スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.09.30

2022年9月26日(月)

煮ても焼いても揚げても、さらにお漬物にしても美味しい野菜『ナス』についてです。

 

■今週(9/26~9/30)のテーマ:『ナス』

 

9/26(月)  『ナスの豆知識』

 

ナスって“夏野菜”のイメージがありますよネ。

実際、夏に収穫されることが多いですが、

実は秋も“ナスの旬”なのだそうです。

そして、“9月から10月にかけて収穫されるナス”のことは

『秋ナス』と呼ばれています。

 

夏のナスは水分がたっぷり詰まっていて、みずみずしいのに対して、

秋ナスは甘みと旨味が強くて、皮や実がやわらかいのが

特徴だそうです。

 

そんなナスの原産地は、インドだと考えられています。

そのため暑い気候のほうが育ちやすく、

太陽の光が強いほうが色はキレイになるそうです。

 

このようにインドで生まれたとされるナスですが、

その後、各地に伝わっていきます。

そして日本には、8世紀の奈良時代の頃に、

中国から伝わったといわれています。 

 

当時、ナスは“とても貴重な食べ物”で、

身分の高い人しか食べられなかったそうです。

 

そんなナスですが、昨年2021年の全国の収穫量を見てみますと、

一番多いのは高知県で、全体の13.2%。

その次が熊本県で11.2%。

以下、群馬県、茨城県、福岡県と続きます。

 

【感想】

ナスのあの色、濃い紫色でツヤツヤ光っていて、

なんとも美しい色ですよネ。

水なすの漬物もおいしいし、

ずいぶん今年の夏はナスをいただきましたねぇ。

 

白なすもおいしいし、京都の加茂なすも有名で、

ナスにもいろいろ種類がありますよネ。

 

 

9/27(火)  『ナスの種類①』

 

奈良時代の頃に日本に伝わったとされるナスですが、

それ以降、日本各地で作られるようになると、地域によって

“様々な形や大きさのナス”が誕生しています。

 

その中でも、“育てやすくて、たくさん収穫できる”

“ハウス栽培で長期間にわたって収穫できる”といった理由から、

幅広い地域で作られているのが、『中長(ちゅうなが)なす』です。

長さ12cmから15cmで、

『長卵形(ちょうらんけい)なす』とも呼ばれています。

一般的にナスと聞いてイメージされるのが、この『中長なす』です。

 

名前に“長い”と付くナスは、他にもいくつもありまして、

例えば『長(なが)なす』です。

長さ20cmから25cmのナスで、

主に西日本や東北で作られています。

秋田県の『河辺長(かわべなが)』、岩手県の『南部長(なんぶなが)』、

大阪の『大阪長(おおさかなが)』、宮崎県の『佐土原(さどわら)』などの

種類があります。

 

そして、『大長(おおなが)なす』です。

その名のとおり長さが40cm以上もある、とても長いナスです。

 

代表的な品種に、九州地方で多く栽培されている

『久留米長(くるめなが)』などがあります。

肉質がやわらかいので、特に焼いたり煮たりするのに、

最適といわれています。

 

【感想】

 

長いナスって、たまたまできちゃったのかな?とか、

収穫するのが遅くなって育っちゃって、

ナスが長くなっちゃったのかな?って思っていましたが、

種類がこんなにも豊富なんですネ。

 

やっぱり使いやすいのは中長ナスかな。

小さい頃から身近にあったから、

あんまり気にしていなかったんですけども・・・。

私の実家でも小さい畑で、ナスだけ育っています。

すっごくおいしいんですよネ。

 

 

9/28(水)  『ナスの種類②』

 

どちらかといえば、“縦長”というイメージがあるナスですが、

“形が真ん丸”なナスもあります。

例えば、『丸なす』です。

東北から北陸、関西などで作られているナスで、

大きさは10cmから15cmです。

代表的な品種に京都の『賀茂なす』や、

新潟県の『巾着(きんちゃく)なす』などがあります。

 

同じ『丸なす』でも『小丸(こまる)なす』は、大きさが8cm程度の小さなナスです。

その中でも山形県の『民田(みんでん)なす』は、

辛子漬けで全国的に知られています。

 

他にも、よく耳にする品種に『米なす』があります。

米なすはもともとアメリカやヨーロッパにあった品種で、

その中からアメリカの『ブラックビューティー』という品種を、

日本でも作りやすいように改良したものといわれています。

 

他の品種と違って、ヘタの色が緑色をしています。

そのため、“ヘタが緑色で、皮の色が濃い紫色した

大型のナスの総称“として、『米なす』の名前が使われているそうです。

 

そして、『水なす』もよく耳にする品種ですが、

通常のナスよりも水分の量が多く、生でも食べられるほど

みずみずしいのが特徴です。

その中でも大阪南部の泉州地方で生産されている『泉州水なす』は、

特産品として全国的にも知られています。

 

【感想】

丸なすって、本当に愛らしい形ですネ

ぷっくり・ツヤツヤで、コロコロしていて可愛いんですよネ。

 

泉州水なすは最高においしいですよネ。

これだけでごはんが進みます。

 

ナスって可愛くて、顔が書きたくなる感じで大好きです。

 

 

9/29(木)  『ナスの色』

 

ナスの色=紫色”というイメージがあるかと思います。

こうしたナスのような“深めの紫色”や“暗めな紫色”のことを

『茄子紺(なすこん)』と呼ぶそうです。

 

そんなナスの色ですが、ポリフェノールの一種で

天然色素『アントシアニン』から抽出された

『ナスニン』という成分によるものです。

『ナスニン』はナスの皮の部分に多く含まれています。

 

ちなみにアントシアニンは、紫外線から身を守るための、

いわば“日焼け止め”のような働きをしていて、

ブルーベリーやブドウなどにも含まれています。

 

そしてアントシアニンには、強い抗酸化作用があり、動脈硬化や

老化の防止、高血圧、目の疲労などに効果的といわれています。

 

実はこの“アントシアニンを持っていないナス”というのがありまして、

そのため色が真っ白で、『白なす』と呼ばれています。

『白なす』の場合、紫外線から身を守る色素がない代わりに、

しっかりとした分厚い皮を持つことで、

自分の身を守っているそうです。

 

ナスは英語で『eggplant(エッグ・プラント)』といいますが、

実は18世紀頃まで、ヨーロッパで『ナス』といえば、

“白いもの”が主流だったそうなんです。

そして形も丸かったので、その色と形がガチョウの卵に似ていたので、

この名前が付いたといわれています。

 

【感想】

確かに白なす、卵に似てますよネ。

なぜ『エッグ・プラント』と呼ばれているのか、謎がとけました。

ナスニンって可愛らしい成分ですネ。

 

ナスニン。“ニン”と聞いて、

伊東四朗さんを思い出すのは私だけでしょうか・・・(笑)

ナスニン、良いことだらけの成分ですネ。

ぜひ食べましょうネ。

 

 

9/30(金)  『ナスの雑学』

 

『なすび』という言葉がありますが、ナスもなすびも同じものだそうです

歴史的には『なすび』のほうが古くて、日本にナスが伝わってきた

奈良時代の頃からそう呼ばれていたそうなんです。

ちなみに漢字では、『奈須比』と書きます。

 

『なすび』の語源には諸説あって、例えば

『夏に実がなることから、“夏の実”と書く“夏実”から来たとする説』や

『酸っぱい味がしたことから、“中が酸っぱい実”と書く

“中酸実(なかすみ)”から来たとする説』などです。

 

この『なすび』という呼び方ですが、現在でも西日本などで

定着しているそうなんですネ。

また、“特に初夢に見ると縁起が良い”とされることわざ、

『一富士二鷹三茄子』にも

『なすび』という呼び方が使われています。

 

そんな『なすび』が、『なす』と呼ばれるようになったキッカケですが

こちらも諸説ありまして・・

例えば、『江戸時代に“物事を成す”という意味をかけて、

“なすび“を“なす”と名づけて売り出したところ、縁起物として

人気が出たとする説』です。

 

ナスに関する言葉に、『秋茄子は嫁に食わすな』というのがありますが、

『“秋茄子は美味しいので、お嫁さんには食べさせない”という

 お姑さんの意地悪・嫁いびりを表した言葉』とか、

『ナスは体を冷やす働きがあるので、

お嫁さんの体調を気づかった言葉』といわれています。

 

【感想】

確かに私の関西の友人は、『なすび』って言っていますネ。

私は『奈須比』の『び』は、『美しい』だと思っていました。

そう思ってしまうくらい、ナスは本当に美しい肌をした食べ物ですよネ。

秋茄子はどんどん食べましょう。

 

 

■今週の感想 

 

ナスは子どもの頃から、とても身近にある野菜で、

いろいろな食べ方をしてきましたが、

知らないことばかりでした。

 

今週の放送を聴いて、

“今夜は麻婆豆腐にしようと思いましたが、

麻婆茄子にします”という方もいらっしゃったみたいで、

そのチョイス、素晴らしいと思います(拍手)

ナスって中華にも洋食にも合いますしネ。

 

久しぶりに、京都・大原の茄子のしば漬けが食べたくなった私です(笑)

 

追伸:朝晩、肌寒くなってきました。

    いよいよ今年も残り3ヶ月になりますが、季節の変わり目ですので、

    体調を崩されませんよう、ご自愛ください。

 

【お知らせ① 次週(10/3~)からのテーマ】

 

寝る時に使うもの、『枕』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/