“国民的娯楽”と呼ばれるものの1つ、『カラオケ』についてです。
■今週(10/21~10/25)のテーマ:『カラオケ』
10/21(月) 『カラオケとは』
『カラオケ』とはもともと、日本語と英語を合わせた音楽業界の用語で、
“カラ”は“空っぽ”、“オケ”は“オーケストラ”のことです。
つまり“歌のない空のオーケストラ”という意味で、
“生の演奏ではない伴奏だけを録音した音源”のことを『カラオケ』というそうなんですネ。
このカラオケをテープなどに録音しておけば、
オーケストラの皆さんに集まっていただかなくても、歌いたい時に歌うことができます。
このようにカラオケとは本来、“伴奏だけを録音した音源”という意味なんですが、
現在では“その音源に合わせて歌うことができる機械”ですとか、
“この機械を使って歌うことや歌うことができる場所”も『カラオケ』と呼ばれています。
そんな中、1951年(昭和26年)、現在の大阪MBSラジオさんで、“伴奏だけを録音した音源”、
つまり“カラオケ”を放送する番組『歌のない歌謡曲』がスタートしました。
現在も各地の放送局で続いている長寿番組ですが、
1960年代後半になると、歌手の方が自分の歌の伴奏用のテープを放送局に持ち込むことがあったそうなんです。
このテープは『カラオケテープ』と呼ばれていて、
この頃から既に放送局では、“カラオケ”という用語が使われていたそうです。
【感想】
今では誰もが使う用語、『カラオケ』ですよネ。
昔は“スナックとか酒場で、オジサンが熱唱しているイメージ”がありましたが、
今では若い子たちも普通に、カラオケを楽しんでいますよネ。
私は人前でカラオケを歌うのがちょっと苦手で、
この前も番組でちょっと歌うことがあったんですけど、緊張しますネ(汗)
でも歌ったあと、楽しいんですよネ。やっぱりカラオケって楽しいですよネ。
10/22(火) 『カラオケの歴史①』
昭和の時代、ギターなど楽器を持って酒場などを移動しながら、
お客さんのリクエストに応えて歌ったり、伴奏したりする“流し』”呼ばれる方がたくさんいたそうです。
そんな中、1967年(昭和42年)頃、
『マイク付き装置』と『テープ』、『歌詞カード』の3点セットを開発した方がいます。
その方とは、会社の経営者で発明家の根岸重一(しげいち)さんです。
根岸さんは“人に頼らず簡単に伴奏ができ、それに合わせて歌えて楽しめるような文化を日本に、
そして世界に伝えたい“という思いからこの3点セットを思い付いたんだそうです。
根岸さんが開発した装置は『スパルコボックス』という名前で商品化され、
スナックなどに無料で置いてもらっていたそうです。
そしてお客さんが歌う時は利用料として“1曲100円”をいただいてその一部をお店に渡していたそうです。
この『スパルコボックス』は大ヒットしたそうですが、
根岸さんはお金よりも自分のアイデアで、たくさんの人が喜んでもらえることが嬉しかったそうで、
特許は取らなかったそうです。
ちなみに『スパルコボックス』に使われていたテープは、『8(エイト)トラックテープ』、
通称“8(ハチ)トラ”と呼ばれていた“再生専用のテープ”で、もともとカーステレオに使われていたそうです。
【感想】
根岸重一さんの功績、すごいですネ。だって、“カラオケの原型”ですもんネ。
これができたから、歌うことで発散したり気分転換したり、大勢の人が救われたんですよネ。
根岸さんは今年1月に、100歳でお亡くなりになったそうですが、
天国から私たちが歌う姿を、やさしく見守ってくださっている気がします。
10/23(水) 『カラオケの歴史②』
『マイク付き装置』と『テープ』、『歌詞カード』の3点セット、
『スパルコボックス』を開発された根岸重一さんのように、
現在の“カラオケ文化の発展”に大きく貢献された方に、起業家の井上大佑(だいすけ)さんがいます。
井上さんは1971年(昭和46年)に『8(エイト)トラックテープ』に伴奏を入れ、
再生装置にコインボックスをつけた、その名も『エイトジューク』を開発しました。
この『エイトジューク』は“カラオケの原型機”ともいわれていて、
このヒットにより井上さんは“カラオケのビジネス化に初めて成功した方”と呼ばれているそうです。
その後、カラオケは時代とともに、どんどん進化していきます。
1980年代になると、テレビモニターに歌詞を映し出す“映像カラオケ”が登場します。
今でこそ当たり前ですが、それまでは歌詞カードを見ながら、
スピーカーから流れる伴奏に合わせて歌っていたそうなんです。
さらに当初はスナックや宴会場など、主にお酒の席での“大人の娯楽”だったカラオケでしたが、
80年代半ばに、カラオケ喫茶やカラオケボックスが登場したことで、
幅広い世代の方がカラオケを楽しむようになりました。
さらに90年代になると、最新のヒット曲がすぐ歌えるようになったり、
さらにシングルだけでなくアルバムの曲もカラオケになるなど、選曲の幅が大きく広がっていきました。
【感想】
時代の流れを感じますネ。映像カラオケができた時、“ウワ~”ってなりましたよネ。
その歌の世界に合わせたドラマが映っていたり、その歌を唄っている歌手の方が映っていたり、
そのうちカラオケボックスができて、
ドラマの打ち上げの二次会は必ずカラオケボックスで・・・という想い出が、私には残っています。
10/24(木) 『カラオケの豆知識①』
カラオケの楽しみの1つに、『採点機能』がありますよネ。
この機能は業務用として、1980年代の頃からあったそうですが、
当時は“音程”や“声の大きさ”などを採点要素としていたそうです。
そのため、実際に“歌が上手いかどうか”という採点にはほど遠く、
どちらかと言うと、おまけの“お遊び機能”だったそうです。
そんな『採点機能』が大きく進化するようになったのは、
1995年に登場した『第一興商』さんの通信カラオケ機『DAM(ダム)』の『採点ゲーム』の影響が大きいそうです。
この『採点ゲーム』の1つ、『カラオケオーディション』の場合、
自分がどのくらいの歌唱力なのか、“機械”ではなく、“人に採点”してもらうというニュアンスで、
テレビのオーディション番組に近い感じだったそうです。
またそれまで、“採点=総合得点”だけだったのが、『リズム』、『音程』、『声量』の3つの項目を設け、
“総合得点”だけでなく、“それぞれの項目ごとの点数”も表示されるようになりました。
2003年には採点機能がさらに進化した、その名も『精密採点』が登場しました。
この時は『音程』と『しゃくり』、『ビブラート』が“採点の軸”で、
『しゃくり』とは“本来の音”よりも“少し低い音程”を出してから、
“元の音程”に上げていく・・・という歌い方のテクニックだそうです。
これによって、歌に“深み”が生まれるんだそうです。
【感想】
コワイ(笑)。“精密採点されたら、歌えないですよネ”と思うのは、私だけでしょうか(汗)。
歌が好きな人には楽しいですよネ。“今度はこう歌おう”という目標もできますしネ。
基本は楽しく歌えたら、それが一番イイですよネ。
10/25(金) 『カラオケの豆知識②』
ストレスを感じると、唾液に含まれる『ストレスホルモン』の出される量が増えるそうです。
これが長時間続くと、免疫力や集中力が低下し、疲労など身体の不調をきたすとされています。
以前から“カラオケはストレス発散に良い”といわれています。
実際、研究により、“免疫力の低下”や“生活習慣病の原因となるストレスを減らして軽くする効果”があることが
実証されているそうです。
また好きな曲を歌っていると、『幸せホルモン』とも呼ばれる脳内ホルモンが活性化されて、
“ナチュラルハイな気分”になるそうです。
これを“カラオケハイ現象”というそうです。
またお腹の底から歌うと、お腹の脂肪が燃焼するそうなんですネ。
例えば“腹式発声で10曲連続”で歌った場合、1キロ走る有酸素運動と同じような効果が得られるそうです。
さらに歌う際に身ぶり手ぶりを加えると、運動効果がアップするそうです。
他にもカラオケで日常的に歌うと、クチの周りの筋肉が鍛えられて
加齢とともに衰える“食べ物や飲み物を飲み込む機能”がアップするそうです。
他にも高齢者の方に多いとされる、誤って気管にモノが入ってしまう
“誤嚥(ごえん)“の防止にも、カラオケは効果的なんだそうです。
【感想】
イイことづくめですネ。
声も毎日出していると、だんだん大きくなりますし、出していないと逆に小さくなりますしネ。
カラオケって、究極の健康法ですネ。鼻歌もイイし、だいたいご機嫌な時、歌って出ますしネ。
機嫌が悪くても、歌っているうちにご機嫌になるかもしれませんネ。
皆さん、歌っていきましょう。
【今週の感想】
昔は“伴奏に合わせて歌う”なんて、“歌手”になるか、
あるいは“歌番組に出場”する以外、考えられなかったんですが、
今では手軽に楽しめることができるんですから、カラオケって本当にすごい発明ですよネ。
また、カラオケのスタジオにギターとか持って行って、
カラオケの演奏に合わせて、楽器の練習をする方もいるそうですネ。
確かにカラオケルームなら、思いっきり大きな音が出せますしネ。
また1人で行けば、他の人が歌っている間、待つこともないですし、
自分が歌いたい曲を好きなだけ歌えますし、歌好きの方にとっては、本当にイイ時代になりましたネ。
【お知らせ① 次週(10/28~)からのテーマ】
以前、『コーヒー』についてお話させていただいた時、
“私は紅茶派なので、いつか『紅茶』をテーマにやってください”とリクエストをいただきましたので、
『紅茶』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
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