スズキ・ハッピーモーニング 羽田美智子のいってらっしゃい

2022.05.27

2022年5月23日(月)

私たちが子どもの頃から親しんでいる、身近なお菓子

『チョコレート』についてです。

 

■今週(5/23~5/27)のテーマ:『チョコレート』

 

5/23(月)  『チョコレートとは』

 

チョコレートのベースとなる最も重要な原料は『カカオ豆』です。

紀元前の時代から存在し、中南米など熱帯地方に生育する

カカオの木の種子のことです。

 

学名を『テオブロマ・カカオ』といいますが、

『テオブロマ』とはギリシャ語で『神様のたべもの』という意味で、

とても高価で貴重なものだったそうです。

 

初めの頃は中に詰まったカカオ豆を、生のまま食べていましたが、

その後、ローストしたカカオ豆をすりつぶして飲むようになりました。

この飲み物は『ショコラトル』と呼ばれ、これにトウモロコシの粉を

加えたり、バニラやスパイスで香りをつけて飲んでいたそうです。

 

16世紀になるとカカオはヨーロッパに伝わり、同じように

『ショコラトル』を楽しむようになります。

その後、“ショコラトルを、もっと飲みやすくできないか?”

そう考えたオランダ人のバン・ホーテンさんは、1828年、

カカオに含まれている油や脂肪分の『ココアバター』を搾り取って、

『ココアパウダー』を発明しました。

 

このココアパウダーにお砂糖とお湯を加えたものが『ココア』で、

バン・ホーテンさんが創業されたのが、オランダのココアメーカー

『バンホーテン』なんです。

 

このココアの発明が、その後のチョコレートの発明へと

つながっていきます。

このようにチョコレートは、最初は“飲み物”だったんですネ。

 

 

ココア、美味しいですよネ。

まずココアに発展してから

チョコレートへと進化していくんですネ。

子どもの頃、ハマったチョコはグリコや明治のアーモンドチョコ。

もっと幼い頃は『アポロ』や『チロルチョコ』だったなぁ・・なんて、

懐かしく思います。

 

 

 

5/24(火)  『日本のチョコレートの歴史』

 

1828年、オランダ人のバン・ホーテンさんは、

カカオの油脂『ココアバター』から『ココアパウダー』を発明しました。

これにお砂糖とお湯を加えたものが『ココア』ですが、

その後、イギリス人のジョセフ・フライさんはお湯の代わりに、

ココアバターを加えてみました。

 

それを冷やしたところ、固くなりましたが、クチに入れると

体温で溶けていったんですネ。

こうして1847年、ジョセフ・フライさんは

“固形の食べるチョコレート”を発明しました。

 

そんなチョコレートが日本に伝わったのは、

江戸時代の18世紀の終わりです。

当時、唯一の貿易の窓口だった長崎に、

『チョコレートが伝わった』という記録があるそうです。

 

そして1878年(明治11年)、現在の『東京風月堂』さんが

日本で初めてチョコレートを製造し、販売しました。

 

さらに1899年には現在の『森永製菓』さんが

チョコレートの製造を始めたことで、

“日本のチョコレートの工業化”がスタートしました。

そして10年後には“日本最初の板チョコ”を開発しています。

 

大正時代になると、現在の『不二家』さんや

『芥川製菓』さん、そして『明治』さんが

チョコレートの製造と販売を始めています。

 

 

東京風月堂さんといえば、ゴーフルが有名じゃないですか?

チョコレートのイメージなかったですねぇ~。

そして板チョコといえば、茶色の包み紙の『明治』。

これ、ロングセラー商品で美味しいですよネ。

“これをカレーの隠し味に使うとイイよ”と教えてもらって

入れてみたら、コクが出て美味しかったんですよネ。

昔から変わらない定番の味。

日本のチョコも相当、美味しいですよネ。

 

 

5/25(水)  『日本のチョコレートの歴史②』

 

昭和になると、『モロゾフ』さんや『メリーチョコレート』さんが

チョコレートの製造や販売を始めます。

ちなみに、『バレンタインデーにチョコレートを贈る』という風習を

日本で初めて紹介したのは『モロゾフ』さんだそうです。

 

そういった中、既に他の製品で多くの支持を得ていたお菓子メーカーも

チョコの分野に進出していきます。

 

例えば、『キャラメル』や『ビスコ』でおなじみの『江崎グリコ』さん。

板チョコがチョコレートの主流だった1958年(昭和33年)、

アーモンドをひと粒入れた『アーモンドチョコレート』を発売しました。

“白地に赤の十字”のパッケージデザインは斬新で、

発売と共に大変な話題になりました。

 

そして1964年には、ガムでおなじみの『ロッテ』さんが

『ガーナミルク』を発売しました。

当時、国内のチョコレートは“アメリカ式の軽い味わいのもの”が

主流でしたが、『ガーナミルク』はミルクチョコレート発祥の地・

スイスの味をコンセプトとしたそうなんですネ。

 

ちなみに『ロッテ』さんはこの年、ブランデーの『コニャック』が入った

チョコ、『バッカス』を発売しています。

また翌年には、ラム酒に浸したラムレーズンが入った『ラミー』が登場し

『バッカス』と並んで、今も根強い人気を誇っています。

 

チョコとはいえ『バッカス』も『ラミー』もお酒が入っていますから、

クルマを運転される時は控えてくださいネ。

 

 

みんなこれ、ロングセラー商品ですネ。

アーモンドが入ったものは今でも根強い人気ですし、

『ガーナ』も『バッカス』、『ラミー』、他にも『メルティーキッス』(明治)とか

『ストロベリーチョコレート』(明治)なんか思い出しますネ。

個人的には、『紗々』(ロッテ)が好きです。

皆さんは何がお好きですか?

 

 

5/26(木)  『チョコレートの豆知識①』

 

一般的なチョコレートの場合、原料は『カカオマス』、

『ココアバター』、『お砂糖』、ミルクなどの『乳製品』です。

中でも『カカオマス』はチョコレートの主となるもので、

カカオ豆を発酵させて皮などを取り除いたあと、

から煎りしてすり潰したものです。

これがチョコの苦みや香りの素となります。 

 

このカカオマスに含まれる油や脂肪分が『ココアバター』で、

クチどけをなめらかにしてくれます。

そしてお砂糖やミルクを加えることで、苦みや渋みが抑えられ、

味がまろやかになります。

 

『ビターチョコレート』と呼ばれるものは、ミルクを入れずに

その分、カカオマスが多く含まれているチョコのことです。

その量は全体の40%から60%ですが、

最近ではカカオマスが70%以上含まれる

“苦みの強いチョコ”が次々と登場しています。

 

同じチョコでも白い色をした『ホワイトチョコレート』がありますが、

これはカカオマスを使わずに、ココアバターを主な原料としています。

そのため“ミルクの味”と“色の白さ”が生かされているんですネ。

チョコレート色をしていなくても立派なチョコレートです。

 

また『生チョコレート』というものもありますが、

日本では、チョコの生地に生クリームなど、“水分を含んだ物”を

練り込んだもののことを、『生チョコ』と呼ぶんだそうです。

 

 

今では“カカオ90%”なんていうものあって、

苦み好きの人にはたまらないそうですネ。

子どもの頃は“チョコレートを食べ過ぎると虫歯になるよ”とか

“太るよ”とか言われて、どこか“我慢するお菓子”というイメージがありましたが、

今はいろいろ研究されて、“適量はお薬のような作用がある”ということが

分かったそうですネ。

 

 

5/27(金)  『チョコレートの豆知識②』

 

チョコレートの主な原料のカカオには、『カカオポリフェノール』という

ポリフェノールが含まれていて、研究の結果、

様々な効果が期待されることが分かっています。

 

例えば『血管を広げて血圧を下げてくれる』とか、

老化の原因ともなる『活性酸素』を取り除く『抗酸化作用』、

さらに、『善玉コレステロールを増やして、

悪玉コレステロールを減らす』といった効果が期待されています。

そういったこともあって、『カカオ70%以上のチョコ』に

注目が集まっているそうなんですネ。

 

但し、同じチョコでも、『ホワイトチョコレート』は、

『カカオマス』を使っていないので、カカオポリフェノールの効果は

期待できないそうなんです。

 

そんなチョコですが、どれくらい食べたらイイのか気になりますよネ。

目安としては『1日約25グラム』。

板チョコだと半分くらいだそうです。

 

話は変わりますが、しまっておいたチョコを食べようとしたら、

表面が白っぽくなっていること、まれにあるそうなんですネ。

これは『ブルーム現象』といって、チョコの脂肪分が温度の変化で

溶けてしまったものだそうです。

 

カビとかではないんですが、美味しさを損なう原因になるそうなので、

温度の変化には注意をして保管するのがイイそうです。

 

 

これ私、やってしまったこと、あります。

これから夏場になりますと、クルマの中にチョコを置いとくと、

間違いなく溶けますから、気をつけないといけないですよネ。

 

チョコレートは体に良い成分が随分、分かってきて、

これを摂ることによって、“お菓子・おやつ代わり”にもなって、

健康にもイイ。

適量を守って、上手に美味しく摂っていきましょう。

 

 

■今週の感想 

 

チョコレートは子どもの頃から身近にあるお菓子ですが、

大人になっても、その気持ちって変わらないですよネ。

子どもの頃によく食べていたチョコが、

今も変わらずにあるのを見た時は、思わず嬉しくなってしまいます。

中にはパッケージですとか変わったものもありますが、

名前を聞いただけで、当時を思い出します。

 

高級なチョコもモチロン美味しいですが、

駄菓子屋さんにあるようなライスチョコとかも、

何とも言えない美味しさがあるんですよネ。

皆さんはどのチョコがお好きですか?

 

 

【お知らせ① 次週(5/30~)からのテーマ】

 

数あるお花の中から、私も大好きな『バラ』についてです。

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

 

◆オープニング 

♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

 

◆エンディング

♪To Be  /  モントルー

 

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パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/