音楽の世界にはたくさんのジャンルがありますが、そこで『世界の様々な音楽ジャンル』についてです。
■今週(2/19~2/23)のテーマ:『世界の様々な音楽ジャンル』
2/19(月) 『ルンバ』
『ルンバ』は1800年代初め、キューバのアフリカ系の方々の間から生まれた音楽です。
アフリカ系の打楽器と、コーラスを主体としたダンスミュージックで、
1930年代には大衆的な社交ダンスとして、アメリカやヨーロッパに広まっていきました。
♪ para los rumberos(パラ・ロス・ルンベーロス)/ ティト・プエンテ
そのひとつ、『パラ・ロス・ルンベーロス』は、
中南米などラテンアメリカを代表するエンターテイナー、ティト・プエンテさんの曲です。
この『ルンバ』をもとに、ジャズの要素を取り入れた音楽が『マンボ』です。
♪ マンボNo.5 / ペレス・プラード楽団
そのひとつが、キューバの音楽家、ペレス・プラードさんが1949年に発表した『マンボNo.5』です。
ペレス・プラードさんは、キューバ独特のダンスのリズムを組み入れて、『マンボ』の楽曲を数多く作られました。
ペレス・プラードさんが作られた楽曲は世界的に広まり、その功績から“マンボの王様・マンボキング”と呼ばれたそうです。
【感想】
ルンバもマンボも知ってたけど、明確な違いってよく分かってなかったです。
ルンバをもとに、ジャズの要素を入れて発展したのが、マンボなんですネ。
マンボ、何てリズムのイイ音楽なんでしょうネ。
なんかすごく音楽って、ホントに朝聴くと、
その日の聴いた音楽のリズムで1日ができるぐらい影響されますよネ。
素敵な音楽を聴いて、今日も元気にいきましょう。
2/20(火) 『タンゴ①』
『タンゴ』は19世紀後半に南米で生まれた、ダンスミュージックです。
『タンゴ』の発祥には諸説あり、一般的にはアルゼンチンの首都・ブエノスアイレスにある港町、『ボカ』といわれています。
その一方で、アルゼンチンとウルグアイの間を流れる川、
ラプラタ川の両方の岸にある港で『タンゴ』が生まれた・・という認識を持つ方も多いそうなんですネ。
実際、『ボカ』も、ラプラタ川の河口にある港町です。
当時 ラプラタ川は貿易のために利用されていて、南米を始め、ヨーロッパやアフリカなど、様々な国の商人でにぎわったそうです。
そしてそれぞれ地域の楽器や音楽、踊り、文化が入り混じって、
“言葉ではないコミュニケーションツール”として生まれたのが、『タンゴ』なのだそうです。
そんな『タンゴ』を代表する曲が、『ラ・クンパルシータ』です。
♪ ラ・クンパルシータ
この曲はウルグアイの作曲家、ヘラルド・マトス・ロドリゲスさんが作られました。
もともとは行進曲として作られたものでしたが、
それをアルゼンチンの音楽家で、『タンゴ』の作曲家でもあるロベルト・フィルポさんが、『タンゴ』にアレンジしたそうです。
【感想】
いやいやいや、この『ラ・クンパルシータ』、聴いたことあるなんてもんじゃないですよネ。
音楽を聴いただけで、踊っている人たちを想像できるほど、日本でもなじみ深い音楽になってますネ。
言葉の壁を越えて、音楽っていうのは世界中に届くんですネ。音楽って素敵ですネ。
タンゴもルンバもマンボも、改めて聴いてみたくなりましたネ。
2/21(水) 『タンゴ②』
『タンゴ』は、南米のアルゼンチンとウルグアイが共有する貴重な伝統芸術ですが、
2009年には『ユネスコ』の『無形文化遺産』に登録されました。
そんな『タンゴ』ですが、大きく2つのジャンルに分けられます。
1つは『アルゼンチンタンゴ』です。
その名のとおり、アルゼンチンから生まれた『タンゴ』で、
演奏の際には『バンドネオン』という『ボタン式の鍵盤楽器』が使われます。
もう1つは『コンチネンタルタンゴ』です。
南米で生まれた『タンゴ』がヨーロッパに渡って新たに誕生したもので、“社交ダンスのタンゴ”とも呼ばれています。
『コンチネンタルタンゴ』の場合、『バンドネオン』ではなく、アコーディオンが使われています。
また『アルゼンチンタンゴ』に比べると、ムード音楽のように柔らかいサウンドが特徴です。
♪ ミリタリー・タンゴ / アルフレッド・ハウゼ楽団
そのひとつが、ドイツの音楽家で、“コンチネンタルタンゴの巨匠”と呼ばれるアルフレッド・ハウゼさんの『ミリタリー・タンゴ』です。
【感想】
タンゴというと、やっぱり踊りを想像しますネ。
アコーディオンって小学生の頃、音楽の授業で使ったんですけども、
右手と左手のやり方が全然違って、だけどなんか独特な音楽で、素敵なんですよネ。
また、このバンドネオンの音もすごく好きで、
“情熱”とか“情熱の中のちょっとカラッとしたドライな感じ”とか、
そういうことが楽器から伝わってくるんですよネ。音楽って素敵ですネ。
2/22(木) 『サンバ①』
『サンバ』には、『音楽』と『ダンス』の2つのジャンルがあります。
『音楽』としての『サンバ』は、1800年代後半、労働のためブラジルに連れてこられた、
アフリカ系の人々がやっていた音楽がルーツとされています。
その後、様々な要素が加わって、1930年代になると、ブラジルを代表する音楽ジャンルとなりました。
そんな『音楽』としての『サンバ』が、アメリカや日本にも広まるようになったキッカケの1つが、ディズニー映画だそうです。
実際、アメリカで1943年に公開された『ラテンアメリカの旅』ではブラジルの音楽家、
アリー・バロッソさんが作られた曲『アクアレーラ・ド・ブラジル(ブラジルの水彩画)』が使用されています。
♪ Aquarelado Brasil / アリー・バロッソ
そんな『サンバ』ですが、1950年代には『ジャズ』の影響を受けて、派生していきます。
そして登場したのが『ボサノバ』です。
『サンバ』の場合、“リズムが強調された曲”が多いのに対し、『ボサノバ』は逆に、“リズムを強調しない、穏やかなメロディ”が特徴です。
ちなみに『ボサノバ』という言葉には、“新しい流れ”とか“感覚”といった意味があるそうです。
【感想】
なるほど。私、ボサノバが大好きなんですネ。
お家でかけている割合、結構高めですねぇ。
特に夏の夜に聴きたくなる、ちょっと涼やかなというか、夏の疲れを癒してくれるような、黄昏感のある感じが好きなんですネ。
ボサノバの意味は“感覚”かぁ・・・。確かにこの感覚が好きです。
2/23(金) 『サンバ②』
ダンスの『サンバ』といえば、ブラジル・リオデジャネイロのカーニバルが世界的にも有名です。
“羽根の付いた豪華な衣装”が特徴的で、多くの場合、1人で踊ります。
その一方で、社交ダンスの『サンバ』もありまして、
こちらは男女がペアになり、手を取り合って、アップテンポな曲に合わせて踊ります。
実は『サンバ』はブラジル以外にも、アルゼンチンにもあるそうです。
但し、この2つはまったく別のもので、例えば英語の表記もブラジルの『サンバ』は、『Samba』ですが、
アルゼンチンの『サンバ』は、『Zamba』です。
またアルゼンチンの『サンバ』は、ペルーの音楽がルーツとされていて、ゆったりとしたリズムの曲が多いそうです。
♪ サンバ・デ・ミ・エスペランサ(Zamba de Mi Esperanza)
例えば『サンバ・デ・ミ・エスペランサ』。
邦題は『私の希望のサンバ』、または『希望のサンバ』です。
同じ『サンバ』でも情熱的なブラジルの『サンバ』とは違いますよネ。
【感想】
今週は様々な世界の音楽を聴いてきましたが、
気持ちが一気に海外に飛びました。音楽に言葉の壁はないんですネ。
音楽は本当に世界をハッピーにしてくれるなぁ・・・って、改めて思いました。
【今週の感想】
今回は、よく耳や目にする世界の音楽ジャンルから、
タンゴやルンバ、マンボ、サンバ、ボサノバをご紹介しましたが、音楽のジャンル、まだまだたくさんあります。
例えば、シャンソンとかオペラとかカンツォーネとか、モチロン、名前はよく知っていても、
“じゃあ、具体的にどんな音楽のこと?”って聞かれると、“う~ん”となってしまいますよネ。
この特集、第2弾もやりたいと思いますので、またお付き合いくださいネ。
【追伸】
能登半島地震発生から間もなく2ヶ月が経とうとしていますが、
被災地の皆さまには、引き続き心よりお見舞い申し上げます。
まだまだ余震も続いております。
日々、本当に不安かと思いますが、どうかどうか、皆さまの苦しみや恐怖が去り、笑顔になれる日が早く来ますように・・・。
そして1日も早く、平穏な日常に戻られることを心よりお祈り申し上げます。
【お知らせ① 次週(2/26~)からのテーマ】
今年は“2月が29日まである年”、『うるう年』です。
『うるう年』は基本、4年に一度やってきますが、そこで『4年に一度』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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