スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2024.05.24

2024年5月20日週 テーマ「おまじない」

何か願いごとをする時、あるいは困ったりした時に頼りにするもの『おまじない』についてです。

 

■今週(5/20~5/24)のテーマ:『おまじない』

 

5/20(月) 『おまじないとは』

『おまじない』という字ですが、一般的にはひらがなですよネ。

でも『まじない』という漢字がありまして、実は『呪い』と書くそうなんです。(『お呪い』)

ご存知でした?私は知らなかったので、ビックリしたんですけど、

つまり『まじない』も『呪い』も、同じ漢字ということになるんですネ。

 

同じ漢字であっても意味は違っていて、例えば『まじない』には、

“神様や仏様、または神秘的な力を借りて災いや病気を除いてくれるように願う“といった意味があります。

それに対して『呪い』には“恨んだり憎んだりする人に、災いがあるように・・・と、

神様や仏様に祈る“という意味があります。

 

このように『呪い』も『まじない』も、どちらも同じ漢字で“神様や仏様のお力を頼る”という点では同じなんですネ。

それが『まじない』と読むと“災いを除く”という意味になって、

『呪い』と読むと“災いをもたらす”という、真逆の意味になってしまうそうなんです。

 

そんな『まじない』に『お』が付いて、『おまじない』ですが、

その昔、病気や自然災害といった、たくさんの困難を解決するために人々は神秘的な『おまじない』の力に頼ったとされています。

その後、『おまじない』は特に不安や悩み、プレッシャーを抱える人にとっての

“これを心の中で唱えれば大丈夫!”という自己暗示法として用いられるようになったといわれています。

 

【感想】

“おまじない”と“呪い”が同じ漢字だったとは、本当にビックリですよネ。

私の母は、“魚の骨がノドに刺さった時に唱えるおまじない”を知っているんですけども、

それをやってもらうと、本当に取れるんですよネ。

だから私は、おまじないって効果があるなぁっていうのを体感しています。

 

5/21(火)   『手のひらに“人”の字』

緊張している時、手のひらに『人』という字を3回書いて飲むと、緊張がほぐれる・・・

という『おまじない』、ご存知かと思います。

 

 “ホントに効果があるのかな?”と思いながらも、実際にやられた方、いらっしゃるかと思いますが、

一説には“人を飲み込む”という心理的な働きを促すことで、緊張をほぐす効果がある・・といわれているそうです。

 

また手のひらには、“緊張をほぐすツボ”というのがあって、名前は『労宮(ろうきゅう)』といいます。

この『労宮』がある場所ですが、手のひらの真ん中あたりで、

具体的には“握りこぶしを作った時、中指と薬指の先端が当たるところ”だそうです。

 

『労宮』には血流を促す働きがあり、酸素が体中に行き渡ることで、疲労回復や脳の活性化を促すとされています。

また自律神経を整えてくれることから、イライラやストレスといった精神的な疲れにも効果があるといわれています。

 

手のひらに『人』を書くことによって、自然とこの『労宮』を押していることになるそうなんですネ。

それによって、緊張をほぐす効果を得られると考えられているそうです。

 

【感想】

これは有名なおまじないで、昔、私も舞台に上がる前にやったことがありますネ。

結果はどうだったか、ちょっと忘れてしまいましたが・・・(汗)。

私が今。一番効果を感じているリラックス法は、まず3回、その場でジャンプするんですネ。1、2、3・・・。

そして3回肩を“上から下”って3回、“上げて落として”をくり返す動作なんですネ。

これ先輩に教えてもらったんですけども、体に中心ができて、動じなくなる、

そして定まってくるといわれています。

これ、皆さんにとってもオススメなんですネ。

ちょっと緊張する時、3回ジャンプして、肩を3回上下に動かしてみてください。

 

5/22(水)  『ちちんぷいぷい①』

子どもの頃、転んでケガをして泣いていると、お母さんやお祖母ちゃんが、ケガをしたところをなでながら、

『ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでけ!』と言ってくれると、不思議に痛みが消えた気がした経験、ありませんか?

 

この『ちちんぷいぷい』という言葉ですが、語源には様々な説があるそうなんですネ。

例えば、“『ちちんぷいぷい 御世(ごよ)の御宝(おんたから)』の略”という説です。

辞書で調べますと、『幼児が転んだり、ぶつけたりして体を痛めた時に、痛むところをさすりながら、すかしなだめること』とあります。

 

一説にはこの言葉は、江戸幕府三代将軍・徳川家光公の乳母、春日局(かすがのつぼね)と関係があるといわれているそうです。

幼少の頃、泣き虫だった家光公に春日局が

“智仁武勇(ちじんぶゆう)は御世の御宝”と言ったところ、泣き止んだ・・・とする説です。

この言葉ですが、“あなたは徳を備えた徳川家の宝なのですから、泣くのではありません“と意味で、

この言葉で諭したところ、家光公が泣き止んだ・・・と伝えられています。

 

【感想】

『ちちんぷいぷい』には、そういった意味の説があるんですネ。

誰しもが子どもの頃、聞かされた言葉ですよネ。

さすってもらう手のぬくもりにも、きっと癒されるんでしょうネ。

科学的ではなくても、こういう行為や言葉には、未知なるチカラが宿っている気がします。

私が皆さんにおまじないをかけますネ。

“ちちんぷいぷい 今日もイイ1日にな~れ”

 

5/23(木)  『ちちんぷいぷい②』

子どもの頃、ケガをした時に『ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでいけ~!』と言われると、

不思議に痛みが消えた気がした経験、あるかと思います。

 

この『ちちんぷいぷい』という、おまじないの言葉の由来ですが、

もう一説には、今も茨城県ひたちなか市に伝わる伝説『千々乱風伝説(ちぢらんぷうでんせつ)』ともいわれているそうです。

『千々乱風』とは “強風”とか“暴風”という意味です。

 

江戸時代、現在の国営ひたち海浜公園内にあった集落が、75日間にわたる激しい雨と風によって、砂に埋もれてしまいました。

その後、住民の方々は、この暴風雨のことを『ちぢらんぷう』などと呼んだそうなんです。

 

そして、集落の景色が大きく変わってしまったことから、

『千々乱風伝説』が“一変してしまう=魔法のおまじない”という意味の

『ちちんぷいぷい』の由来になった・・・という説があるそうなんですネ。

 

また茨城県には、『ちちんぷいぷい』と同じように、“痛みを鎮めるおまじないの言葉”として、

『ちぢらんぷん』や『ちぢらんかんぷう』というのがあるそうなんです。

どちらも『千々乱風』と言葉の響き、似ていますネ。

 

【感想】

そういう伝説があったこと、茨城出身の私も知りませんでしたネ。

『千々乱風』、『ちちんぷいぷい』、確かに言葉の響き、似てますかネ。

痛いのも苦しいのも、あんな強い風に乗って消えてしまえ~という、おまじないなんですネ。

一瞬、『ちちんぷいぷい』っていう言葉に気を取られて、痛みを忘れる・・・っていうのもあるかもしれませんネ。

『ちちんぷいぷい』、良いおまじないの言葉だと思います。

 

5/24(金)  『相合傘』

学生の頃、教室の黒板に、男子と女子の名前を書いて、相合傘でペアにしていたのを見たこと、ありませんか?

これも一種のおまじないなんだそうですネ。

 

自分の知らないところで、勝手に名前が書かれていて、“やめろよ~”とか、

“やめてよ”って言いながら急いで消すものの、それによってお互いを意識することもあるそうなんですネ。

 

この場合、自分が意図していないところで書かれたものですが、

特に女子の場合、ノートに好きな人と自分の名前を相合傘に書いて“想いが届きますように・・・”と、お願いすることがあります。

 

この場合、“相合傘はひと筆書き”、“傘のところに線を入れない”“傘の上にハートを描くと効果的”、

“自分の名前は赤かピンクで、相手の名前は青か緑のペンで書く“といったように、

いろいろ決まりみたいなものがあるんですよネ。

 

さらに、“相合傘を斜めに書く”というのもあるそうなんです。

これは“自分のほうに相手の気持ちが傾きますよう・・・”にという願いを込めた書き方で、

“自分のほうに傾ける”というのがポイントだそうですよ。

 

そうやって書いた相合傘ですが、紙を4つ折りにして肌身離さず持ち歩くと良いそうなんです。

また、持ち歩くにしても、しまっておくにしても“誰にも見られないようにする”というのがポイントだそうです。

 

【感想】

黒板にイタズラ書きされてましたよネ。

確かにあれ、急に意識しちゃうんですよネ。

“エッ!何でこの人と私が?”みたいな感じで、両方がドキドキしている顔って見た記憶がありますネ。

相合傘、懐かしいですネ。

人ってどうにもならいことでも、一生懸命祈って、

おまじないをして叶えようとする、可愛い生き物だな・・・って今週、思いました。

 

【今週の感想】

今回は何といっても、“まじない”と“呪い”が同じ漢字だったことです。

真逆の意味なのに、どうして同じ字をあてたんでしょうねぇ・・・。不思議です。

おまじないって子どもの頃から慣れ親しんでいますが、今回お話した以外にもたくさんありますよネ。

おまじないって、奥が深い世界ですよネ。

 

【お知らせ① 次週(5/27~)からのテーマ】

“お掃除の時に使うもの”、『掃除機』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/