スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2024.09.27

2024年9月23日週 テーマ「畳」

日本の伝統的な住まい “和室”の床に敷かれているもの『畳』についてです。

 

■今週(9/23~9/27)のテーマ:『畳』

9/23(月) 『畳の構造』   

 

畳は『畳床(たたみどこ)』、『畳表(たたみおもて)』、そして『畳縁(たたみべり)』の3つから出来ています。

 

畳床は畳の中心部分で、普段は見えませんが、最も大事な部分です。

古くから、お米を収穫した後の“稲のわら”を使って作られていて、“ほど良い硬さ”でありながら、“柔軟性”があります。

稲のわら以外に木材のパルプやチップ、『ポリスチレン』という樹脂で作られたものもあります。

 

畳表は、『イグサ』という植物を織ったものです。

畳独特の色と香りは、このイグサによるものです。

イグサ以外にも、和紙やプラスチック素材でできた『畳表』もあるそうです。

 

畳縁は布の素材で出来ていて、畳表を切り落とした部分を保護して、補強する働きがあります。

この畳縁をしっかり縫うことで、“型崩れ”ですとか“ほつれ”がなくなるそうです。

 

歴史的には“権威の象徴”で、“身分を表すもの”で、柄や色などの取り決めがあったそうです。

素材も綿や麻、絹が中心ですが、現在は化学繊維を使ったものも多いそうです。

 

【感想】

畳のお部屋ってくつろげますよネ。私、大好きです。

イグサの香りも青々しくてイイ香りだし、足の裏にあたる感触もたまりません。

畳の上でゴロゴロするの大好き!ホコリも立たないし、良いこと満載ですよネ。

しかし畳の縁で身分が分かるって、すごいですよネ。

 

9/24(火)   『畳の日』

9月24日は『畳の日』だそうです。

これは1997年に『全国畳産業振興会』さんが定めたものです。

この『畳の日』には、“冬の衣替えの前に、和室の畳を上げて、

お部屋のお掃除をして欲しい“という思いが込められているそうです。

 

9月24日が『畳の日』に選ばれた理由ですが、今日から10月1日まで『環境衛生週間』だそうなんですネ。

その初日であるのと同時に、9月24日は『清掃の日』でもあるそうです。

そういった理由から、9月24日が『畳の日』になったそうです。

 

実は9月24日以外にも、もう1つ『畳の日』がありまして・・・。いつか?といいますと、4月29日です。

4月29日は『昭和の日』ですが、1989年から2006年までは『みどりの日』と呼ばれていましたよネ。

現在は5月4日ですネ。

 

4月29日というのは、畳の原料である『イグサ』の田んぼがちょうど一面、緑色に染まる時期でもあるそうなんです。

そこで“畳の美しい緑”と『みどりの日』をかけて、4月29日を『畳の日』としたそうです。

 

このように『畳の日』は、4月29日と9月24日の年2回ありますが、

どちらも“畳の素晴らしさ”ですとか、“魅力”をアピールすることも、目的のひとつだそうです。

 

【感想】

今日9月24日は『畳の日』。

そして『清掃の日』でもあり、とにかくおウチの身の回りの物を見直すのには、もってこいの日なんですネ。

ちなみに今日、私、誕生日なんですけど、『畳の日』に生まれたこと、なんか嬉しいなと思いました。

 

【番組スタッフより】

“『畳の日』、『清掃の日』が誕生日だから、

羽田さんは掃除が好きなんですか?”と聞いたところ、“そうかもしれない(笑)”でした。

 

9/25(水)  『畳の歴史』

畳は“日本独自の文化”だそうです。

畳はもともと“たためるもの”ですとか、“重ねられるもの”といった意味で、“地面に敷くものすべて”を表したものといわれています。

 

縄文時代から弥生時代にかけて、稲のわらなどの資源を利用して、

『ムシロ』や『ゴザ』といった敷物を作っていたことが分かっているそうです。

 

『畳』という名前が、初めて登場したのは奈良時代ですが、

当時は“敷物を重ねたもの”だったと推測されています。

現在の畳に似た構造になったのは平安時代になってからで、

座ったり寝たりするために、板の間に置かれて使われていたそうです。

 

その後、鎌倉時代から室町時代にかけ、お部屋全体に畳を敷きつめるようになりました。

但し畳を使うことができるのは、“貴族”や“身分が高い”など“限られた人”だけで、

庶民が使うことができるようになったのは、江戸時代の中頃になってからだそうです。

また農家の方の場合、畳が普及するようになったのはさらに遅く、明治時代になってからだそうです。

 

暮らしも洋式化が進んでいく中、畳の上に西洋式の家具やイスが持ち込まれるようになりました。

昭和以降、時代とともに“家のつくり”も変わってきて、

“和室がない=畳がない”というところも珍しくなくなりました。

それでも“畳のある和の空間”の素晴らしさが見直されているそうです。

 

【感想】

私の実家も建て替えで、和室をどうしようか?悩んだ挙句、1室だけ和室にしました。

その部屋がね、イグサの香りがして、本当に心地いいんですよネ。

“和室=畳”という日本文化は、ずっと残していきたいものですよネ。

 

9/26(木)  『畳の効果』

『イグサ』で作られた畳には、様々な効果があることが証明されているそうです。

例えば、余分な湿気を吸収し、逆に乾燥している時には、水分を放出してくれます。

そのため畳のお部屋は“夏は涼しく、冬は暖かい”といわれています。

 

またイグサの香りは、リラックス効果が優れているといわれています。

個人差はありますが、イグサの畳表の香りをかぐことで、癒しの効果を体感することができるそうです。

さらに、睡眠の質を高める“安眠効果”も期待されています。

 

そういった点から、『アロマディフューザー』と『除湿機』、『加湿器』の3つの機能を兼ね備えた、

“環境に配慮したエコ製品”と呼べるのだそうです。

 

またイグサでできた畳には、衝撃を弱くする弾力性があります。

そのため寝転ぶと心地よく、転んだ時でも衝撃を和らげてくれるんですネ。

この弾力性に加え、余計な音を吸収してくれる効果があるとされています。

 

そのため少々、乱暴に歩いても、その震動や足音が弱まるため、

畳の部屋はフローリングの部屋などと比べて、静かといわれています。

他にも、抗菌効果があることも実証されているそうです。

 

【感想】

うゎ~、ますます畳が好きになりますネ。

畳のお部屋がある人は大切にしてくださいネ。

今、マンションも1室だけ畳のお部屋があるという方も増えているみたいですよネ。

日本文化が見直されると、本当に嬉しいですネ。

 

9/27(金)  『畳のメンテナンス』

新品の畳でも、長年使っているうちに色が変わったり、傷んだりすることがあります。

そういった畳のメンテナンスには『裏返し』、『表替え』、『畳替え』の3つの方法があるんだそうです。

 

まず『裏返し』ですが、畳の表面のゴザの部分『畳表』を一度剥がして、裏返して使うことです。

“裏返し”と聞くと、“畳本体を裏返す”というイメージがあるかもしれませんが、

実際は表面の“畳表のみを裏返す”のだそうです。

 

続いて、『表替え』です。

畳表や“畳の縁の部分”『畳縁』を新しく付け替えることです。

見た目にも新しい畳のように見えて、『イグサ』の香りも楽しめるのが特徴です。

畳縁はそのままで、畳表だけ付け替えることもあるそうです。

 

そして『畳替え』ですが、これは畳すべてを新しいものと取り替えることです。

 

畳の中心部分で、大事な部分でもある『畳床』は、日頃のお手入れがされていれば、

30年くらい長持ちするそうなんですネ。

それでも畳表がブカブカになったり、畳と畳の隙間が目立ってきた場合は、畳替えの時期といえるそうです。 

 

【感想】

子どもの頃は畳替えの時、新しい畳に入ったあの香りがたまらなく好きで、

今まで茶色くなった畳が緑になっていくんですよネ。

なんかとても美しい作業だったなぁ・・・という風に記憶しています。

我が家の畳は畳縁がないので、正方形なので、

1枚1枚弱ったらそこだけ交換していくのかな・・・なんて思いました。

30年もたせられたら、それは嬉しいですネ。

 

【今週の感想】

私、本当に畳が大好きなんです。

畳の文化の国に生まれてきて、本当に良かったと思っています。

洋室ですと、いつもスリッパを履いていますが、

和室だと脱ぐので、なんか解放感みたいなものがあるんですよネ。

それも私が畳が好きな理由のひとつです。

畳の文化、いつまでも受け継がれていってほしいです。

 

☆追伸☆

火曜日(9/24)の放送の時、“今日、私、誕生日なんですけども・・・”と言ったところ、

お祝いのメッセージをたくさん頂きました。

とても嬉しかったです。本当にありがとうございます。

 

【お知らせ① 次週(9/30~)からのテーマ】

朝起きた時、食後の時、あるいはドライブ中の休憩の時などにいただくもの『コーヒー』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/