クリスマスが終わると、一気にお正月の雰囲気になりますよネ。
そこで『お正月の準備』についてです。
■今週(12/25~12/29)のテーマ:『お正月の準備』
12/25(月) 『年賀状』
※おことわり:ニッポン放送は『ラジオチャリティ ミュージックソン』のため、放送休止。
年賀状の歴史はとても古くて、平安時代の11世紀、
貴族の藤原明衡(ふじわらの・あきひら)がまとめた“手紙の例文”の中に年始の挨拶が書かれてあったそうです。
その後、武士の間で年始の挨拶が書かれた手紙がやり取りされるようになり、
それが江戸時代になると庶民の間にも広まっていきました。
現在のように、ハガキによる年賀状の始まりは、1873年(明治6年)に登場した官製はがきがキッカケです。
その後、“年賀状を出すこと”が“年始の慣例行事”となりました。
そして、『お年玉くじ付きの年賀はがき』が最初に登場したのは、1949年(昭和 24年)です。
ちなみに来年2024年の1等の賞品ですが、去年に続いて『現金30万円』、
または『選べる電子マネーギフト「EJOICA(イージョイカ)セレクトギフト」31万円分』、
または『2023年発行の特殊切手集、プラス現金20万円』です。
そんな年賀状ですが、相手の方に確実に元旦に届けるためには、
例年、『12月25日の郵便ポストの、最終の収集』までに間に合うように出すことが推奨されています。
【感想】
年賀はがきのお年玉くじ、1等ってそんなに豪華なんですネ。
私は当たっても、『年賀切手シート』どまり・・・ですかねぇ。
年の瀬にハガキを書くんですけども、クリスマスソングが聴こえる中、
『あけましておめでとう』って書いている行為って、なかなか面白いですよネ。
元日に郵便ポストをのぞくと、届いていると嬉しいのが年賀状ですよネ。
皆さんも頑張って書きましょう。
12/26(火) 『お正月飾り』
本来、お正月は“五穀豊穣”や“稲の神様”といわれる歳神様をお迎えする期間であり、そのために飾るのが『お正月飾り』です。
例えば『門松』は、歳神様がいらっしゃる際の目印として立てられます。
その際、生命力のある“竹”や、長寿を意味する“松”を飾ることで今年も1年、健康で長生きしますように・・・
という願いが込められています。
また『しめ飾り』に使われている『しめ縄』には、“神様をお迎えする準備ができました”という“印”と、
“邪悪なものを寄せつけない”という“結界”の意味があるそうです。
そんな『お正月飾り』を飾る時期ですが、
『正月事始め(しょうがつことはじめ)』である12月13日以降なら、いつ出しても構わないそうです。
今は、クリスマスが過ぎた12月26日頃から飾り始めるのが一般的とされています。
そんな中、“『お正月飾り』を飾るのに、避けたほうがイイ日”といわれているのが、12月29日と大晦日の12月31日です。
その理由ですが、『29』の発音が“二重の苦・苦しみ”を連想させ、“苦が立つ”『苦立(くた)て』という
“縁起が悪い日”とされるため・・・といわれています。
そして大晦日の場合、諸説ありますが、そのひとつが『一夜飾り』といって、
“歳神様に対して誠意を欠く行為だから”といわれています。
【感想】
私も今日あたり、お正月飾りに変えようと思っています。
街の中も変わり身早く、クリスマスムードから一転、お正月モードになっていきますよネ。
昔から伝わる伝統行事、意味のあることですので、継承していきたいですよネ。
12/27(水) 『お年玉①』
『お年玉』という言葉の語源は、お正月にお迎えする神様、“歳神様”の“魂”を意味する、
『御歳魂(おとしだま)』といわれています。
この『御歳魂』ですが、もともとは歳神様をお迎えする際にお供えする、丸い鏡餅のことを指していたそうです。
そしてお供えをしたあと、その鏡餅を、歳神様の代理人であるその家のご主人が、家族などに分け与えていたそうです。
その鏡餅が、やがてお金や記念品のようなものへと変化して、現在のようなお年玉になったと考えられています。
そんなお年玉ですが、本来は“大人から子ども”といったように、
“目上の人から目下の人”に渡すものであって、“目下の人から目上の人”へ渡すものではないそうなんですネ。
それでも渡したい場合は、『御年賀』や『御年始』などの名目で、さらに現金ではなく何かしらの品物、
例えば商品券などの『金券』などを贈るのが一般的だそうです。
その一方で、“他人ならともかく、自分の親など身内に渡すのだから、現金でも構わないでしょ”という方が多いそうなんですネ。
そして、お子さんに渡す“お年玉の相場”なんですが、一般的には“小学生”で“3000円から5000円”、
“中学生”だと“5000円から1万円”、“高校生”になると“1万円から2万円”というケースが多いそうです。
【感想】
昔、大人になってからなんですけど、映画の撮影で海外に行ってたんですけどね、
ちょうどお正月またぎになった時に、監督さんにお年玉を頂いたんですネ。
大人になってから頂くなんて初めてだったから、本当に嬉しくて、その袋ごと大切に取ってあるんですネ。
もちろん、中身も使っていません。
お年玉の文化は、本当に嬉しい楽しい文化だなと思います。
12/28(木) 『お年玉②』
“お年玉を渡す時に欠かせないもの”に、『ポチ袋』があります。
お年玉を始め、チップや心付けなど、“少ない額のお金を渡す時に使う袋”という意味です。
もともとは芸者さんや芸妓さん、旅館などで働く方に、“お客さんが心付けを渡す時に使われていた袋”だといわれています。
この『ポチ袋』という名前の由来には、諸説あります。
例えば、『ポチ袋』は“お子さん用のお年玉袋”ですので、高額のお金を入れるものではないんですよネ。
そこで、『わずかな・少ない』という意味で、“これっぽっちの小銭を入れる袋”が縮まって、
『ポチ袋』になったとする説が有力とされています。
また関西では、“少しだけ”とか“ちょっと”いう意味で『ぽちっと』という言葉が使われているそうなんですネ。
そこから“ぽちっとの袋”の意味で、『ポチ袋』になったという説もあるそうです。
そういったことから、もともとは“関西の文化”だった『ポチ袋』が、
“お年玉袋”として全国に広まった・・・とも考えられるそうです。
そして、『ぽち』には“小さい点”という意味があることから、漢字で『ポチ袋』は“点袋”とも書くそうです。
いずれにしても『ポチ袋』の『ぽち』は、“粗品”と同じように“謙遜”の表れとも考えられるそうです。
【感想】
ポチ袋って持ち歩くと便利なんですよネ。
ちょっと立て替えていただいたお金をお支払いする時に、入れて差し上げると丁寧だと思いますし、
ホントにちょこっとした小袋ですよネ。
またいろんな柄があって楽しいし、文房具屋さんに行くと、ポチ袋ってつい見てしまうんですよネ。
・・・“ぽちっと”って、なんか可愛い言葉ですネ。
12/29(金) 『年越しそば』
季節ごとの行事やお祝いの日にいただく、特別なお料理のことを『行事食』といいます。
1年の区切りである、大晦日に食べる『年越しそば』も『行事食』のひとつで、
江戸時代から庶民の間に定着したと考えられています。
そんな『年越しそば』の由来には諸説あります。
例えば、お蕎麦は細くて長いので、“お蕎麦のように寿命が延びますように、長生きしますように・・・“
という願いを込めて食べるようになった・・・という説。
江戸時代、金細工の職人さんは飛び散った金粉を集めるのに、そば粉を練ったものを使っていたことから、
“金を集める”という縁起を担いで食べるようになった・・・という説。
“お蕎麦やうどんの発祥の地”といわれている、福岡県福岡市のお寺、承天寺(じょうてんじ)で、
貧しさから“年の瀬を越せない”という人たちに、“世直しそば”をふるまったところ、次の年から運が向いてきたことから、
大晦日にお蕎麦を食べる習慣が始まった・・・という説。
お蕎麦は切れやすいことから、その年の苦労や災い、厄を切り捨てられますように・・・と、
食べるようになったとする説があります。
【感想】
年越しそば、我が家は親戚のおじさんが毎年、そばを打って持ってきてくれますので、
それをいただくのが習慣となってますネ。
新年を迎えるにあたって、良い年にしたいという願いが込められた準備。
しっかり守っていきましょうネ。
【今週の感想】
年賀状、お正月飾り、お年玉、年越しそば・・・。
それに加えて、大掃除ですとかおせち料理の準備、あるいは挨拶まわり・・・などなど、
年末は本当にやらなきゃならないことがいっぱいですネ(汗)。
そして今年1年、番組を聴いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
この番組を担当させていただいてから、お仕事でいろんなところに行くたびに、
“『いってらっしゃい』、聴いてますよ”とか、“今週は〇〇の話ですネ!”と声をかけていただきます。
そのたびに、こんなにも聴いてくださっているんだ・・・と感謝の気持ちでいっぱいになります。
来年2024年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。
【お知らせ① 次週(1/1~)からのテーマ】
“2024年が笑顔あふれる年になりますように・・・”の願いを込めて、『笑顔・笑い』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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