今年も来年用のものを目にするようになりましたネ。
『カレンダー』についてです。
■今週(11/30~12/4)のテーマ:『カレンダー』
11/30(月) 『カレンダーの語源』
『カレンダー』は英語ですが、ラテン語の『カレンダリウム』と
『カレンダエ』という言葉が語源とされています。
『カレンダリウム』とは、お金のやり取りなどを記録する帳簿のことで、
『カレンダエ』とは、月初めの毎月1日のことです。
古代ローマでは『カレンダエ』になると“税金の支払い”や
“お金の貸し借りの清算”をしていたそうです。
その際、必要とされていたのが帳簿の『カレンダリウム』で、
やがて『カレンダリウム』は『暦』という意味を持つようになって、
そして『カレンダー』という言葉が生まれたと考えられています。
他にも、こんな説があります。
お月さまは新月をスタートに少しずつ明るい状態になって、
私たちの目にも見えるようになりますが、
古代ローマではお月さまが見えるようになると
“月が見えたぞー!”と叫んで、
周りの人たちに知らせていたそうです。
このように『叫んで周りの人たちに知らせること』を
『カロ』と呼んでいて、そこから“月の初め”を意味する
『カレンダエ』という言葉が生まれて、最終的に『カレンダー』の
語源となったとも考えられているそうです。
日本では1873年(明治6年)、それまで使っていた暦から
現在使われている暦に改められましたが、それと一緒に日本でも
『カレンダー』という言葉が使われるようになったそうですよ。
へぇ~、意味も知らずに当たり前のように
『カレンダー』という言葉を使ってました。
でも、今日が終わると、今年のカレンダーもあと1ヶ月ですネ。
12/1(火) 『カレンダーの種類』
カレンダーは大きく分けると、『壁掛けカレンダー』と
『卓上カレンダー』の2つの種類があります。
『壁掛けカレンダー』のジャンルの中に『日めくりカレンダー』や
『中綴じカレンダー』などがあります。
『中綴じカレンダー』は中央の部分で綴じられた、
上下が見開きタイプのカレンダーです。
一般的には、中央から上の部分は写真やイラスト、
下の部分がカレンダーになっているものが多いです。
その月が終わっても破り捨てず、めくって使うことができるので、
過去のスケジュールですとか予定などを確認することができます。
そうした『壁掛けカレンダー』に対して、『卓上カレンダー』の場合、
どこにでも置きやすいのがメリットです。
特に勉強やデスクワークをされる方の場合、便利ですよネ。
『壁掛けカレンダー』と『卓上カレンダー』の両方を
上手に活用されている方も多いかと思います。
日本のカレンダーの場合、日付や曜日の他に国民の祝日や
『六曜(ろくよう)』が記されているものもあります。
『六曜』は”その日の運勢を示す暦の上の注意事項のようなもの”のことです。
具体的には『先勝(せんしょう)』、『友引(ともびき)』、『先負(せんぶ)』
『仏滅(ぶつめつ)』、『大安(たいあん)』、『赤口(しゃっこう)』のことです。
私も壁掛けカレンダーと卓上カレンダーの両方を使ってます。
月の満ち欠けが分かる『月齢』が記されているものもあるんですよ。
もしもカレンダーがなかったら・・・
今日が何日で何月で、何曜日なのか分からなくなって、
自分が何歳なのかも分からなくなるのかなぁ~って
想像してしまいました。
共通認識ができるカレンダーって、とっても必要なものですネ。
12/2(水) 『カレンダーの豆知識』
カレンダーには『日曜始まり』と『月曜始まり』の
2つの種類があります。
これは“1週間が始まる曜日”の解釈の違いによるもので、
宗教的な考え方が影響しているといわれています。
現在、ほとんどの国で使用されている暦は、
もともとユダヤの暦が由来となっていて、
“日曜日を週の始まり”としています。
キリスト教でも“週の始まり”は日曜日としていますが、
こうした考え方を取り入れたのが、アメリカや日本です。
日本の場合、明治時代にこの考え方が伝わってからは、
『日曜日を始まり』とするカレンダーが主流になったそうです。
ところがヨーロッパでは、キリスト教の方がたくさんいるにも関わらず、
週の始まりを『月曜日』としています。
これは“国際的な規模で標準をつくる組織”である
『ISO(アイエスオー)』の勧告に従って、1970年代に
“生活や実務上では週の始まりを月曜日にする”と決めたからです。
こうした理由から、ヨーロッパではカレンダーも
『月曜始まり』のものが多いそうです。
日本でもオフィスなど、お仕事関係の場所で使うカレンダーは
『月曜始まり』のものを使われる方がいるそうです。
ちなみに、私たちが使っているパソコンやスマホのカレンダーの設定は、
『日曜始まり』になっていますが、これはご自身の手で
『月曜始まり』に変えることができるそうです。
私は『月曜始まり』のカレンダーが見やすいかなぁ~と思います。
『月曜始まり』はお仕事をして、最後にお休みが来る。
そして『日曜始まり』は、休んでからお仕事しましょう!という感覚が
私にはあります。
これって美味しいものを先にいただくか、最後に残すかの話に
似ていると思いませんか?(笑)
12/3(木) 『カレンダーの日』
1872年(明治5年)11月9日、当時の政府は
『来たる12月3日を明治6年1月1日とする』と宣言しました。
これは“それまで使っていた暦を別の暦に改める”というものです。
それまで日本では『月の満ち欠けを基準にした暦(太陰暦)』を使っていました。
この暦のことを『旧暦』ともいいます。
『月の満ち欠け』は月が地球の周りを一周することによって起こりますが、
およそ29.5日かけて一周します。
そうなると1年は354日で、11日少ない計算になります。
そこで、およそ3年に1回、『うるう月』というのを入れて、
1年を13ヶ月にすることで調整していたそうです。
それを現在の『太陽を基準にして作られた暦(太陽暦)』に
改めることになりましたが、この暦のことを『新暦』ともいいます。
外国では『新暦』が使われていたため、足並みを揃える意味でも
『旧暦』から『新暦』に変える必要があったそうです。
また『旧暦』ですと、3年に1回の割合で『うるう月』を入れるため、
ひと月分、余分にお給料を支払う必要がありました。
それを節約する意味もあったそうです。
こうした理由から暦が改められた12月3日を、
『カレンダーの日』として定めたそうです。
当時、11月9日の時点で、わずか23日後に
新しい年になるということで、衝撃や混乱は大きかったそうです。
いやぁ~、初めて知りました『カレンダーの日』。
12/4(金) 『カレンダーの日付の色』
カレンダーの日付の色には、特に決まりはないそうです。
それでも月曜日から金曜日は『黒』で、
日曜日と祝日は『赤』というのが定番です。
ところが日本では、土曜日を『青』にしたカレンダーもあります。
土曜日を『青』にするようになったのは、
『週休2日制』と関係しているそうです。
土曜日もお休みにする企業が増えていく中、それに対応して
土曜日を『青』で表示するカレンダーも増えていったそうです。
数ある色の中から『青』が使われている理由ですが、
これは印刷に関係があるそうなんです。
一般的なカラー印刷のことを『フルカラー印刷』といいますが、
4つの原色のインキを掛け合わせて使います。
その4つの色とは『シアン』、『マゼンタ』、『イエロー』、『ブラック』です。
シアンとは“緑がかった青”で、マゼンタは“鮮やかな赤紫色”です。
この中でマゼンタは休日、ブラックは平日に使われていますので、
残るはシアンとイエローです。
ところがイエローの場合、真っ白な紙に印刷すると目立ちにくい、
見づらいということが分かりました。
そうなると必然的に残ったシアンが使われるようになったと
考えられるそうです。
へぇ~、何の疑問もなくカレンダーを見て、平日は黒、土曜日は青、
日曜・祝日は赤と、頭の中でイメージが出来上がっていましたねぇ~。
今年も残り1ヶ月のカレンダー。
ハッピーなこと、嬉しいことで埋め尽くしていきたいですネ。
■今週の感想
毎年、この時期になると来年のカレンダーを
目にすることが多いですが、
私たちの生活に身近で必要なものであるにもかかわらず、
知らないことがいっぱいでした。
番組でもお話しましたが、もしもカレンダーがなかったら、
私たちの生活ってどうなっていたんでしょうネ。
来年のカレンダーを手にした時、来年の祝日は何曜日なんだろう?と
真っ先に確認する人がいるそうですが、私もその1人です(笑)
新型コロナウイルスの感染がどんどん広まっています。
どうぞ皆さま、しっかりと予防や対策をしてお過ごしください。
お互い体調には気をつけましょうネ。
【お知らせ① 次週(12/7~)からのテーマ】
カレンダーと同じように、年末に新調する機会が多い
『手帳』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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