『SDGs』という言葉が広まっていく中、その大切さが見直されている『リサイクル』についてです。
■今週(10/23~10/27)のテーマ:『リサイクル』
10/23(月) 『リサイクルとは』
『リサイクル』とは、使い終ったものをもう一度資源に戻して、製品を作ったりして再び利用することです。
例えば牛乳などの紙パックは、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどに生まれ変わります。
アルミ缶はアルミの板にしたあと、再びアルミ缶に。
他にもクルマのホイールを始め、自動車の部品や、お鍋、フライパンなどのアルミ製品に再生されます。
スチール缶も同じく、スチール缶に再生されたり、自動車や冷蔵庫、洗濯機、建設用の資材などの材料になります。
ガラス瓶ももう一度、ガラス瓶になる他、細かく砕いて道路のアスファルトに混ぜたり、
建築用の断熱材、歩道用のタイルなどになります。
そしてペットボトルは、ワイシャツや作業着などの衣類や、ハンガー、ボタン、手袋、ペンや定規などの文房具、
さらに卵のパックといった日用品に・・・といったように再利用されています。
このように、私たちが使い終わったもの・要らないものをすべてゴミとして捨ててしまうのではなく、
リサイクルできるものとできないものを、キチンと分別することで、もう一度、資源に戻すことができます。
その分、ゴミを燃やす量と埋め立てる量を減らすことができます。
【感想】
最近、私、ずっと断捨離しているんですけど、
“これはプラスチック製品、これは缶、ガラス類、紙類”と分けていますが、
ただ捨てるとは違って、リサイクルで新しい製品になるんだなぁと思うと、本当にありがたいなぁと思います。
最近では“へぇ~、これリサイクル製品なの?”と、まったくそうは思わないようなモノができていて、本当に驚きますよネ。
地球のために資源を大切に扱う。当然のことですよネ。
10/24(火) 『リサイクルの豆知識①』
日本でのリサイクルの歴史はとても古くて、例えば平安時代には“紙のリサイクル”が行われていたそうです。
『紙をすく』という言葉がありますが、この時代、紙といえば和紙のことで、
“材料をすく”という作業を手で行うことによって、1枚1枚作り上げていきます。
そうやって作った紙を使い終わったあと、細かくちぎって、
再び“すく”という作業をくり返すことで、また紙として生まれ変わったんだそうです。
これを“一度使われた紙・古紙のすき返し”といいます。
この“古紙のすき返し”によって再生された紙は、『薄墨紙(うすずみがみ)』と呼ばれていました。
当時は墨で字を書いていましたが、“紙に染み込んだ墨を抜く”という技術がまだ未熟だったため、
再生された紙には墨の色が薄く残っていたことから、そう呼ばれていたそうです。
紙の原料はすべて“パルプ用の木材”ですので、古紙を原料とする紙のリサイクルは、
資源の有効利用になるのと同時に、貴重な森林資源を守ることにもつながります。
日本の古紙の回収率は、2022年の段階で79.5%です。
これは約50年前と比べると2倍になっているそうです。
このように日本では、古紙を回収する仕組みが確立し、“循環型社会づくり”に大きく貢献しているそうです。
【感想】
約80%の回収率って優秀ですよネ。
それにしても平安時代からリサイクルの動きがあったとは・・・。
貴重なものだし、“もったいない”と思う精神が大切ですネ。
数年後には90%の回収率になるよう、リサイクルできる古紙は捨てずに、回収ボックスや廃品回収に出しましょう。
10/25(水) 『リサイクルの豆知識②』
『リサイクル』は捨てられるゴミを減らすための有効な手段ですが、
同じような取り組みに、『リデュース(Reduce)』と『リユース(Reuse)』があります。
『リデュース』は“減らす”という意味で、“ゴミを減らす取り組み”のことです。
具体的には、食べ残しなどの“食品ロス”を減らすこと、
使ったら捨ててしまいがちなレジ袋を減らすために、『マイバッグ』を利用する・・・といった取り組みです。
そして『リユース』とは、“もう一度使う”という意味です。
使わなくなったもの、要らなくなったものを、ゴミとして捨ててしまうのではなく、くり返し使うことです。
例えば、“リサイクルショップに売る”、“フリーマーケットに出す”といったように、他の人に使ってもらいます。
また、“『リターナブル容器』を使う”というのも、『リユース』です。
『リターナブル容器』とは、使い終わったあとに返却・回収し、キレイに洗ったあと、殺菌して再び使用する容器のことです。
身近なモノとして、牛乳瓶やビール瓶、お酒の一升瓶などがあります。
他にも、“家具や家電など修理して使う”というのも『リユース』です。
『リデュース』も『リユース』も、『リサイクル』と同じで、
英語の頭文字が『R』ですので、この3つを合わせて『3R(スリーアール)』と呼ばれています。
【感想】
なるほど。この3つ、どれも大切ですよネ。
今、断捨離していて思うんですけど、リサイクルショップに持って行っても、
あまり引き取っていただけなくて、結局捨てた苦い経験から、これからは“本当に必要なものだけを買う”、
“要らなくなった時の処理の仕方を考えてから買う”ことも大切だなぁ・・・と思っています。
10/26(木) 『リサイクルの豆知識③』
江戸時代、江戸の町は人口100万人もの大都市でしたが、ゴミが少なく、世界的にもとってもキレイな町だったそうです。
その理由として、今でいう『リサイクル』を始め、『リデュース』、『リユース』の
『3R(スリーアール)』が盛んだったから・・・といわれています。
“簡単に捨てずに壊れても修理して使うのが当たり前”という時代。
そのための様々な職業の方が、江戸の町にはたくさんいました。
例えば、割れたり欠けてしまった瀬戸物のお皿やお茶碗を、接着剤のようなもので直してくれる“焼き継ぎ屋さん”という職人さんがいました。
同じようにお鍋やお釜、傘などが壊れた時、その部分を修理して、再び使えるようにしてくれる職人さん。
また当時は、古着が当たり前の時代。
服を買うのは古着屋さん。
そして着なくなった古着は回収してくれる人がいて、さらにその生地を仕立て直す職人さんもいたそうです。
他にもこの時代、灯りといえばロウソクです。
そのロウソクの溶けたロウを集めて、再び1本のロウソクにする職人さんというのもいたそうなんです。
そして『灰買い』といって、台所のかまどの灰を集めて買い取ってくれるという人たちもいたそうです。
買い取った灰は、主に肥料用として売られていたそうです。
江戸の町は、とってもエコだったんですネ。
【感想】
聞いているだけで気持ちのイイ暮らしぶり。
無駄がない。今、こういう時代に戻ってみるのもイイですよネ。
一度買ったものは丁寧に使って、壊れたら直して長く大事に使う。
ゴミになりそうなものも宝になる。江戸時代、マネる価値ありますよネ。
10/27(金) 『リサイクルの豆知識④』
『混ぜれば「ゴミ」、分ければ「資源」』という言葉があります。
ゴミは混ぜてしまえば、“ただのゴミ”として焼却されてしまいますが、
キチンと分別すれば、“貴重な資源”として再び使うことができます。
そのためにも“ゴミの分別”というのは、とても大事です。
この分別が不十分だと、あとでリサイクルに適さないものを取り除くのに手間がかかったり、
汚れたりしてリサイクルに悪い影響を与えるそうです。
ゴミの分別のルールは、現在は自治体によって異なりますが、ご家庭で分別する時は、
商品の容器や包装などに表示されている『識別マーク』というのが参考になります。
例えば『プラスチック製の容器や包装』の場合、『プラ』のマーク。
『ペットボトル』の場合、英語で『PET』のマーク。
『アルミ缶』の場合、『アルミ』。
『スチール缶』の場合、『スチール』のマークがそれぞれ付いていて、いずれも“リサイクルできます”という印です。
これはメーカーや商品名が違っても、同じマークが付いています。
この『識別マーク』がないものでも、新聞紙や雑誌、広告、カタログ、ビールなどの瓶、古着などもリサイクルできます。
正しく分別することで、リサイクルができます。
それは同時に、ゴミを減らす『リデュース』にもなります。
【感想】
私が住んでいるマンションの管理人さんは、ゴミを美しく分別してくださる、とってもありがたい方なんですが、
“使ったものをキレイに手放す”という精神が大切な気がします。
1人1人の心がけですよネ。この社会を美しくしていきましょう。
【今週の感想】
昭和の時代、今のように“ゴミの分別”という概念はなくて、
紙でもプラスチックでも缶でも、何でも一緒に捨てていて、それが当たり前でした。
今から思えば、本当にビックリです。
断捨離をしていても、それこそ昔だったら何も考えずに捨てていたのに、今ではリサイクルできないかな・・・と考えるようになりました。
木曜日に、江戸時代の江戸の暮らしのお話をさせていただきましたが、
現代のように電気もガスも水道もなく、不便だったかと思います。
それでも“モノを大切に使う”という精神が根付いていて、それはとても素晴らしいと思いました。
限りある資源、少しでも有効に使いたいですネ。
【お知らせ① 次週(10/30~)からのテーマ】
“人と人とのご縁を結ぶこと”、『縁結び』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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