スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2024.02.02

2024年1月29日(月)テーマ「中華まん」

“寒い冬に食べたくなるもの”のひとつ、ホカホカの『中華まん』についてです。

 

■今週(1/29~2/2)のテーマ:『中華まん』

 

1/29(月) 『中華まんとは』

『中華まん』とは、小麦粉を練って発酵させた柔らかい皮で具を包んで蒸したお饅頭のことです。

“中華”という名前からもお分かりのように、もともと中国の料理です。

 

『包子(パオズ)』と呼ばれる料理を参考に、日本人向けに改良されたものです。

厳密には“具が入ったもの”を、『包子(パオズ)』、“入っていないもの”を、『饅頭(マントウ)』と呼んで区別しているそうです。

 

“中華まん=肉まん”というイメージをお持ちの方、いらっしゃるかもしれませんが、

実際には“中華まん”というジャンルの中に、“肉まん”が含まれています。

そのため、『あんまん』や『ピザまん』、『カレーまん』といった種類も『中華まん』のひとつということになります。

 

そんな『中華まん』ですが、蒸す時に、乗せた網と『中華まん』の皮がくっ付くのを防ぐために、

特別な加工をした薄い紙が敷いてありますよネ。

それでも『中華まん』がずれないように、“わざと加工していない部分”というのがあるそうなんですネ。

そのためその部分に、『中華まん』の皮が丸い形で残ってしまうことがあるそうです。

 

【感想】

薄紙をはがすと少しくっ付く部分、確かにありますよネ。

いやぁ~、中華まんが食べたくなる季節ですネ。

コンビニなどでレジのところにあると、つい買いたくなるのは、私だけではないと思います。

あの手に持つフワフワ感と、あったかいのが相まって、なんとも可愛らしい食べ物ですよネ。

 

1/30(火)   『中華まんの歴史』

『中華まん』の歴史は、3世紀頃、中国が“三国時代”と呼ばれた時代までさかのぼります。

当時、激しい雨や風で川が氾濫した時は、人間の頭を水の神様に捧げることで鎮まる・・・という信仰があったそうです。

 

しかし“名将”と呼ばれた諸葛孔明(しょかつこうめい)は、人の命を犠牲にすることができませんでした。

そこで代わりに、羊や豚の肉を包んで、人間の頭に似た饅頭『包子(パオズ)』を作ってお供えしたところ、鎮まったそうです。

これが“中華まんの始まり”とされています。

 

実は日頃、私たちがいただいている『中華まん』ですが、本場・中国の『包子』とは少し違うのだそうです。

といいますのは、日本の『中華まん』は、“日本人の好みに合うようにアレンジされたもの”で、

最初に発売したのは、食品メーカーの『新宿中村屋』さんだそうです。

 

『新宿中村屋』さんは、中国の職人さんから『中華まん』の作り方のノウハウを教わり、

1927年(昭和2年)に、『肉入り』と『餡入り』の2種類のお饅頭を発売しました。

 

それまでは、ごく一部の中華の専門店でしか、食べることができなかった『中華まん』でしたが、

これにより広く一般の人にも、親しまれるようになったそうです。

 

【感想】

中華まんの始まりは、生けにえの代わりだったんですか!

人間の頭というのがイメージされてるんですネ。

知らずにここまで生きてきてしまいました。

また新宿中村屋さんは、“カレー”のイメージですが、

肉まんを最初に販売したお店とは、これも知らずに今まで生きてきました。

皆さんはご存知でしたか?

 

1/31(水)  『中華まんの移り変わり』

1927年(昭和2年)、『新宿中村屋』さんから『中華まん』が発売されました。

その後、1955年に製パン会社の『山崎製パン』さん、1964年には製菓会社の『井村屋』さんも

『中華まん』の製造と販売を始めたことで、『中華まん』の人気はどんどん高まっていきました。

 

また、それまで『中華まん』といえば、『肉まん』と『あんまん』の2種類だけでしたが、

1970年代後半になると『カレーまん』や『ピザまん』が登場し、話題となりました。

 

また、コンビニエンスストアが次々と誕生し、『中華まん』が販売されるようになったことで、

さらにたくさんの方に支持されるようになっていきました。

 

ちなみに『井村屋』さんでは、『すまん』という

“具が入っていない生地だけの中華まん”というのを発売されているそうなんですネ。

これは『井村屋』さんに寄せられた“中華まんの皮だけ食べたい!”というリクエストにお応えして、商品化したものだそうです。

そのまま食べても美味しいですが、好きな具材をはさんだり、何かかけたり、つけたり、のせたりなど、いろいろ楽しめるそうです。

この『すまん』というネーミングの由来ですが、“素の中華まん 具が入ってなくてすまん!“だそうですよ。

 

【感想】

『すまん』、ネーミング可愛いし、ちゃんと言葉がかかってるんですネ。

確かに中華まんの皮って、美味しいですよネ。

私の実家の羽田甚商店でも、中華まんの機械が置いてあって、子どもの頃はよく食べてました。

私にとってもですけど、皆さまにとっても冬の風物詩になってますよネ。

 

2/1(木)  『豚まん』

関西など西日本では、『肉まん』は『豚まん』と呼ばれることが多いそうなんですネ。

その理由ですが、昔から特に関西などでは“牛肉文化”というのが根づいていて、

“肉”とは“牛肉”のことを指しているからだそうです

 

そのため『肉まん』だと“牛肉入りのまんじゅう”になりますから、

“豚肉入りのまんじゅう”のことは『豚まん』と呼んで、ハッキリと区別しているそうです。

 

そんな『豚まん』の“元祖”といわれているのが、神戸・元町にあります『老祥記(ろうしょうき)』さんの『豚饅頭』です。

中国・天津地方の饅頭を、味も名前も日本人になじむものに・・・と1915年(大正4年)に誕生しました。

 

この『豚饅頭』を大きめにして、戦後、大阪人好みの味付けにしたのが

『蓬莱本館(ほうらいほんかん)』さんと、『551(ゴーゴーイチ)蓬莱』さんの『豚まん』です。

ルーツはどちらも同じだそうですが、現在は別の会社で、同じ『豚まん』でも味も製造方法も違うそうです。

 

また『蓬莱本館』さんの『豚まん』が、冷蔵や冷凍での販売に対して、

『551蓬莱』さんの『豚まん』は、売店で作りたてのものを販売しているそうです。

 

【感想】

大阪や京都に行きますと、新幹線のホームというか売店に、『551』さん入っているんですけども、大行列なんですよねぇ~。

“みんな大好きなんだなぁ、豚まんって”と思います。

私はお酢とか辛子をつけて食べるのが好みなんですけども、ただ車内で食べますと、匂いが充満するので、

周りの人に気をつけないといけないなぁ・・・っていつも思います。

なんかこう、豚まんって言葉の響き、妙に可愛いですよネ。豚まん・・・。

 

2/2(金)  『中華まんの雑学』

北は北海道から南は沖縄まで、その土地ならではの『中華まん』というのが、たくさんあるそうです。

 

“ご当地グルメ”と呼ばれるものを『中華まん』にしたもので、

例えば北海道ですと、『ホタテバターまん』や『じゃがバターまん』、『ジンギスカンまん』、

沖縄ですと『太もずく豚まん』などです。

他にも、静岡県の『猪まん』、『海鮮しらすまん』、

愛知県の『名古屋コーチン カレーまん』、京都の『宇治抹茶まん』、

兵庫県の『神戸牛肉まん』、熊本県の『黒豚にくまん』など、本当に種類が豊富ですよネ。

 

このような日本各地の『中華まん』を取り揃えた、『中華まん』がテーマのグルメフェス、

その名も『中華まん博覧会2024』が現在、開催中だそうです。

 

期間は2月4日・日曜日まで。

場所は埼玉県越谷市にあります『イオンレイクタウンmori(森) 1階 噴水広場』。

時間は、お昼11時から夜6時までです。

会場がある越谷市にも、ご当地グルメの『こしがや鴨ネギ鍋』を『中華まん』にした、『ガーヤちゃんまん』というのがあるそうです。

この『ガーヤちゃん』とは、越谷市のマスコットキャラクターだそうです。

 

【感想】

写真を見ますと、ガーヤちゃんの顔をした皮に、中にお肉がギッシリと詰まっているような、

一瞬、ちょっと肉まんとは分からないような、なんかお菓子みたいな感じに写ってますネ。

ぜひ興味がある方は『中華まん博覧会2024』に行かれてください。

何でも包んで“まん”をつければ、中華まんのお友達ができあがるんですネ。

私は東京・神楽坂にある『元祖五十番神楽坂本店』というお店の

中華まんも結構好きだなぁ~。

今日は買って帰ろうかな・・・なんて今、ひらめいてしまいました。

 

≪ガーヤちゃん&ガーヤちゃんまん≫

https://www.city.koshigaya.saitama.jp/citypromotion/gaaya/gaayairasutosiyou.html

https://www.city.koshigaya.saitama.jp/citypromotion/shoku/gourmet/phase1/lovegourmet_1st_gayachan.html

 

≪中華まん博覧会2024≫

https://j-gourmet.jp/cmh/cmh2024/

https://j-gourmet.jp/cmh/gotouchi2024/

 

【今週の感想】

今週は『中華まん』がテーマでしたが、月曜日に番組を聴かれてから、“連日、中華まんを食べてます!”という

リスナーの方が何人かいらっしゃって、私も食べたくなる気持ち、よ~く分かります。

昔と比べると、種類も本当に増えましたし、同じ中華まんでも、お店やメーカーさんによって

微妙に味が違うのもイイですよネ。・・・また食べたくなりました(笑)

 

追伸

能登半島地震発生から1ヶ月が経ちましたが、被害に遭われました皆様には、引き続き心よりお見舞い申し上げます。

連日、厳しい寒さも続いています。

特に避難生活を強いられている方々は、どうか体調を崩されることなく、そして1日も早く平穏な日常に戻られることを、

心よりお祈り申し上げます。

 

【お知らせ① 次週(2/5~)からのテーマ】

“屋内で、夜空いっぱいに広がる星をながめることができるもの”といえば『プラネタリウム』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

  • スズキロゴ
パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/