民的娯楽”と呼ばれるものの1つ、『カラオケ』についてです。

 

■今週(10/21~10/25)のテーマ:『カラオケ』

10/21(月) 『カラオケとは』   

 

『カラオケ』とはもともと、日本語と英語を合わせた音楽業界の用語で、

“カラ”は“空っぽ”、“オケ”は“オーケストラ”のことです。

つまり“歌のない空のオーケストラ”という意味で、

“生の演奏ではない伴奏だけを録音した音源”のことを『カラオケ』というそうなんですネ。

このカラオケをテープなどに録音しておけば、

オーケストラの皆さんに集まっていただかなくても、歌いたい時に歌うことができます。

 

このようにカラオケとは本来、“伴奏だけを録音した音源”という意味なんですが、

現在では“その音源に合わせて歌うことができる機械”ですとか、

“この機械を使って歌うことや歌うことができる場所”も『カラオケ』と呼ばれています。

 

そんな中、1951年(昭和26年)、現在の大阪MBSラジオさんで、“伴奏だけを録音した音源”、

つまり“カラオケ”を放送する番組『歌のない歌謡曲』がスタートしました。

現在も各地の放送局で続いている長寿番組ですが、

1960年代後半になると、歌手の方が自分の歌の伴奏用のテープを放送局に持ち込むことがあったそうなんです。

このテープは『カラオケテープ』と呼ばれていて、

この頃から既に放送局では、“カラオケ”という用語が使われていたそうです。

 

【感想】

今では誰もが使う用語、『カラオケ』ですよネ。

昔は“スナックとか酒場で、オジサンが熱唱しているイメージ”がありましたが、

今では若い子たちも普通に、カラオケを楽しんでいますよネ。

私は人前でカラオケを歌うのがちょっと苦手で、

この前も番組でちょっと歌うことがあったんですけど、緊張しますネ(汗)

でも歌ったあと、楽しいんですよネ。やっぱりカラオケって楽しいですよネ。

 

10/22(火)   『カラオケの歴史①』

昭和の時代、ギターなど楽器を持って酒場などを移動しながら、

お客さんのリクエストに応えて歌ったり、伴奏したりする“流し』”呼ばれる方がたくさんいたそうです。

 

そんな中、1967年(昭和42年)頃、

『マイク付き装置』と『テープ』、『歌詞カード』の3点セットを開発した方がいます。

その方とは、会社の経営者で発明家の根岸重一(しげいち)さんです。

 

根岸さんは“人に頼らず簡単に伴奏ができ、それに合わせて歌えて楽しめるような文化を日本に、

そして世界に伝えたい“という思いからこの3点セットを思い付いたんだそうです。

 

根岸さんが開発した装置は『スパルコボックス』という名前で商品化され、

スナックなどに無料で置いてもらっていたそうです。

そしてお客さんが歌う時は利用料として“1曲100円”をいただいてその一部をお店に渡していたそうです。

 

この『スパルコボックス』は大ヒットしたそうですが、

根岸さんはお金よりも自分のアイデアで、たくさんの人が喜んでもらえることが嬉しかったそうで、

特許は取らなかったそうです。

 

ちなみに『スパルコボックス』に使われていたテープは、『8(エイト)トラックテープ』、

通称“8(ハチ)トラ”と呼ばれていた“再生専用のテープ”で、もともとカーステレオに使われていたそうです。

 

【感想】

根岸重一さんの功績、すごいですネ。だって、“カラオケの原型”ですもんネ。

これができたから、歌うことで発散したり気分転換したり、大勢の人が救われたんですよネ。

根岸さんは今年1月に、100歳でお亡くなりになったそうですが、

天国から私たちが歌う姿を、やさしく見守ってくださっている気がします。

 

10/23(水)  『カラオケの歴史②』

『マイク付き装置』と『テープ』、『歌詞カード』の3点セット、

『スパルコボックス』を開発された根岸重一さんのように、

現在の“カラオケ文化の発展”に大きく貢献された方に、起業家の井上大佑(だいすけ)さんがいます。

 

井上さんは1971年(昭和46年)に『8(エイト)トラックテープ』に伴奏を入れ、

再生装置にコインボックスをつけた、その名も『エイトジューク』を開発しました。

 

この『エイトジューク』は“カラオケの原型機”ともいわれていて、

このヒットにより井上さんは“カラオケのビジネス化に初めて成功した方”と呼ばれているそうです。

 

その後、カラオケは時代とともに、どんどん進化していきます。

1980年代になると、テレビモニターに歌詞を映し出す“映像カラオケ”が登場します。

今でこそ当たり前ですが、それまでは歌詞カードを見ながら、

スピーカーから流れる伴奏に合わせて歌っていたそうなんです。

 

さらに当初はスナックや宴会場など、主にお酒の席での“大人の娯楽”だったカラオケでしたが、

80年代半ばに、カラオケ喫茶やカラオケボックスが登場したことで、

幅広い世代の方がカラオケを楽しむようになりました。

 

さらに90年代になると、最新のヒット曲がすぐ歌えるようになったり、

さらにシングルだけでなくアルバムの曲もカラオケになるなど、選曲の幅が大きく広がっていきました。

 

【感想】

時代の流れを感じますネ。映像カラオケができた時、“ウワ~”ってなりましたよネ。

その歌の世界に合わせたドラマが映っていたり、その歌を唄っている歌手の方が映っていたり、

そのうちカラオケボックスができて、

ドラマの打ち上げの二次会は必ずカラオケボックスで・・・という想い出が、私には残っています。

 

 

10/24(木)  『カラオケの豆知識①』

カラオケの楽しみの1つに、『採点機能』がありますよネ。

この機能は業務用として、1980年代の頃からあったそうですが、

当時は“音程”や“声の大きさ”などを採点要素としていたそうです。

そのため、実際に“歌が上手いかどうか”という採点にはほど遠く、

どちらかと言うと、おまけの“お遊び機能”だったそうです。

 

そんな『採点機能』が大きく進化するようになったのは、

1995年に登場した『第一興商』さんの通信カラオケ機『DAM(ダム)』の『採点ゲーム』の影響が大きいそうです。

 

この『採点ゲーム』の1つ、『カラオケオーディション』の場合、

自分がどのくらいの歌唱力なのか、“機械”ではなく、“人に採点”してもらうというニュアンスで、

テレビのオーディション番組に近い感じだったそうです。

 

またそれまで、“採点=総合得点”だけだったのが、『リズム』、『音程』、『声量』の3つの項目を設け、

“総合得点”だけでなく、“それぞれの項目ごとの点数”も表示されるようになりました。

 

2003年には採点機能がさらに進化した、その名も『精密採点』が登場しました。

この時は『音程』と『しゃくり』、『ビブラート』が“採点の軸”で、

『しゃくり』とは“本来の音”よりも“少し低い音程”を出してから、

“元の音程”に上げていく・・・という歌い方のテクニックだそうです。

これによって、歌に“深み”が生まれるんだそうです。

 

【感想】

コワイ(笑)。“精密採点されたら、歌えないですよネ”と思うのは、私だけでしょうか(汗)。

歌が好きな人には楽しいですよネ。“今度はこう歌おう”という目標もできますしネ。

基本は楽しく歌えたら、それが一番イイですよネ。

 

10/25(金)  『カラオケの豆知識②』

ストレスを感じると、唾液に含まれる『ストレスホルモン』の出される量が増えるそうです。

これが長時間続くと、免疫力や集中力が低下し、疲労など身体の不調をきたすとされています。

 

以前から“カラオケはストレス発散に良い”といわれています。

実際、研究により、“免疫力の低下”や“生活習慣病の原因となるストレスを減らして軽くする効果”があることが

実証されているそうです。

 

また好きな曲を歌っていると、『幸せホルモン』とも呼ばれる脳内ホルモンが活性化されて、

“ナチュラルハイな気分”になるそうです。

これを“カラオケハイ現象”というそうです。

 

またお腹の底から歌うと、お腹の脂肪が燃焼するそうなんですネ。

例えば“腹式発声で10曲連続”で歌った場合、1キロ走る有酸素運動と同じような効果が得られるそうです。

さらに歌う際に身ぶり手ぶりを加えると、運動効果がアップするそうです。

 

他にもカラオケで日常的に歌うと、クチの周りの筋肉が鍛えられて

加齢とともに衰える“食べ物や飲み物を飲み込む機能”がアップするそうです。

他にも高齢者の方に多いとされる、誤って気管にモノが入ってしまう

“誤嚥(ごえん)“の防止にも、カラオケは効果的なんだそうです。

 

【感想】

イイことづくめですネ。

声も毎日出していると、だんだん大きくなりますし、出していないと逆に小さくなりますしネ。

カラオケって、究極の健康法ですネ。鼻歌もイイし、だいたいご機嫌な時、歌って出ますしネ。

機嫌が悪くても、歌っているうちにご機嫌になるかもしれませんネ。

皆さん、歌っていきましょう。

 

【今週の感想】

昔は“伴奏に合わせて歌う”なんて、“歌手”になるか、

あるいは“歌番組に出場”する以外、考えられなかったんですが、

今では手軽に楽しめることができるんですから、カラオケって本当にすごい発明ですよネ。

また、カラオケのスタジオにギターとか持って行って、

カラオケの演奏に合わせて、楽器の練習をする方もいるそうですネ。

確かにカラオケルームなら、思いっきり大きな音が出せますしネ。

また1人で行けば、他の人が歌っている間、待つこともないですし、

自分が歌いたい曲を好きなだけ歌えますし、歌好きの方にとっては、本当にイイ時代になりましたネ。

 

【お知らせ① 次週(10/28~)からのテーマ】

以前、『コーヒー』についてお話させていただいた時、

“私は紅茶派なので、いつか『紅茶』をテーマにやってください”とリクエストをいただきましたので、

『紅茶』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/