私が音楽に目覚めた頃は、CDではなくてこれでした!
『レコード』についてです。
■今週(4/19~4/23)のテーマ:『レコード』
4/19(月) 『レコードの思い出』
昭和生まれの私にとって、物心がついた時は
“音楽を聴く=レコード”でした。
この番組をお聴きの方の中にも、レコード世代の方、
いらっしゃるんじゃないでしょうか。
私の思い出のレコードは、1975年の山口百恵さんのシングル
『ささやかな欲望』です。値段は500円。当時、私は7歳でした。
レコードの特徴の1つにA面とB面がありますが、
このレコードのB面は『ありがとう あなた』という曲でした。
この曲は百恵さんと三浦友和さんのコンビで、
とても人気だったドラマ『赤いシリーズ』の中の『赤い疑惑』の主題歌でした。
レコードのジャケット写真を見ると、懐かしいなぁ~。
生まれて初めて買ってもらったレコードです。
このB面のドラマの主題歌『ありがとう あなた』を聴きたかったのですが、
7歳でこのドラマの内容、理解できたんでしょうかネ。
当時、百恵さんは16歳だったそうです。
兄のレコードプレーヤーで聴いていたと思うんですが、
針を落とすタイプのものでしたネ。
レコードプレーヤーの前でジャンプすると、針が飛んで
曲が途中で止まったり、ずいぶん曲が先に行ってしまったり、
そんな思い出があります。
今、このレコードはどこにあるのかなぁ~?
実家にありそうな気がしますネ。
山口百恵さんのレコード、たくさん持っていました。
4/20(火) 『レコードの種類①』
レコードは大きく分けると『EP盤』と『LP盤』の
2つ種類があります。
EP盤のEPとは『Extended Playing(イクステンディド・プレイイング)』の略で
『Extended』は『伸ばす』とか『広げる』という意味です。
直径が7インチ (17cm)で、1分間に45回転します。
片面に5分から8分録音することができて、
2~3曲収録する時に使われます。
同じEP盤でも片面に1曲しか収録されていないものは『シングル盤』、
さらに真ん中に大きな穴が開いているものは『ドーナツ盤』と呼ばれています。
ドーナツ盤を聴くには、この穴にはめ込んで使う『EPアダプター』が必要です。
それに対して『LP盤』は直径が12インチ (30cm)、
1分間に33と1/3回転します。
片面に30分、両面で1時間と長時間収録できることから、
『Long Playing』の意味でLP盤といいます。
アルバムに使われることから“LP=アルバム”というイメージが
浸透していますネ。
LP盤と同じ12インチのサイズで、シングル盤と同じように
片面に1曲だけ収録したものもありまして、
こちらは『12インチシングル』と呼ばれています。
同じシングル盤でも12インチシングルのほうが
音質が優れているといわれています。
そうそう!LP盤とEP盤に12インチシングル、懐かしいなぁ~。
LP盤は高かったから私はあまり買えなかったけど、
兄や友達のお兄さんが買ったりすると、
居ない時にこっそり聴かせてもらっていました。
薄い円盤の溝に針を落とすとクルクル回って、
どこからどうして音楽が聴こえてくるの?って
不思議で仕方ありませんでした。
4/21(水) 『レコードの種類②』
EP盤、LP盤よりも歴史が古いのが『SP盤』です。
SP盤の『SP』とは『standard playing(スタンダード・プレイング)』の略で
『標準演奏』という意味です。
EP盤やLP盤の主な原材料が塩化ビニールなのに対して、
SP盤は主に樹脂で出来ていました。
割れやすいのが欠点なのと、雑音が多くて録音時間が短いため、
1970年頃に生産が終了しています。
話は変わって、主に雑誌の付録として付いていた
“ペラペラのレコード”って覚えていますか?
これは1958年、フランスで開発された塩化ビニール製のレコードで、
名前は『フォノシート』です。
“ソノシートじゃないの?”と思われた方、いらっしゃるかも知れませんが、
これは『朝日ソノラマ』の登録商標なんです。
ここでは馴染み深い『ソノシート』と呼ばせていただきますが、
通常のレコード盤と比べて音質の面では劣るんですが、
安くて大量に生産できるのがメリットでした。
ソノシートには、レコード盤やCDには収録されていないレアな音源や
非売品のものが多いのが特徴です。
また音楽だけでなく、ナレーションやニュースの音源もあって、
当時を知る貴重な資料となっています。
そんなソノシートですが、CDの普及とともに徐々に見られなくなっています。
ソノシート、雑誌の付録についてましたよネ。
色は赤かった記憶ですが、実際のところはどうだったんでしょう。
現代はスマホで音楽を聴く時代。
でもレコードをかけて音を芯からじっくり楽しむ・・・
そんこともしてみたくなりますネ。
4/22(木) 『レコードとCDの違い』
レコードの音はアナログ、CDの音はデジタルで録音されています。
その違いからレコードは『アナログレコード』、
『アナログ』とも呼ばれています。
レコードとCDの違いの1つが『音』です。
一般的な音楽CDでは録音する時、人の耳に聞こえる範囲の音、
下は20ヘルツ程度から上は約2万ヘルツまでの音を
録音しています。
そして、その範囲にあてはまらない音はカットしています。
それに対してレコードはCDではカットしてしまっている範囲の音、
つまり“人の耳には聞こえないような音”もそのまま録音しています。
自然界にはこうした音は無限にあって、たとえ脳が音だと
認識していなくても体は感じるそうなんですネ。
いわゆる“空気感”というものだそうです。
こうしたレコードの音をCDと比べて、
“温かみのある音”と表現される方が多いんだそうです。
レコードは針と溝が触れ合って、その摩擦によって共鳴して
音が出るようになっています。
音が入っていない無音のところでも針を置くと、
ジリジリ・・・と聞こえるのもレコードならではの特徴です。
但しレコードは繊細ですので長く使っているうちに劣化しますし、
傷が付いてしまったら再生できなくなってしまいます。
このようにメリット・デメリットはありますが、それも含めて
レコードは長く愛され続けています。
ハァ~、アナログとデジタルってそういうことなんですネ。
私はどちらかというと“アナログ大好き人間”ですので、
レコード、イイなぁ~と思います。
昔、レコードを傷つけてしまって、同じ所で針が飛ぶっていうのも
何か良い思い出ですネ。
4/23(金) 『レコードの現状』
日本レコード協会によりますと、レコードの生産枚数のピークは
1970年代後半で、年間約2億枚でした。
しかし1982年にCDが登場してから年々少なくなって、
2009年(平成21年)には約10万枚に減少してしまいました。
ところがそこから少しずつ盛り返していって、
2019年には約122万枚でした。
去年はちょっとダウンして約110万枚でしたが、それでも
ストリーミングといった配信サービスで音楽を聴くのが主流の中、
こうしてレコードが復活してきています。
その背景には“スマートフォンなどで音楽を聴くのではなんか物足りなくて、
アナログの音を楽しみたい“という人が増えていることが考えられるそうです。
レコードの場合、レコード盤を交換したり
針を落としたりといったように、手間がかかりますよネ。
それでも“音楽を聴いている感じがしてイイです”とか、
“ジャケットや歌詞カードを見るのも楽しみの1つです”という方も
いらっしゃるそうです。
アーティストの方の中にも新曲やアルバムをレコードで
リリースされる方も増えていて、それを聴いて
レコードの良さを初めて知った方も多いそうです。
こうしたレコードの復活に合わせて、
レコードプレーヤーもいろいろ登場しています。
ん~、これは嬉しいニュースですネ!
レコードにしか出せない味わいがありますし、
今の人達にもレコードの良さを知ってもらいたいです。
レコードプレーヤーの世界も奥が深そうですよネ。
レコードかけてダンスをしたり、カフェタイムにしたり・・・
そんなレコードのある暮らし、したいなぁ~。
■今週の感想
私はレコード&ラジカセ世代ですから、
レコードと聞くと、子供の頃や10代の頃を思い出します。
当時“ジャケ買い”といって、アルバムのジャケット写真だけ見て、
レコードを買っていた人もいました。
特にアルバム、LP盤に多かったですネ。
名前も曲も知らないアーティストなのに、
ジャケットの写真だけにひかれて買って聴いてみたら、
それがすごく良かった!っていうことも多かったそうですよ。
これもレコードならでは出会いかもしれませんネ。
レコードを知らない世代の方にも、レコードの世界、聴いていただきたいです。
【お知らせ② 次週(4/26~)からのテーマ】
私もやっていました!『習い事』についてです。
【お知らせ③ 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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