日々、本当にお世話になっております。『洗濯機』についてです。
■今週(5/16~5/20)のテーマ:『洗濯機』
5/16(月) 『洗濯の歴史と洗濯機の誕生』
洗濯機が登場するまで、洗濯は家事の中で
最も負担が大きいものでした。
最初はすべて手で“もみ洗い”していたのが、
のちに洗濯物を棒で叩いたり、足で踏みつけることで
汚れを落としていたそうです。
そんな中、18世紀の終わり頃にヨーロッパで、
板の表面に波型の凹凸が付いた
『ウォッシュボード(洗濯板)』が発明されました。
この洗濯板は明治時代の中頃、日本にも伝わり、
“タライに洗濯板”という“洗濯のスタイル”が定着していきますが、
“しゃがみ込んでの洗濯作業”というのは、
決して楽ではありませんでした。
その後、容器に洗濯物とお水を入れてフタをして、
ハンドルを回して洗う『手動洗濯機』が登場します。
但し脱水はできないので、手で洗濯物を絞る必要がありました。
今も手動洗濯機は、普段の洗濯物と分けて洗う時や
アウトドアなどに使われています。
現在の手動洗濯機は、すすぎや脱水、排水まで
できるようになっていますから、すごい進化ですよネ。
その後、1908年(明治41年)に、アメリカの
アルバ・フィッシャーさんによって、世界で初めての電気洗濯機が
発明されたことで、洗濯のスタイルも大きく変わっていきます。
こういう歴史があるんですネ。
私がまだ子どもの頃に、家に洗濯機がやって来て、
母が“ずいぶん楽になった~”って言っていたのを記憶しています。
タライと洗濯板、なんとなく覚えているんですよネ。
家電が進化すると、世の中のお母さんたちは
楽になりますよネ。
私、お洗濯って好きだなぁ~。
汚れたものが生き返って、心もスッキリする!
・・・なんて言っていられるのも、
洗濯機ができたおかげなんですよネ。
5/17(火) 『日本の洗濯機の歴史』
大正時代の終わり頃、海外から日本に電気洗濯機が
輸入されるようになります。
そして1930年(昭和5年)には『芝浦製作所』、
現在の『東芝』さんから国産第1号となる
電気洗濯機が登場します。
お値段は約370円。
銀行員の方の初任給が約70円でしたから、5ヶ月分以上です。
そのため、とても画期的な商品ではあったんですが、
庶民にとっては”高嶺の花”で、その後も多くのご家庭では
“タライと洗濯板で手洗い”という状況が続いていきます。
そんな“主婦の方の洗濯事情”を見て、
『三洋電機』さんの創業者・井植歳男(いうえ・としお)さんは
こう思ったそうです。
”5人家族なら、1日の洗濯物は2キロ。3年で2トンになる。
動物園のゾウ1頭の重さや。
日本の奥さん方を洗濯の重労働から解放して、喜んでもらおう!”
そして新たな洗濯機の開発に乗り出し、1953年には
従来の洗濯機のほぼ半分のお値段、2万8500円の洗濯機を
発売しました。
この洗濯機ですが、洗濯時間が短くて、汚れ落ちが良く、
使う電力も少なく、さらに形が角型なので、
ムダな設置スペースを取らない・・ということで、
爆発的な売り上げを記録したそうです。
いつだって大勢のためを思って行動した人は、
成功するようにできているんですよネ。
でも、家族5人分の洗濯ものを洗って絞って、
干してたたんで・・・
すごい重労働でしたよネ。
“今の時代に生まれて良かった”と思う私がいます。
5/18(水) 『日本の洗濯機の進化①』
昭和30年代になると洗濯機は一般のご家庭にも
浸透するようになりましたが、当時の洗濯機に付いていた機能に
『ローラー式の絞り機』というのがありました。
これは洗い終わった洗濯物を、ゴム製の上下のローラーの間にはさんで、
ハンドルを回して絞るというものです。
そうすることで脱水された洗濯物が、
まるでスルメのような状態になって出てきたんですネ。
その後、“洗濯するところ”と“脱水するところ”が別々になった
二槽式の洗濯機が登場します。
洗った洗濯物を脱水槽に移す手間はかかりますが、
洗濯と脱水が同時にできることから人気となりました。
この二槽式の洗濯機ですが、1980年代前半をピークに、
ご家庭からは徐々に姿を消していきます。
これには1つの洗濯槽で『洗濯・すすぎ・脱水』のすべてを行う、
いわゆる“全自動洗濯機”の登場が大きく影響しています
それでも業務用として、今も二槽式の洗濯機は
根強い人気だそうでなんですネ。
その理由ですが、『洗濯・すすぎと脱水が同時にできるので、
短い時間の間に、全自動よりもたくさん洗濯できるから』だそうです。
他にも二槽式の場合、脱水のために一度、洗濯物を取り出しますが、
その時に“汚れがちゃんと落ちているかな?”ってチェックできるのも
大きいそうです。
そう、二槽式は使いやすかったですネ。
確かに時間も圧倒的に少なく済んだし、
少量を洗う時も水の量も加減できるし、便利ですよネ。
昔、洗濯機は外に置いてあったイメージがありますが、
今はみんな洗面所や脱衣所にありますよネ。
動線に無駄がない・・・これも進化ですよネ。
5/19(木) 『日本の洗濯機の進化②』
全自動洗濯機の登場によって洗濯機の世界は大きく変わりましたが、
さらに使いやすくするためにマイコンやセンサーが洗濯機に
導入されました。
それによって洗濯物の量に合わせて水や洗剤の量を決めたり、
洗濯物の材質の違いで洗い方を変えることが
できるようになりました。
また1980年代になると、女性の社会進出とともに、
“家事のための時間を短縮できる製品”が求められるようになります。
そういった声に応えて1987年(昭和62年)に誕生したのが、
洗濯機と乾燥機が一体化した『乾燥洗濯機』です。
さらに、この時代になると”共働き”のご家庭がどんどん増えて、
夜、お洗濯をするご家庭が目立つようになりました。
そこで夜、洗濯機を使っても、ご近所に迷惑にならないように、
“音の静かな洗濯機”が開発されて人気となりました。
こうして、どんどん進化していく洗濯機ですが、
今では『縦型』と『ドラム式』の2つのタイプが
主流となっていますよネ。
現在では、『洗剤や柔軟剤を自動的に入れてくれる機能』や、
『温水で洗うことができる機能』、
『お住まいの地域のお天気の情報をもとに、洗濯物を干す時の
アドバイスや、お洗濯のヒントを教えてくれる機能』、
さらに『スマホから遠隔操作できる機能』など、
すぐれた機能を持つ洗濯機が次々と登場しています。
そうですねぇ。今はモードボタンがたくさん付いていて、
『おしゃれ着洗い』とか『手洗いモード』とか、
『シワ抑制モード』とか『大物洗い』とかいろいろあって、
すごい進化です。
今後、『アイロンモード』なんかできて、シワ伸ばしできたりしたら最高ですよネ。
5/20(金) 『「縦型」と「ドラム式」』
『縦型』と『ドラム式』の2つのタイプの洗濯機ですが、
『ドラム』とは“丸い筒状の洗濯槽・ドラム槽”のことです。
この2つのタイプの洗濯機ですが、
見た目以外で最も違うのが“洗い方”です。
簡単に言いますと、『縦型』は洗濯物同士をこすり合わせて
汚れを落とす“もみ洗い“です。
それに対して『ドラム式』は、基本はドラムを回転させ、
衣類を持ち上げて落とす“たたき洗い”です。
『縦型』に比べて少ないお水でも、しっかりと洗剤を泡立てて
洗うことが出来ます。
但し、『縦型』の中には、節水タイプのものもあります。
他にも乾燥機能を比べた場合、『ドラム式』のほうが、性能が高く、
衣類がシワになりにくい・・・といわれています。
こう聴くと“ドラム式のほうが優れているのかな?”って
思われるかもしれませんが、意外に盲点となりがちなのが、
“洗濯機を置く場所”なんだそうです。
『ドラム式』はドアが手前にあるため、開けたり閉めたりする時、
その分のスペースが必要なんですよネ。
このスペースのことをつい忘れてしまって、ドアを開けようとしたら、
壁につかえてしまった・・・というケースも珍しくないそうですよ。
新しく洗濯機を買う時は『縦型』と『ドラム式』、どちらがイイのか、
じっくり検討するのがイイですよネ。
去年、私、洗濯機を新しくしました。
迷わず『縦型』にしました。
あと、ベランダで洗濯物を干すのが大好き!
というのも、お日様にあたった乾いた匂いが大好きだからです。
だからめったに乾燥機、使わないんですよネ。
■今週の感想
昔のお母さま方は、家事をするのも本当に大変で・・・
その中でも洗濯は特に重労働だったと思います。
真冬に毎日のように、お水でゴシゴシと手洗い・・・
想像しただけでブルッとしてしまいます。
そうやって一生懸命に頑張ってこられたんですよネ。
それに比べて、今の洗濯は本当に楽になりました。
これも洗濯機のおかげです。
洗濯機さんに感謝です。
【お知らせ① 次週(5/23~)からのテーマ】
私もよくクチにする『チョコレート』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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