私もドラマでこの役を演じています。『刑事』についてです。
■今週(5/9~5/13)のテーマ:『刑事』
5/9(月) 『刑事と警察官の違い』
“刑事さんと警察官って違うの?”
お子さんなどからそう聞かれた方、いらっしゃるかもしれません。
実は刑事も警察官も、名前は違いますが、同じものだそうです。
警察官の中でも、特に犯罪の捜査や容疑者の逮捕に
従事する人のことを、『刑事』といいます。
警察官の方は制服を着ていますが、
刑事さんは“私服”というイメージがありますよネ。
刑事さんが私服の理由ですが、刑事の仕事は、
『犯罪を捜査して、犯人を捕まえること』です。
そのため刑事さんが制服を着ていると、警察官であることが
犯人に知られてしまい、逃げられたり、
証拠を隠されたりしてしまうからだそうです。
刑事ドラマで、刑事さんのことを『デカ』と呼んでいるのを
耳にされたこと、あるかと思いますが、
これ、ハッキリした理由は分からないそうなんです。
それでも一説によりますと、明治時代の刑事さんが着ていた和服
『角袖(カクソデ)』に関係していると言われています。
この『角袖』の名前の“最初”と“最後”の文字、
『カ』と『デ』をひっくり返して、『デカ』という言葉ができたと
考えられるそうです。
でもどうして、中のふた文字を取り除いたり、
ひっくり返したのかは、分からないんだそうなんです。
私、ただいま刑事ドラマに出演中ですが、
刑事と警察官って違うと思っていました(汗)
一緒だったんですね(汗)
それに、何で『デカ』っていうのか?は、伊東四朗さんに角袖の話は
聞いていましたが、それがどんな服装なのかは、
まだちょっとあまり想像できていないんですネ。
また何で犯人のことを『ホシ』というんでしょうかネ。
・・・今さら聞けない話がいろいろあります。
5/10(火) 『刑事さんの仕事』
都道府県により違いはありますが、基本的に
刑事さんは警察署の中の『刑事課』に所属しています。
私が伊東四朗さんと共演させていただいている
ドラマ『おかしな刑事』では、伊東さんの役は架空ではありますが、
警視庁・東王子警察署『刑事課』に所属する刑事さんです。
そして、私の役『岡崎真実』は実在する警察庁『刑事局』所属です。
“刑事局”という名前が付いていますが、ドラマのように実際に
現場で捜査員に加わることはないんだそうです。
そして、現在放送中のドラマ『特捜9 season5』で
私が演じている『小宮山志保』は、
警視庁『捜査一課・特別捜査班』に所属する刑事です。
実際の『捜査一課』では、殺人や放火、強盗、強制わいせつ、誘拐、
立てこもり・・・といった凶悪犯罪の捜査を担当しています。
その中には“事件別に捜査を担当する係”というのがあります。
例えば、殺人や死体遺棄、傷害致死などの事件を捜査する『強行犯係』、
長期の未解決事件を捜査する『継続強行犯係』、
強盗や強制わいせつ事件などを捜査する『広域強行犯係』、
誘拐や立てこもり、放火事件を捜査する『特殊犯係』、
さらに、亡くなった方の現場に行って、事件性があるかどうかを判断する
『検視調査係』といった係です。
へぇ~、捜査一課はなかなかの凶悪犯罪と向き合うのですが、
亡くなった方の現場に行かれるような、刑事さんの職務もあるんですネ。
・・・勉強になります。
5/11(水) 『刑事さんの活動にまつわるある疑問』
それは『刑事ドラマなどで見られる刑事さんって、本当にあのような
活動をしているの?』です。
実際、このような質問が警察に寄せられることもあるそうで、
それに対して、このように答えられています。ご紹介しますと・・
捜査には、犯罪現場を観察して、犯人の手がかりを見つけたり、 犯人を見た人(目撃者)を捜して様子を聞いたり、 犯人と思われる人を尾行したり、犯人が犯罪を行うと思われる場所を 張り込んだりするものがあります。
皆さんが見ているテレビ番組の刑事も、 やはり同じような捜査をしており、 この点では“本物の刑事に近い”と言って良いでしょう。
ただ、テレビ番組の刑事物はドラマですから、 刑事が簡単に拳銃を撃ったり、犯人と殴り合ったりしていますが、 本物の刑事は、犯人が暴れたり抵抗したりすれば、 拳銃を使用したり、押さえつけたりすることはありますが、 刑事がむやみに、犯人と殴り合いをするようなことはありません。
テレビ番組の刑事ものでは、とても短い期間に事件が解決する場合が 多いのですが、実際の事件は、そう簡単ではなく、解決するためには、刑事の長期間にわたる、粘り強い捜査が必要です。 |
本当に頭が下がりますよネ。
よりリアルに・・・というのはありながらも、
そこはドラマを見てくださる方たちに楽しんでもらえるように、
“人間を描くものだから・・・”ということで作っていたりします。
私が演じる女性刑事(『特捜9 season5』の小宮山志保)は
ヒールを履くんですが、まずそこもドラマだからできることなんですネ。
それはちょっと分かったうえで、やっていることです。
ぜひドラマも楽しんでください。
5/12(木) 『刑事ドラマ①』
1957年(昭和32年)、
刑事ドラマ『ダイヤル110番(ひゃくとおばん)』の放送が始まりました。
この作品は“日本初の刑事ドラマ”、
“日本の刑事ドラマの草分け的存在”と呼ばれています。
既にアメリカで放送されていた刑事ドラマを参考にして作られていて、
オープニングでは『この番組は事実に基づいて構成され、資料はすべて
警察庁、警視庁、全国の警察から寄せられたものです』という
ナレーションが入っていたそうです。
このドラマをキッカケに、緊急の時の警察への電話番号を
『110番(ひゃくとおばん)』と呼ぶことが、定着したそうです。
それから4年後の1961年、日本の刑事ドラマを代表する
2つのドラマが放送されます。
1つは『七人の刑事』。
警視庁捜査一課に所属する、7人の個性豊かな刑事さんたちの物語で
実在の警視庁の建物を映したところから始まるオープニングなどは、
のちの刑事ドラマの定番になっていきます。
またエンディングに『このドラマに登場する人物、団体は
実在のものではありません』という、断り書きを入れたのも
このドラマが最初だったといわれているそうです。
そして、もう1つの刑事ドラマが『特別機動捜査隊』です。
この作品は、凶悪犯の検挙のために警視庁に設置された
『初動捜査班』がモデルだそうです。
このドラマの要素が、今のドラマに濃厚に
反映されているんですネ。
刑事ドラマが人気なのは、やはり我々は正義が好きだし、
被害者・加害者の人物像、
人生の物語が見たいからなのでしょうネ。
私も刑事ドラマを演じるのが大好きです。
5/13(金) 『刑事ドラマ②』
1960年代後半、様々な刑事ドラマが日本で誕生していきます。
アメリカで『刑事コロンボ』が始まったのが1968年ですから、
ちょうどこの時期です。
この『刑事コロンボ』に影響を受けて、
三谷幸喜さんの脚本で作られたのが、
田村正和さん演じる『警部補・古畑任三郎』です。
1970年代になると、日本では『非情のライセンス』、『キイハンター』、
『Gメン’75』といった、“ハードボイルド”と呼ばれる刑事ドラマが
人気を集めます。
そして“刑事ドラマの歴史を変えた”といわれるのが、
1972年スタートの『太陽にほえろ!』です。
石原裕次郎さん演じる『ボス』の下、
萩原健一さんや松田優作さんなどが演じる、
“新米刑事さん”の活躍を中心に描いたこのドラマは、
若い世代からも絶大な人気を集めました。
そして昭和から平成へと時代が変わっても、刑事ドラマは支持され、
名作が次々と誕生しています。
例えば、織田裕二さん主演の『踊る大捜査線』や、
水谷豊さん主演の『相棒』などです。
そして、渡瀬恒彦さん主演の『警視庁捜査一課9係』も
名作の1つですが、渡瀬さんが亡くなられたあとも
その意志を継いで、現在『特捜9』として続いています。
私が子どもの頃、あこがれたのは『Gメン』、そして『大都会』という
刑事ドラマだったんですネ。
モチロン、『太陽にほえろ!』も大好きでした。
そんな大好きな刑事ドラマに、私も出演できるなんて
本当に幸せだなぁ~って、今つくづく心に染みました。
■今週の感想
長年、刑事ドラマで演じさせていただいているのに、
刑事さんのことをよく分かっていなくて、とても勉強になりました。
本当ならば刑事さんのお仕事が必要ないくらいに、
平和な世の中であればイイんですが、
実際には日々、凶悪で悲しい事件が起きています。
そういった事件を解決して、少しでも私たちが安心・安全で
生活できるように、日々、頑張ってくださっている刑事さんを始め、
警察関係の方々には感謝の気持ちをしかありません。
本当にありがとうございます。
【お知らせ① 次週(5/16~)からのテーマ】
これがない生活は考えられません!『洗濯機』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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